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パリの「デュカス ・バカラ」にガーデンレストランがオープン

元貴族の館の庭に佇む隠れ家的レストラン「ル・ジャルダン」で過ごす、特別なひととき

By MIYUKI KIDO
パリの「デュカス ・バカラ」にガーデンレストランがオープン

2025年4月、パリ16区にオープンしたバカラのグラスウエアと美食のマリアージュが堪能できるレストランが話題になっている。美しい緑を眺めながら、旬の食材をたっぷり使った料理を楽しめる魅力的な場所だ。

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五感で味わう至福の食卓

デュカスパリ

パリ16区にある「デュカス・バカラ」は歴史あるクリスタルメゾン「バカラ」と、フランスを代表するシェフ、アラン・デュカスにより誕生したガストロノミー空間。

19世紀にノアイユ公爵夫人の私邸として建てられたこの壮麗な館は、2003年、フィリップ・スタルクの手により、バカラのブティックやレストランを備える旗艦施設として生まれ変わった。この特別な空間に、昨年アラン・デュカスが加わったことで「デュカス・バカラ」が誕生。料理を通じて「バカラの世界観を味わう」という贅沢なコンセプトのもと、季節感、素材、演出にこだわり抜いたガストロノミー体験を展開する。

外が気持ちいい季節の期間限定

デュカス

そんな唯一無二の場所へオープンしたガーデンレストラン「ル・ジャルダン」。光と影が溶け合う庭園で食事ができるこの場所は、4月から10月の期間限定営業。色彩豊かな植物が迎えてくれる50席のテラスは、バカラのテーブルウェアとアラン・デュカスの美食の哲学が見事に調和。今パリで最も注目すべき美食スポットだ。

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夏を感じられるガーデンらしい料理をサーブ

デュカスパリ

エグゼクティブシェフであるロビン・シュローダーは、次のように語る。「『ル・ジャルダン』はメインダイニングである「デュカス・バカラ」と同じ素材を使いながら、野菜のグリル、肉のバーベキューなど、夏を感じられる料理を提供。

また、ムッシュー・デュカスの哲学である『自然こそが料理のはじまり』を伝える料理を、当館のコンサルティングシェフであるクリストフ・サンターニュと供に創作しています」

白アスパラガスの前菜(写真)は、歯応えや素材の風味を感じられるよう、厚めに切った生の白アスパラガスと、オリーブオイル、蜂蜜ビネガーとオリーブのエマルジョンソースで構成するフレッシュな皿。看板メニューの一つだ。

デュカスパリ

「生産者が丹精込めて作った野菜、産地直送の魚や肉など、素材そのものの素晴らしさを生かすことも信念のひとつ」とシュローダーシェフ。トロの前菜(写真)には、トロの脂の風味を損なわず、さっぱりした味わいに仕上げるよう土佐酢とオリーブオイルで仕上げたソースを合わせている。

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デュカスパリ

バーベキュー風に直火でグリルするメイン料理は、1人用と、2人から4人でシェアできる大皿料理を用意。シグネチャーのランド地方の鴨胸肉(写真)は炭火でじっくり焼き上げ、皮は香ばしく、肉はジューシーな仕上がりに。

日曜日はブランチも

パリの「デュカス ・バカラ」内にガーデンレストランがオープン

デザートのおすすめはイチゴ、ハーブのソルベ、クレーム・クリュ添え(写真)。庭で摘んだハーブのソルベ、完熟イチゴ、非加熱の濃厚なクリームをバカラの美しい器に持った清らかな一皿。
食事は12時から22時のラストオーダーまでノンストップ営業というから嬉しい。日曜日はヴィエノワズリー、卵料理、スモークフィッシュ、バーベキューのメインとデザートが楽しめるブランチを提供する。

自然の恵みを生かした匠の料理をバカラの生活芸術(アール・ド・ヴィーヴル)ともに、美しい庭でいただく―――。五感で味わう贅沢な時間を、ぜひ体験したい。

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デュカスパリ

Le Jardin – Ducasse Baccarat
11 Place des États-Unis, 75116 Paris
tel. +33 (0)1 84 75 13 15
www.ducasse-baccarat-paris.com

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