イタリアを代表するラグジュアリー家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」による新作“イマジン・コレクション”が、ついに上陸。現在、ポルトローナ・フラウ東京⻘⼭およびポルトローナ・フラウ⼤阪にて、展示・販売されている。
2024年のミラノデザインウィークで発表され、話題を呼んだ“イマジン・コレクション”。テーマは、その名の通り「想像力」だ。「ポルトローナ・フラウ」は、これによりデザインの過去と現在、未来をつなぎながら、多様なライフスタイルに寄り添う空間づくりを提案。「現実」「やわらかさ」「文化と手仕事」「境界のない暮らし」「多様性」「心地よさ」という6つの視点を通してつくり上げられたアイテムをそろえる。
イタリアのコモを拠点とするデュオ、ドラガ&オーレルによる“パルカ”。1990年代アメリカの若者文化を象徴するストリートウェアであるパーカーから着想を得たモジュールソファは、アートワークの制作にも精力的に取り組む2人らしい、自由な発想を感じさせる。足元にまで中綿が入る、たっぷりとしたボリュームや丸みを帯びたフォルムが家具とアートの境界線に位置するオブジェのようである一方で、身体をやわらかく包み込む極上の座り心地も提供。日常に快適さと高揚感をもたらしてくれる。
アーティストでデザイナーのフェイ・トゥーグッドは、“スクワッシュ”シリーズで、英国のフォークソングを構成する要素を再解釈し、1970年代らしさと融合。かぼちゃを意味するプロダクト名のように、ふっくらと愛らしいフォルムが魅力的だ。アームチェアは重心が低く、オットマンやサイドテーブルと同様に厚みのあるフォルムが強い印象を残す。ラグは、伝統的なパッチワークチェアをイメージしたチェッカーボード柄。ベルベル族伝統の技術を使い、手作業で仕立てた。天然繊維のやわらかな毛足と、色の重なりが、繊細なグラデーションを生み出す。
この他にも、ジャン・マリー・マッソーによる人気シリーズ“アーチボルド”の新作も登場。特徴的なレザーのドレープをヘッドボードにあしらったベッドや、高さや背もたれの傾きなどを調整する機能を搭載した2種のタスクチェアだ。また、セバスチャン・ヘルクナーは、側面に「ポルトローナ・フラウ」の最高品質レザー、Pelle Frau®を張ったジュエリーボックスのようなナイトテーブル“ストックン・ロール”をデザインした。
豊かなクリエイティビティと高い職人技で、使い手の「想像力」を刺激する“イマジン・コレクション”。ぜひお近くの店舗を訪れ、伝統を受け継ぎながら時代のエッセンスを巧みにプロダクトへ反映しながら進化を遂げるブランドの世界観に触れてみてほしい。
問い合わせ先
ポルトローナ・フラウ東京青山 03-3400-4321
ポルトローナ・フラウ大阪 06-6201-4321
Text CHISATO YAMASHITA