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暑い夏の間、ゴミ箱に虫を寄せ付けない9つの方法

ゴミ箱を害虫から守り、臭いを防ぐコツとテクニックをご紹介

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pedaloperated trash can filled with various types of waste
Image Source//Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『グッド・ハウスキーピング』のオリジナル記事はこちら
 
ゴミ箱は、正直に言って家の中の一番華やかな場所ではない。しかし夏になると、瞬く間に「ちょっと嫌な」場所から「耐え難い」場所へと変わってしまう。台所や浴室のゴミ箱でも、外に置かれたゴミ収集用のゴミ箱でも、高い温度と食べ物の残りものが組み合わさることで、余計な細菌や不快な害虫の繁殖地となる。
 
今年イギリスでは複数の熱波が発生しており、暖かい気候が家庭ごみの腐敗を加速させている。つまり、より強く、より酸っぱい臭いが発生する。これらの臭いに惹きつけられたコバエやアリなどの害虫がゴミ箱の中に卵を産み付け、気付いた頃には最悪の状態になっていたりする。
 
ただしうれしいことに、ゴミ箱の習慣を少し変えるだけで大きな違いが生まれるという。暑い気候に蒸されたゴミ箱の臭いを消し去りたい、害虫を防ぎたい、または夏の掃除習慣をきちんと続けたい人へ、ゴミ箱を清潔で臭いのない状態に保つための簡単で実践的なヒントをいくつかご紹介。

夏にゴミ箱の臭いが強くなるのはどうして?

elderly woman throwing garbage in compost bin
Luis Alvarez//Getty Images

簡単にいうと、細菌は私たちと同じように熱が好き。気温が上昇し始めると、細菌や微生物の活動が活発化し、有機物(生ゴミなど)の腐敗が大幅に加速する。この過程で揮発性有機化合物(VOC)が放出され、温かい空気中に拡散される。フタを開けた瞬間に臭いが強く感じられるのは、このため。
 
腐敗プロセスでは、プトレシンやカダベリン(名前の通り不快な臭いを放つ)などを含む化学物質の混合物が放出される。そしてこれらの臭いは、ハエ、アリ、ネズミを引き寄せる「バットシグナル」のような役割を果たす。とくに、ハエは夏の大問題。暖かい天候下において、ハエはわずか10秒で卵を産み、その卵は一日で幼虫に孵化するという。もっとも効果的な対策は、最初に侵入を防ぐこと。

この夏に取り入れたい簡単な習慣

out of date rotting food in dustbin
Peter Dazeley//Getty Images

・二重包装
生ゴミを適当に捨てる前に、臭いの強いものを特定する習慣を身に付けよう。生肉の包装、魚を捌いた残り、エビの殻、乳製品など、これらは別の袋に入れて(ジップロックや新聞紙でも可)、追加の保護層を作るのがベスト。臭いを閉じ込めて害虫を寄せ付けないための、ゴミの隔離と考えてみて。
 
・ゴミ箱の底に紙を敷く
「ゴミの汁」という言葉がイメージできる人は、このステップが命の恩人になるかもしれない。水分はゴミ箱の底に溜まり、腐敗する。袋の下に新聞紙や平らにした段ボールを敷いて水気を吸収し、水分が溜まらないようにすると、あとの掃除が10倍楽になる。

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baking soda
Burcu Atalay Tankut//Getty Images

・重曹
家事の必需品のなかで真のヒーローと言える重曹に、できないことはないみたい。ゴミ箱の清掃にも役立つ重曹は、ゴミ箱の底に軽く振りかけると、臭いを吸収し臭いの発生を予防する効果が期待できる。少量で済むうえ、2~3ヶ月に一度掃いたり水で拭いて再度重曹を振りかけるだけでいいから、静かで有効で経済的にもうれしい。
 
・缶やトレイをすすぐ
面倒や過剰に思えるかもしれないけれど、空の食品容器(豆の缶やヨーグルトの容器、テイクアウトしたトレイなど)を軽くすすぐと、普段あまり気にしていなかった食べ物の残りかすを取り除くことができる。これこそがハエを引き寄せて虫が湧く原因になるので、シンクで数秒すすぐだけで大きな効果が期待できる。それに、完璧にきれいにする必要はないものの、リサイクルするには食べ物の残りかすのほとんどを取り除く必要がある。ゴミ箱にも環境にも良さそう。

waste management, power washing a green compost bin
kozmoat98//Getty Images

・ゴミ箱を直射日光から避ける
ゴミ箱の多くは暗い色なので、日光が当たると小さなオーブンのように熱くなる。とくに屋外に置いているゴミ箱は、もし可能であれば、庭や道路の隅の日陰、フェンスや壁の後ろ、または庭木の影に移動させよう。日陰に置くと、腐敗の速度を大幅に遅らせられる(そして日光を求めて集まるハエを引き寄せにくくなる)。
 
・ゴミ箱を水で洗い流す
当たり前でもっとも重要なアドバイスは、ゴミ箱を洗うこと。二週間に一回程度の定期的な清掃で、細菌や臭いが蓄積する前にこれらを除去できる。ほとんどの場合、熱湯と少しの食器用洗剤で十分だけど、とくに汚れている場合は白酢や抗菌洗剤を少量加えるのもおすすめ。また頑固な汚れが蓄積している場合は、高圧洗浄機を使えばスッキリできる。こまめな掃除も心掛けよう。外側に汚れや飛び散った跡がある場合は、抗菌シートを使って拭き取ればOK。日々の掃除で大掃除が少し楽になれば、未来の自分に感謝されるはず。

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open amber bottle dropper pipette with serum or essential oil. container with cosmetic transparent liquid.
Oleksandra Yagello//Getty Images

・エッセンシャルオイル
このテクニックは、この記事のエディターが個人的にしていること。やり方は、好みのエッセンシャルオイルをコットンに浸すだけ。良い香りが楽しめるだけでなく、ゴミ箱の臭いを隠す効果もあり、そのうえ虫除けにもなる。使用する香りによって、ハエ、アリ、ネズミなどの害虫を追い払うのに役立つ。おすすめの香りは、ペパーミント、ローズマリー、シトロネラなど。とくに気になる場合は、アリの天敵の匂いを放つシナモンや黒コショウを挽いて撒き、アリの道を阻害するのも効果的。
 
・かならずフタを閉める
ゴミ箱を何度も使用する場面でも、フタを半開きで放置することは避けよう。ハエは数秒で侵入し、廃棄された食品の表面に卵を産み付ける。とくに高温の気候下では、数時間で虫が湧く恐れがある。フタを閉めておくことで、臭いを閉じ込め、害虫の侵入を防ぐことができる。室内外のゴミ箱の両方で注意して。

bamboo charcoal
4nadia//Getty Images

・ゴミ箱用の消臭剤を試す
真夏の暑さ対策でもう少し保険がほしい場合は、臭いを単に隠すだけでなく吸収して中和する、優れたゴミ箱用消臭剤やフタフィルターを使ってみよう。商品の多くは、炭や天然の吸湿効果をもつ鉱物を使用している。夏が来る前に一つ入れておけば、後々自分に感謝することになりそう。


translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

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