
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、近年は亜鉛のような免疫システムをサポートする栄養素への関心が高まっている。
確かに、亜鉛は免疫機能や目の健康をサポートしてくれる必須ミネラルだが、薬局に駆け込んでサプリメントを手に入れるよりも、日々の食生活に取り入れるのがベター。
繰り返しになるが、亜鉛は免疫機能において重要な役割を担っている。亜鉛が不足すると免疫機能が低下し、肺炎などの感染症にかかりやすくなる可能性がある。また、亜鉛が風邪からの回復に役立つ可能性を示した研究結果もあるため、アメリカの薬局の風邪薬コーナーには、亜鉛のトローチが置かれていることが多い。さらに、亜鉛不足は高齢者の失明の一因である加齢黄斑変性とも関連があるという。
アメリカでは、亜鉛の1日当たりの推奨摂取量(RDA)は、成人男性で11mg/日、成人女性で8mg/日。日頃からさまざまな食品を食事に取り入れていれば、ほとんどの人はこの推奨量をクリアできるはずだが、ベジタリアンの人は意識的に亜鉛を摂取する必要があるかもしれない。植物性食品にも亜鉛を含むものは多くあるが、そのほとんどに、亜鉛の体内吸収を妨げるフィチン酸が含まれているためだ。
また、亜鉛をサプリメントで摂取しようとすると、過剰に摂取しやすくなるため注意が必要。亜鉛の過剰摂取は、腹痛や嘔吐などの胃腸障害を引き起こしたり、銅など他の必須栄養素の働きを阻害する可能性がある。
では、どんな食品に亜鉛が含まれているのか。亜鉛を最も多く含んでいるのは、魚介類や肉類、乳製品などの動物性食品だが、ベジタリアン食のタンパク源にも亜鉛は含まれており、さまざまな食事様式に対応できるのでご安心を。亜鉛の摂取量を増やしたい人は、以下で紹介する10種類の食品を食事に取り入れてみて。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
Translation: Ai Ono From Prevention