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メルボルン発祥の「マジック」コーヒーってどんな飲み物?

日本でも流行するかも?

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a hot cup of cappuccino with rosetta latte art on a dark wooden surface or table
Getty Images

コロナ禍もあり、ここ数年でコーヒー豆と家庭用コーヒーメーカーにお金を費やす人が増えてきた。それはイギリスでも同じようで、インスタントコーヒーではなくラテやフラットホワイトを楽しむ人が増えている模様。
そんななか、イギリスの「マークス&スペンサーカフェ」から今年1月に「マジック」コーヒーが発売された。リストレット(詳しくは後述)とスチームミルクを混ぜて作るこのドリンクは、次にくるコーヒーとして注目を集めている。

someone hand holding a cup of piccolo latte on the wooden table
Getty Images

イギリスでの発売が決まったのは、「M&Sカフェ」のコーヒー部門責任者であるトム・ローリンソン氏がオーストラリアのコーヒーメッカであるメルボルンを訪れたのがきっかけ。
「マジックコーヒー人気の背景をより深く理解したいと思い、昨年11月にメルボルンを訪れました。メルボルンでは本当に人気が高く、コーヒーラバーが “マジック1杯” と注文するのをよく耳にしました」と彼は語る。
 
こうして「マークス&スペンサー」は、メルボルンから6,200km離れたイギリスのコーヒー好きのために、マジックコーヒーの販売を1月に開始した。そんなマジックコーヒーについて、何がマジックなのか、どんなドリンクなのか調べてみた。

マジックコーヒーとは?

cropped shot of barista pouring steam milk to hot espresso for making piccolo latte
Getty Images

マジックコーヒーは、フラットホワイトに似た新しいスタイルのコーヒー。コーヒー好きに言わせれば、この2つの味はまったく違うという。
 
マジックコーヒーは、ダブルのリストレットショットとスチームミルクから作られていて、コルダード(エスプレッソを少量の温かいミルクで薄めたもの)とほぼ同じ6オンス(約180ml)のグラスまたはカップで提供される。こう聞くと、なんだか馴染みのある感じがしない。コーヒー界に仲間入りしたマジックコーヒーに不可欠なリストレットとは?



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リストレットとは?

espresso shot from the espresso machine with the mixed lighting of ambient and flash light
Getty Images

リストレットショットではエスプレッソと同じ量のコーヒー豆を使用するけれど、水の量は半分で抽出時間も短い(水が少ない分、カップに落ち切るまでの時間が早い)。より少ない水=より濃縮された風味になる。通常、コーヒーのショットを抽出すると、酸味、甘さ、苦味を順に感じるが、抽出時間が短いと最後の苦味が最小限に抑えられるそう。







マジックコーヒーはほかとどう違う?

flat white latte coffee in a glass tumbler on a wooden coaster on a concrete aggregate cafe table
Getty Images

マジックコーヒーにもっとも近いドリンクは、おそらくフラットホワイト。フラットホワイトは60mlのエスプレッソと180mlのスチームミルクで作られていて、マジックコーヒーは30mlのリストレットと150mlのスチームミルクで作られる。
 
さらにラテと比較すると、まったく異なるドリンクであることが分かる。ラテは60mlのエスプレッソと300mlのミルクを使用する。「M&Sカフェ」では、リストレットショットの甘さを強調しつつなめらかな飲み心地を実現したこの割合を「マジックのミルク比率」と呼んでいるそう。


translation : Mutsumi Matsunobu photo : Getty Images


>>『delish』のオリジナル記事はこちら

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