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流通量0.1%の食材があつまる会員制オンラインスーパーマーケット「Table to Farm」が始動

とびっきりのおいしさに出合えるオンラインスーパーマーケットがスタート

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流通量0.1%の食材があつまる会員制オンラインスーパーマーケット「table to farm」が始動
Haruki Anami

会員制オンラインスーパーマーケットで買えるのは、流通量0.1%のレア食材! 各カテゴリ最大3つまで、およそ11カ月をかけて選び抜かれたアイテムがそろう。そして、このスーパーでは、会員になるだけで、消費するだけでなく、つくる現場を知り、考え、リスクをシェアし、時に協働するなど、食べる人も「つくること」に関わることができる。「Table to Farm」が目指す、未来のフードシステムに注目。

食べる人が「つくること」に関わる新時代のフードシステムとは?

食べる人が「つくること」に関わる新時代のフードシステムとは?

2025年7月、会員制のオンラインスーパーマーケット「Table to Farm」が始動した。こちらで購入できるのは、自然な農法で育まれた農作物、微生物の力を活かし伝統的な天然醸造でつくられた発酵食品、その土地の自然環境に適応した在来種の野菜。そこには、人の好みを超えた共通のおいしさが存在する。そして「Table to Farm」では、自然と人が織りなし生まれる、このとびっきりのおいしさを「素の味」と定義した。

しかし、経済的合理性を追求する今の時代において「素の味」の流通率はわずか0.1%まで減少しているそう。その原因の一つは、つくることに対する多くのリスクを、生産者に任せっきりにしてしまったことだといえる。

生産者は常に、気候による作物の収穫量の減少や、価格変動のリスクを一手に引き受けながら、私たちの食卓を支えている。このままでは、「素の味」はさらに減少し、いつか真っ当に良いものを手に入れることができない未来がやってくるのかもしれない。

そこで「Table to Farm」が始めたのが、食べる人も「つくること」にたずさわる、新たなフードシステムだ。このシステムのもとでは、食べる人は生産物を消費するだけでなく、つくる現場を知り、考え、リスクをシェアし、時に協働することが求められる。

「Table to Farm」で選択できる、つくることに関わるアクション

table to farmで選択できる、つくることに関わるアクション
AYUMI MINEOKA

この新たなフードシステムの下では、「買う」「リスクをシェア」「働く」など、食べ手がつくることに関わるアクションを行うことができる。

「買う」というアクションでは、農産物に対して「前払い」をすることで、つくる人のキャッシュフローの一助となり、チャレンジしやすい環境の整備に貢献する。

また、作る人と「リスクをシェア」することも行う。例えば、お米の自然栽培にチャレンジするときに、収穫量が減る、自然災害に遭うなど、つくる人のリスクは大きい。だからこそ、その一部のリスクをシェアし、最低保証をすることで、事業の持続性を高めることができる。

さらに、「働く」というアクションでは、仕込みや収穫の繁忙期に現地を訪れ、生産者と共に働く。実際の活動事例として、「小笠原味淋醸造」の伝統の春仕込みが挙げられる。通年でスタッフを雇うほどではない場合に、仕込みの時期にだけ働きに来てもらう人材の採用はなかなか難しい。そんな時に「Table to Farm」の会員が働き手として参加することで、仕込みのサポートをすることができる。このように、食べる人も生産過程を支えるアクションを通して「つくること」に関わることで、「素の味」の収穫量がアップし、安定した供給に繫がっていく。

そして、このフードシステムを農業に限らず、漁業や酪農、発酵食文化や料理道具など、多様な食文化全般にまで広げていくことで、より多くの「素の味」を未来に残す仕組みを構築していくことができるかもしれない。

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約11ヶ月をかけて選び抜かれた「素の味」

約11ヶ月をかけて選び抜かれた「素の味」
AYUMI MINEOKA

「Table to Farm」には、11カ月もの時間をかけて厳選された食材がそろう。アイテムを1点選ぶために、まずは20~30種類の、産地・工程・材料の違うものを取り寄せ、食べ比べを繰り返す。そして、生活に取り入れたときの使い心地や、継続して使いたいものであるかなど、多くの視点から比較。そして、実際に作り手のもとへ足を運び、初めて取り扱いについての対話が始まる。

こうして選び抜かれたアイテムは、各ジャンル最大3つまでに絞られる。多すぎないラインナップだからこそ、違いを感じて、使い分けを楽しんでほしいという思いからだ。

ホームページを見れば、作り手の顔はもちろん、商品が生み出されるまでの背景も詳細に知ることができる。入会もこちらからできるので、ぜひチェックを。

全国8つの名店で「素の味」を堪能できる、期間限定メニュー

全国8つの名店で「素の味」を堪能できる、期間限定メニュー

「Table to Farm」始動にあわせたオープニング企画として、全国8つの名店に「素の味」を堪能できる期間限定メニューが登場!「素の味」の食材たちが、さまざまな料理の中でどのように使われるのか、生かされるのか。この機会にぜひ、「素の味」を楽しんで。


期間:7月25日~(店舗により異なる)
※詳細は、「Table to Farm」公式Instagramにて、順次お知らせ。また、営業時間や販売時間、メニュー内容は変更する場合あり。こちらについては各店舗へお問い合わせを。

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table to farm ディレクター・発起人 相馬夕輝さん

Table to Farm(テーブル トゥ ファーム)
https://tabletofarm.jp
Instagram/@tabletofarm.official
オープン日/2025年7月25日
形態/会員制オンラインスーパーマーケット
入会金/5,500円(税込)~、『素の味』協力金:220 円(税込)/2週間
※入会金と『素の味』協力金は、『素の味』とその食文化を広げるための生産者との共同プロジェクト、支援活動や災害発生時の補填などに使用。


Table to Farm ディレクター・発起人 相馬夕輝

滋賀県出身。
郷土料理や食文化をフィールドワークとして学び体験してきた経験を活かし、食の新たなフードシステムを構築することを目指し、2022 年より本プロジェクトを始動。ブランドディレクション、商品選定、ウェブメディアや食事会などの企画編集及び執筆を担当しながら、日本各地の生産者を巡る。また、D&DEPARTMENT PROJECT 飲食部門「つづくをたべる部」ディレクターとして、その土地の食材や食文化を活かしたメニュー開発や、イベント企画なども手がける。 2024 年、初の著書となる食分野での活動をまとめた「つづくをたべる食堂」出版。

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