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【大阪・関西万博2025】フランスの職人技からグルメまで! フランスパビリオンに潜入リポート

フランスを代表する「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「セリーヌ」の3つのメゾンによる没入型の展示空間、「モエ ヘネシー」のシャンパンを楽しめるビストロなど、来場者を魅了するコンテンツが満載なのでぜひチェックして。

劇場をモチーフとしたパビリオンで、魅力的なコンテンツが目白押し

france pavilion

2025年4月13日から10月13日まで大阪の夢洲で開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)がいよいよ開幕。世界各国のパビリオンが立ち並ぶなかでも、ひときわ目を惹くのがフランスパビリオンだ。劇場のような垂れ幕に、ピンクゴールドの螺旋階段が印象的なエントランス。屋上緑化や環境負荷を低減する建材を使うなどサステナブルな建築でもある。デザインを手がけたのはフランス設計事務所コルデフィとイタリアのデザイン事務所CRA。

伝統とデジタルが融合した没入型インスタレーション

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LOUIS VUITTON

パビリオンの特別スペース常設展示のひとつめは、LVMHを代表するメゾンの「ルイ・ヴィトン」。まず目に飛び込んでくるのは、アイコニックなモノグラムワードローブトランクが積まれた圧倒的な空間だ。トランクの数はなんと84個。開かれたトランクケースにはアトリエで作業する職人たちの手が映し出されている。OMA事務所の重松象平によるメゾンのサヴォアフェールをオマージュしたインスタレーションが圧巻。続く空間には、トランクで構成された球体にアーティスト真鍋大度による映像が映し出され、来場者を幻想的な五感の旅へと誘う。

壁一面にトワルが並ぶ、圧倒的な空間美

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DIOR

「ディオール」の常設展示では、真っ白な空間の壁一面に、1947年から2018年に発表されたデザイン400体以上のトワルと3Dプリントによって再構築された香水たちがずらり。舞台美術家ナタリー・クリニエールによる演出だ。壁の奥は写真家・高木由利子が撮影したオートクチュールの画像プロジェクションが映し出され、ディオールの核ともいえるクチュールの軌跡を体感できる。吉岡徳仁がメゾンのアイコンでもある“メダリオンチェア”を再解釈した椅子“Medallion of Light”もお見逃しなく。

フランスの匠の技と日本の伝統工芸の競演

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CELINE

4月13日から5月11日の約1カ月間、特別展示スペースにて“CELINE MAKI-E”を展示する「セリーヌ」。石川県輪島市を拠点に伝統的な漆塗りの作品を現代にアップデートさせているアーティスト集団、彦十蒔絵(ひこじゅうまきえ)とタッグを組み、メゾンのアイコニックなエンブレム“トリオンフ”を漆塗りのアートピースに。漆と同じ色で彩られた“クラシック トリオンフ バッグ”とともに光の格子の空間に展示される。フランスと日本に通じるサヴォアフェールを堪能して。続く漆黒の空間に浮かぶのは、現代美術家の中村壮志によるビデオインスタレーション。日本の風景にトリオンフがたゆたう映像美に酔いしれそう。

地方色豊かなビストロ料理とシャンパンを満喫

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フードが充実しているのも美食の国フランスならでは。4階の「Le Bistrot」は、コース料理(¥11,000~)とアラカルトが充実。ビストロの定番「ステークフリット」やロワーヌ地方の煮込み料理「久米島赤鶏フリカッセ」やアルザスの郷土料理「タルトフランベ」など地方色豊かな料理を堪能。「モエ・エ・シャンドン」「ヴーヴ・クリコ」「ルイナール」といったシャンパンと共に気分を上げたい。

会期後半の9月1日から10月13日までは、240年以上の歴史あるジュエラー、「ショーメ」によるエキシビションも開催。アイコンである“ビー ドゥ ショーメ”のモチーフなどがきらめく没入型のインスタレーションとなる予定だ。さまざまなフランスの匠の技に触れ、美食と出合うフランスパビリオンにぜひ訪れてみて。

フランスパビリオン公式Webサイト


Photo:SHUNGO TAKEDA Text:AKIKO WAKIMOTO

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