パンデミックや食料コストの上昇、絶え間なく変化するダイニングコミュニティなど、シェフたちが料理の提供以外に対処しなくてはならない多くの問題を抱えてきたこの2年間。
米疾病予防管理センター(CDC)が、混雑した場所や密閉された空間、非接触を指示すると、アメリカでもQRコードはほとんどのレストランで不可欠なものになったという。
紙やプラスチック製のメニューを使用する代わりに、スマホでコードをスキャンしてメニューにアクセスし、場合によっては注文や支払いに至るまで浸透したQRコード。
ワシントンD.C.のレストラン「Immigrant Food」の共同創設者であるテア・イワノヴィッチさんも、QRコードを使用してレストランから支援活動の輪を広げている。
その名も「エンゲージメントメニュー」というプログラムを通じて、移民の支援団体への寄付、嘆願書への署名、デモへの参加、関連書籍の読書など、コミュニティと関わるさまざまな方法を学ぶことができる。
「このプログラムは、食べ物そのものとは別に関わることができるものです」とイヴァノヴィッチさんは語る。
高級な厚紙に特別なフォントで印字された、おしゃれなメニューを手渡されるロマンチックな時代に戻りたいという願望もあるかもしれないけれど、さまざまな懸念を抱える多くのレストランにとって、QRコードはこのまま使用される可能性が高いトレンドの1つと言えそう。
translation : Mutsumi Matsunobu photo : Getty Images
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。