アルミという素材は、熱伝導率の高さが最大の特徴。お湯を沸かせばすぐに沸き、氷水の上におけば器自体があっという間にキンキンに冷える。その特性を活かすことで時短での調理が可能になる。
「HEGE」を開発し、定期的に料理教室を開催するなど使いこなしてきた茂田さんおすすめの料理のひとつは、ペンネなどのショートパスタ。トマトソースをHEGEで作り、水分が多めに残っているうちにショートパスタを加えて茹でていく。アルミは水分蒸発も早いので、水分が程よく飛んでパスタが茹で上がる頃にはソースもいい具合に煮詰まるという。
「ベランダでカセットコンロを出して、一緒に食べる相手と調理しながらビールを飲みつつ、ペンネをつまむ。そんな余暇を楽しむためにHEGEを使ってくれたらうれしいですね。HEGEのインスタグラムではこうしたレシピをたくさん紹介しているので、料理が好きじゃないという人にこそ、手軽に絶品料理が完成することを体験してほしいと願っています」
もうひとつ、「HEGE」の強みが発揮されるのが「酢飯」。
「土鍋はごはんがしっとり炊き上がりますが、熱伝導率が高いHEGEの鍋ならパラッと炊けます。そこに寿司酢をかけて混ぜるとちょうどいい感じに水分が蒸発してくれます。すぐに冷めてくれるのでそのまま食卓に置いて手巻き寿司にしてもいいし。ちらし寿司にしてもいい。特徴が引き立つ使い方です。ジャスミンライスやバスマティライスなどパラっと炊きたいお米との相性もいいですよ」
茂田さんが「HEGE」のデザインを考える上でこだわったのは、料理を盛り付けた時の美しさ。あくまでも鍋ではなく直火にかけられる器なので、取手をつけないことにもこだわったという。
これまでにない調理と食事のシームレスな体験を叶える「HEGE」。ひとつ取り入れれば、きっと日々の食をとりまく思い込みや常識がガラリと変わるはずだ。