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缶詰の賞味期限はどのくらい? 安全に食べられる期間について

知っておくべきことをまとめて解説!

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canned goods on kitchen pantry shelf
Boogich / iStock / Getty Images Plus//Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『delish』のオリジナル記事はこちら
 
パントリーいっぱいにストックされた缶詰は、簡単な食事を用意するときに便利なアイテム。けれどその多くは、戸棚に置きっぱなしにし過ぎているかもしれない。パスタを作るためにトマト缶を手に取った際、ラベルに記載された日付を過ぎても安全に使用できるか疑問に思ったことはない?
 
「缶詰など常温保存可能な食品は多くの場合、賞味期限が過ぎても安全に食べられます」と話すのは、食品科学者で「ステートフードセーフティ」の食品安全認定専門家のジャニリン・ハッチングスさん。「ただし期限切れの缶詰は、新しい缶詰ほど品質が良くない可能性があることを覚えておきましょう。言い換えれば、缶詰食品の風味、食感、栄養価は、時間の経過とともに劣化する恐れがあるということです」と彼女は説明する。

缶詰に記載された日付の本当の意味は?

over the shoulder view of young asian woman carrying a shopping basket, grocery shopping in supermarket holding a tin can and reading the nutritional label at the back
d3sign//Getty Images

缶詰に記載されている日付は、賞味期限よりも品質に関するもの。缶詰には通常缶に詰めた日、つまり製造年月日が記載されている。また、賞味期限を指すであろう開封期限日が記されている場合も多い。とはいえベビーフードや粉ミルクを除いて、アメリカでは食品の開封期限日表示に関する規制はないという。つまり、「best by(賞味期限)」や「use by(消費期限)」といった表現は、品質に関する推奨事項であって、必ずしも消費期限を示すものではない。
 
「缶詰がどのくらい長持ちするかは、缶詰の種類によって異なります」と話すハッチングスさん。肉、スープ、豆類、にんじん、グレービーソースなど酸度の低い食品は、トマト、ピクルス、ザワークラウト、果物のような酸度の高い食品よりも長持ちする。酸度の低い食品は、開封前なら2~5年、開封後は冷蔵庫で3~4日間保存ができ、酸度の高い食品は開封前なら1年〜1年半、開封後は冷蔵庫で5~7日間保存できます、と彼女は続ける。

some tuna tin can on green background
Javier Zayas Photography//Getty Images

これらの日付は缶詰をもっともおいしく食べられる推奨期間であるいっぽうで、缶詰はボツリヌス症(ボツリヌス菌による命に危険を及ぼす食中毒)に感染されやすいという。米農務省(USDA)は、不適切に加工された、または最小限しか加工されていない保存食品は、ボツリヌス症に感染しやすいと警告する。「use by(消費期限)」に関係なく、漏れたり、膨らんだり、へこんだ缶詰、またはひび割れた瓶や蓋が緩んだ瓶、悪臭がする食品、開封時に液体が放出される缶や瓶はすべて廃棄するようハッチングスさんはアドバイスする。
 
では、缶詰を長持ちさせるにはどのように保存すればいい? 缶詰は食器棚やパントリーなど、涼しく乾燥した場所に保管しよう。ハッチングさんは、極端な高温や低温を避けるため、ガレージ、地下室、キッチンシンクの下、またはコンロの上の棚などに缶を保管するのは避けるべきだと話す。


translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

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