カフェで飲める本格的なエスプレッソが自宅でも楽しめたら、と思ったことはない? そんな人に試してほしいアイテムが、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)だ。今回は東京・蒲田カフェのヘッドバリスタ 福島宏樹(ふくしま ひろき)さんが、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の魅力から、使い方、洗い方までくまなくレクチャー。

エディターが選ぶおすすめ商品も参考にしながら、最適なカラー・カップ数の1点を見つけてみて。


直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のおすすめ16選

「ビアレッティ」モカエキスプレス

「ビアレッティ」モカエキスプレス

Best Seller
「ビアレッティ」モカエキスプレス
¥5,990
Credit: Amazon

「ビアレッティ」のアイコンともいえるモカエキスプレスは1933年の発売以来、世界中のエスプレッソ好きから支持を集めてきたアイテム。1~18カップまでの8サイズ展開で、ひとりでゆっくり楽しみたい人から業務用までさまざまな用途にマッチ! ガスコンロの直火はもちろん、専用のインダクションプレートとの併用で、IHにも対応可能に。

  • 容量:60ml(1カップ)
  • サイズ展開:1~18カップまで8サイズ
  • 本体の材質:アルミニウム合金

「アレッシ」エスプレッソコーヒーメーカー 3カップ用

「アレッシ」エスプレッソコーヒーメーカー 3カップ用

「アレッシ」エスプレッソコーヒーメーカー 3カップ用

イタリアにおける日常的なコーヒーグッズを、アーティストならではの視点で再解釈し生まれたのがこちらの直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)だ。ちなみに、先ほどご紹介した「ビアレッティ」モカエキスプレスのデザイナー、アルフォンソ・ビアレッティは、現在の「アレッシ」の社長であるアルベルト・アレッシィの祖父にあたるというエピソードも興味深い。

  • 容量:150ml(3カップ)
  • サイズ展開:3カップ
  • 本体の材質:アルミ鋳物、ポリアミド樹脂

「アレッシ」LA CONICA エスプレッソコーヒーメーカー 3カップ用

「アレッシ」LA CONICA エスプレッソコーヒーメーカー 3カップ用

「アレッシ」LA CONICA エスプレッソコーヒーメーカー 3カップ用
¥65,340
Credit: Amazon

アルド・ロッシがデザインした初のエスプレッソメーカー“ラ・コニカ”は、シンプルな幾何学的形状の組み合わせが、シンプルかつエレガント。時代を超越したアイコン的なモデルであり、ステンレススチールのボディと銅製の台座が特徴だ。3カップ分、約150mlの容量。

  • 容量:150ml(3カップ)
  • サイズ展開:3カップ
  • 本体の材質:18/10ステンレス鋼、銅(底部分)

「ビアレッティ」モカ インダクション

「ビアレッティ」モカ インダクション

「ビアレッティ」モカ インダクション
Now 10% Off
¥7,281
Credit: Amazon

IH対応

IHヒーターでのエスプレッソ抽出を可能にした革新的なモデル。2層構造のボイラーによって熱を効率よく拡散し、香り高いエスプレッソが自宅でも楽しめる。直火、電気コンロなどでも使用可能できるので、引っ越し先のコンロ事情に左右されることなく愛用し続けられる。

  • 容量:90ml(2カップ)
  • サイズ展開:2カップ/4カップ/6カップ
  • 本体の材質:アルミ(上部)、ステンレス(タンク)

「ビアレッティ」ブリッカ

「ビアレッティ」ブリッカ

「ビアレッティ」ブリッカ
¥8,077
Credit: Amazon

クレマがつくれる

きめの細かいクレマ(フォーム)がのったエスプレッソを楽しみたいのなら、断然、ブリッカがおすすめ。特殊バルブ内蔵で、圧力をかけて人工的にクレマをつくり出す設計となっている。通常版のブリッカは直火用だが、IH対応のブリッカ インダクションも発売中だ。

  • 容量:約160ml(2カップ)
  • サイズ展開:2カップ/4カップ
  • 本体の材質:アルミニウム合金

「Easyworkz」ペドロ 直火式エスプレッソメーカー

「Easyworkz」ペドロ 直火式エスプレッソメーカー

「Easyworkz」ペドロ 直火式エスプレッソメーカー
¥5,499
Credit: Amazon

IH対応

サビに強い18/8ステンレスを採用した直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)。分解、取り付けはどちらも簡単で、食器洗い乾燥機でのお手入れも可能。ガス、IH、電気コンロ、セラミックなどあらゆるタイプの調理器に対応していることもおすすめしたい理由に。

  • 容量:200ml(4カップ)
  • サイズ展開:200ml/300ml
  • 本体の材質:ステンレス

    「ビアレッティ」直火式エスプレッソメーカー レインボー

    「ビアレッティ」直火式エスプレッソメーカー レインボー

    「ビアレッティ」直火式エスプレッソメーカー レインボー

    定番人気モデルモカエキスプレスの特徴である八角形のデザインはそのままに、進化した直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のカラーモデル。本体はアルミ製なので、使い込むほどにコーヒーの香りが染み込んでいくのが特徴だ。洗うときは洗剤は使わず、優しく水洗いを心がけて。

    • 容量:3カップ
    • 本体の材質:アルミニウム

    「イルサ」直火式エスプレッソメーカー

    「イルサ」直火式エスプレッソメーカー

    「イルサ」直火式エスプレッソメーカー
    ¥17,048
    Credit: Amazon

    減量フィルター付き

    減量フィルター付きの直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)をお探しなら、「イルサ」がおすすめ。フィルターをバスケットに仕込むと粉用のスペースが半分になり、抽出量の調節ができるので、シーンに合わせた使い方ができる。オールステンレスのシンプルなつくりでお手入れも楽々。

    • 容量:150ml(3カップ)
    • 本体の材質:ステンレス

    「ペゼッティ」エスプレッソメーカー ベルエクスプレス

    「ペゼッティ」エスプレッソメーカー ベルエクスプレス

    「ペゼッティ」エスプレッソメーカー ベルエクスプレス
    ¥6,440
    Credit: Amazon

    「ペゼッティ」もまた本場イタリアでは、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の人気ブランドのひとつだ。フタがクリアになっていることで、抽出のタイミングをチェックできるのが特徴。こちらは一度に6カップ分の抽出ができ、ホームパーティーやキャンプなど大人数にサーブしたいときにおすすめ。

    • 容量:300ml(6カップ)
    • 本体の材質:アルミニウム

    「メテックス」G.A.T カフェティエラ マグニフィカ

    「メテックス」G.A.T カフェティエラ マグニフィカ

    「メテックス」G.A.T カフェティエラ マグニフィカ
    ¥5,333
    Credit: Amazon

    IH対応

    イタリアデザインの流れるフォルム、ウッド調の取っ手がしおらしい直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)もイチオシだ。コーヒー粉と水をセットしたら、3~5分でエスプレッソがつくれるので、忙しい朝にもおすすめ。持ちやすいハンドルで、注ぎもスムーズに。

    • 容量:3カップ
    • 本体の材質:アルミ、ナイロンガラス繊維強化、シリコン、ステンレススチール

    「GROSCHE」ミラノ ストーブトップ エスプレッソメーカー

    「GROSCHE」ミラノ ストーブトップ エスプレッソメーカー

    「GROSCHE」ミラノ ストーブトップ エスプレッソメーカー
    ¥4,480
    Credit: Amazon

    「GROSCHE」の直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)は、インテリアに合わせて選べるカラーバリエーションと、ライフスタイルに合わせたカップ数の展開の多さが特徴。本体とハンドルが十分に離れており、熱を持った部分に手が触れにくい設計となっている。

    • 抽出量:150ml(3カップ)
    • サイズ展開:3カップ/6カップ/9カップ
    • 本体の材質:アルミニウム

    「バラゾーニ」IH/直火 エスプレッソメーカー

    「バラゾーニ」IH/直火 エスプレッソメーカー

    「バラゾーニ」IH/直火 エスプレッソメーカー
    ¥6,380
    Credit: Amazon

    IH対応

    イタリアを代表するステンレス鍋のメーカー「バラゾーニ」。イエローやグリーンなどカラー展開が豊富なモデルも人気だが、今回はIH対応のこちらをチョイス。イタリアのデザイン賞であるCompasso d'Oro(コンパッソ・ドーロ)をはじめ、数々の名誉に輝く直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)だ。

    • 容量:4カップ用
    • サイズ展開:2カップ/4カップ/6カップ
    • 本体の材質:18/10ステンレス

    「ビアレッティ」直火式エスプレッソメーカー ヴィーナス

    「ビアレッティ」直火式エスプレッソメーカー ヴィーナス

    「ビアレッティ」直火式エスプレッソメーカー ヴィーナス
    Now 32% Off
    ¥4,561
    Credit: Amazon

    IH対応(2カップ用は除く)

    細身な形状とスタイリッシュなデザインが美しい直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)。光沢感のあるステンレスを使用し、耐久性やサビにくさ、そして銀器のような見た目の美しさを備えている。

    • 抽出量:約160ml(4カップ)
    • サイズ展開:2カップ/4カップ/6カップ
    • 本体の材質:ステンレス

    「アレッシィ」プルチナ エスプレッソメーカー

    「アレッシィ」プルチナ エスプレッソメーカー

    「アレッシィ」プルチナ エスプレッソメーカー
    ¥20,054
    Credit: Amazon

    建築家ミケーレ・デ・ルッキがデザインしたプルチナは、コーヒーの後味が苦くなる直前で分配を止めるボイラーを備えた高性能さが魅力。ひよこのくちばしのようなV字型注ぎ口は、液だれを防ぐ役割も。キッチンのアクセントになる赤のハンドル以外に、も展開中。

    • 容量:約150ml(3カップ)
    • サイズ展開:1カップ/3カップ/6カップ
    • 本体の材質:アルミニウム

    「ステルトン」Collar エスプレッソメーカー

    「ステルトン」Collar エスプレッソメーカー

    「ステルトン」Collar エスプレッソメーカー
    ¥22,444
    Credit: Amazon

    デンマーク・コペンハーゲン発のブランド「ステルトン」からも直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)が登場している。家で過ごすくつろぎのひとときをワンランク上の体験へと変えるようなデザインで、愛着を持って長く使いたくなる。本体のステンレスにはテフロン加工が施され、焦げ付きの防止や洗いやすさもアップ。

    • 容量:250ml
    • 本体の材質:ステンレス

    「ビアレッティ」ミニエキスプレス インダクション

    「ビアレッティ」ミニエキスプレス インダクション

    「ビアレッティ」ミニエキスプレス インダクション
    ¥7,201
    Credit: Amazon

    IH対応

    できたてのエスプレッソが直接カップに注がれる直火式&IH対応のエスプレッソメーカー(マキネッタ)。コンパクトでタフなつくりだから、アウトドアシーンにも携えて。アイスクリームにかければ、苦みと甘さをまったり楽しむアフォガードにも!

    • 容量:100ml(2カップ用)
    • 本体の材質:アルミニウム

    直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)とは?

    ガスコンロの上の直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)
    Getty Images

    「マキネッタとも呼ばれる直火式エスプレッソメーカーは、読んで字のごとく直火に対応したエスプレッソメーカーのこと。そのほか、モカポットとも呼ばれています。

    直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)はシンプルなつくりで、主なパーツはたったの3つ。水を入れるボイラー(下の部分)コーヒー粉をセットするバスケット抽出されたエスプレッソを受け止めるサーバー(上の部分)で構成されています」

    エスプレッソが抽出される仕組み

    「使い方は後ほど詳しく紹介しますがボイラーに水を入れたら、バスケットに細かく挽いたコーヒー粉をセットして火にかけます。火にかけられた水は次第に熱湯となり、水蒸気で満たされて徐々に圧力によりサーバーにボコボコと上がっていきます。ボイラーとサーバーの間にはコーヒーの粉が敷き詰められたバスケットがあり、そこに熱湯が通過することでエスプレッソが一気に抽出されるという仕組みです」

    moka pot coffee on outdoor camping table
    Getty Images

    バリスタと考える4つのメリット

    1.リーズナブル

    「電気式のエスプレッソマシンと比較して、初期費用を抑えつつも本格的なエスプレッソコーヒーの風味が楽しめることが、まず挙げられるメリットではないでしょうか? エスプレッソの本場イタリアでは、一家にひとつあるともいわれるほど親しまれているコーヒーグッズです」

    2.場所をとらずコンパクト

    「エスプレッソマシンを使うとなると、まずマシンを設置する場所が必要に。それ以外にもエスプレッソ用グラインダーやタンパーなどのアイテムを揃えなくてはなりません。直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)なら1点でOK。これほど手軽にエスプレッソを楽しむためのツールをほかに知りません」

    3.キャンプ・アウトドアシーンに活躍

    「コンパクトで持ち運びしやすいため、キャンプやハイキングといったアウトドアシーンにも向いてます。コンロや焚き火などの火を別途準備する必要がありますが、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のほかには材料として水とコーヒー粉を用意するだけ!」

    4.アレンジレシピが豊富

    「エスプレッソをミルクで割った『カフェラテ』、キャラメルソースを溶かした『キャラメルラテ』、チョコレートを混ぜた『カフェモカ』、お湯で割った『アメリカーノ』など。街中のおしゃれなカフェで提供されるようなメニューも、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)でエスプレッソを抽出し、ほかの材料を用意すれば自宅でも手軽につくれます」

    もっと知りたい人に! 直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の選び方

    直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)からコーヒーを注ぐ
    Getty Images

    見た目で選んでももちろんいいけれど、容量や素材などのポイントをチェックすれば、満足度の高いアイテムが手に入るはず! ここからは、バリスタの福島宏樹さんが教える、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の選び方をそれぞれ見ていこう。

    容量をチェック

    「直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のサイズ展開は豊富で、1杯分から一度に12杯分も抽出できるものまであります。ちなみに、1杯はおよそ40~50mlが基本です。

    大きいものだと400ml以上のコーヒーをつくるができるのがメリットです。エスプレッソマシンだと一度に抽出できる量は40~60mlほどが限界なので、その差は明らかでしょう。しかしながら、大きめサイズを使って少量を抽出することはできないつくりになっており、どれくらいの杯数を抽出する必要があるかを確認して購入する必要があります」

    減量フィルター付きもあり

    「大きめの直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のなかには、『減量フィルター』が付いているものも。こちらを利用すれば、規定量の半分程度で抽出することが可能になります。ひとつのマキネッタで2つの完成量を選べるのはうれしいポイントです」

    【ステンレス or アルミ製】素材をチェック

    ステンレス

    「高価なアイテムが多いものの、利便性と耐久性に優れています。サビや変色に強く、耐久性も高いので、長期間同じアイテムを使い続けたい方にはステンレス製をおすすめします」

    アルミ

    「低価格で購入でき、軽量なのがアルミ製のメリットでしょう。また、熱伝導率が高いのですぐに温まります。ただし、使用後にしっかり乾燥させないとすぐに黒ずんでしまうため注意が必要です」

    preparing mocha espresso in kitchen
    Getty Images

    対応する熱源をチェック

    「ガスコンロがないご家庭でも、IH対応の直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)を購入すれば使用可能に。その際、チェックすべきポイントは以下の2点です」

    • IH対応と書かれた有磁性のステンレス(磁石につくステンレス)
    • 接する底の面積が12cm以上

    「また『ヒーティングプレート』を別途用意すれば、素材やサイズを選ばずにIHで使用できます。ガスコンロの場合は、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のサイズが小さいと五徳に合わない可能性があります。五徳より大きい場合は必要ないですが、小さくて不安定でしたら別途『焼き網』を用意して、ガスコンロと直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の間に挟むと、安定感が生まれます」

    「ビアレッティ」インダクションプレート

    「ビアレッティ」インダクションプレート

    Editor’s Choice
    「ビアレッティ」インダクションプレート
    ¥4,000
    Credit: Amazon

    「パール金属」ミニ五徳

    「パール金属」ミニ五徳

    Editor’s Choice
    「パール金属」ミニ五徳
    ¥829
    Credit: Amazon
    「ビアレッティ」ブリッカ
    Amazon
    エスプレッソの表層にできるきめ細かい泡は「クレマ」と呼ばれる

    「クレマ」がつくれるアイテムは?

    きめ細やかな「クレマ(フォーム)」がのったエスプレッソは見た目も本格的で、深い苦みとクリーミィな口当たりのミックスが楽しめる。

    「『ビアレッティ』のブリッカはクレマがつくれる数少ない直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)です。吐出口に取り付けられた特殊なバルブによって、抽出の最後に圧力をかけてクレマをつくり出します。デメリットとしては、ほかの直火式エスプレッソメーカーよりも粉の使用量が若干多くなるものの、完成量は少なくなってしまうことでしょうか。ですが、エスプレッソマシンで抽出したテイストに近づけたい方にはおすすめです」

    【5ステップで簡単】直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の使い方

    metal coffee maker for brewing espresso on the stove teaspoon with ground coffee beans
    Getty Images

    お気に入りの直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)を購入したら、バリスタ直伝の使い方でおいしいコーヒーを淹れてみて! まずは注意点から見てみよう。

    使用するときの注意点

    「新品を初めて使うときは、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)本体の“鉄臭さ”がどうしてもコーヒーに混ざってしまいます。そこで、コーヒーの油分を本体に馴染ませるために、あえて3回程度コーヒー抽出して捨てる作業が必要になります。もしコーヒーの用意がない場合は、湯通しだけでも構いません。その際は5回ほど繰り返すと、気になるニオイが軽減されるでしょう」

    ready for some coffee
    Getty Images

    1.フィルターバスケットに粉をセット

    「通常のエスプレッソ用よりも少しだけ粗めに挽いた粉を用意し、バスケットに水平に粉をセットします。粗めに挽くのは金属フィルターの目詰まりを防ぐため。粉を細かくしすぎると抽出がうまくいかないので、グラニュー糖かそれより少し細かい程度がおすすめ。粉を詰めるときは偏りが出ないように水平を意識して、押さえつけないようにしてください」

    2.ボイラーとサーバーを締める

    「水を安全弁(蒸気を抜くための弁)の少し下を目安に注いだあと、ボイラーとサーバーをしっかりと締めます。コーヒー粉と水が入っているので、水平を保ったままガスコンロ、またはIHコンロにセットしましょう」

    3.底に納まる強さで火にかける

    「直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の直径に納まる、ギリギリの強さにして火にかけます。火力が強すぎると取っ手の部分が溶けてしまうので絶対にNG!」

    4.3~5分ほど経ったら火を止める

    「3~5分ほど経ったら『ボコボコ』という音に変化するのですが、それが抽出完了の合図。音が変化したタイミングですぐに火を止めます。火にかけすぎると焦げ付きの原因になるので注意しましょう」

    5.カップに注いだら完成!

    「お気に入りのカップに注ぎ入れたら完成です。デミタスカップという小さめのコーヒーカップをあわせて用意すると、より本格的に楽しめるでしょう」

    【お手入れ方法まとめ】直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)の洗い方

    マキネッタを洗う
    Getty Images

    1.しっかり冷ましてから、3つのパーツに分解する

    2.フィルターバスケットのなかのコーヒーかすを捨てる

    3.洗剤は使わずに水洗いをする

    【バリスタのアドバイス】「コーヒーオイルを馴染ませ、より香り高いエスプレッソを楽しむために洗剤を使わずに洗うのがおすすめです」

    4.しっかりと乾かす

    【バリスタのアドバイス】「アルミ製の場合は自然乾燥すると、水に反応して変色する可能性が高いです。早めに拭きあげるようにしましょう」

    5.乾いたら3つのパーツを元に戻す

    【バリスタのアドバイス】「強く締めすぎるとパッキンの寿命が短くなるので、使用しないときは軽く締めてください」

    エスプレッソにおすすめのコーヒー豆とは?

    「直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)に使うのは深煎り”がおすすめ。というのも、浅煎りを直火式で抽出すると酸味が際立ってしまうからです。さらに、極細挽きだと目詰まりが起こり抽出がうまくいかないことがあるので、粉から購入する場合は注意しましょう。
    深煎りの豆で中細挽き〜細挽き程度
    であれば、コーヒーの専門店でもネットでもあまり失敗がないように思います」

    エディターが選ぶ、エスプレッソ用豆・粉おすすめ6選

    「成城石井」エスプレッソ(豆)
    「成城石井」エスプレッソ(豆)
    ¥1,933
    Credit: Amazon
    「キンボ」エスプレッソ豆 プレステージ
    「キンボ」エスプレッソ豆 プレステージ
    Now 15% Off
    ¥5,101
    Credit: Amazon
    「澤井珈琲」コーヒー豆 深煎り 3種類
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    ¥4,999
    Credit: Amazon
    「イリー」ブレンドモカ粉 ミディアムロースト クラシコ
    「イリー」ブレンドモカ粉 ミディアムロースト クラシコ
    ¥1,400
    Credit: Amazon
    「ビアレッティ」ペルフェットモカ インテンソ(粉)
    「ビアレッティ」ペルフェットモカ インテンソ(粉)
    ¥1,858
    Credit: Amazon
    「ラバッツァ」ラバッツァ デカフェ(粉)
    「ラバッツァ」ラバッツァ デカフェ(粉)
    ¥1,462
    Credit: Amazon

    監修:福島宏樹(ふくしま ひろき)さん

    東京・大田区の「蒲田カフェ」ヘッドバリスタ。自身の地元でもある蒲田でスペシャルティコーヒー文化を根付かせるべく、深煎りのブレンドから普段なかなか目にすることのない希少価値の高い浅煎りの豆まで幅広く提供。店舗運営以外に、ラテアートやハンドドリップの体験会からバリスタ同士の交流会、トレーニング、CM撮影協力など幅広く活動。毎週水曜日の夜にはさまざまなコーヒー教室を開催している。

    Instagram @hirotasso / @kamata_cafe