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自宅で本格コーヒーを! 家で淹れる7種類のコーヒー抽出法

想像以上に簡単で美味しい!

Headshot of ELLE gourmetBy ELLE gourmet
black coffee pouring in jar on table
Getty Images

大好きなコーヒーといえば、お気に入りのカフェやテイクアウトのスタンドで淹れたもの。けれど外出自粛で家にいる時間が増えたり、買いに行く時間がなかったりして、自宅でおいしいコーヒーを淹れるスキルを身に付けたいと思っている人も多いのでは?
 
普段プロのバリスタが入れたコーヒーを飲んでいる人や、全自動コーヒーメーカーを使っている人にとって、自分でコーヒーを淹れるなんてハードルが高いかもしれない。そこで今回は分かりやすい解説とともに7つの抽出法をご紹介。

weighing coffee beans with scale
Getty Images

7つのうちどの淹れ方を選ぶべきかは、それぞれの好みによって変わるもの。けれどどんな抽出法でも、良質な豆を使うのがベスト。新鮮な豆を自分で挽けば、抽出法に適した挽き具合に調整することができ、味に決定的な違いが出る。
 
また一般的にコーヒーと水の比率は1 : 17が理想的だそう。つまり1gのコーヒーには17gの水を使うということ(デジタルスケールを使えばぴったり測ることができる)。これらのことを頭に入れておけば、どんな抽出法でもおいしいコーヒーを入れることができるはず!

1. フレンチプレス

french press
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フレンチプレスとは、定番で手軽な抽出法のひとつ。挽いたコーヒー粉に直接お湯に入れて抽出し、プランジャーを押し下げて粉とコーヒーを別々にする。
 
淹れ方:
粗挽きのコーヒー粉をポットに入れ、お湯を注ぎ素早くかき混ぜる。そのまま4分置いて抽出、蓋をしてプランジャーを押し下げる。粉と液体が別々になったら、すぐにコーヒーをカップに移すか別のポットに入れる。長く置き過ぎると抽出が進み、苦味が増してしまうので要注意。
 
挽き具合:粗挽き
抽出時間:4分
味のタイプ:フルボディ、濃厚

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2. ドリップ

pour over
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もっとも古いコーヒーの淹れ方のひとつがこのドリップ方式。フィルターに入れたコーヒー粉にお湯を注ぎ、ゆっくりと抽出されたコーヒーが下の容器にたまっていく。
 
淹れ方:
ドリッパーに紙フィルターをセットし、カップやポットの上に置く。紙の匂いを消しドリッパーにフィルターを固定させるため、紙フィルターにお湯をかけさっと洗い、ポットにたまったそのお湯を捨てる。細かく挽いたコーヒー粉をフィルターの中に入れ、すぐに粉全体に行き渡るようお湯をかけて30秒蒸らす。蒸らしが終わったらくるくると円を描きながら均等にお湯を注ぎ、淹れたい量が抽出できたら完成。
 
挽き具合:細挽き〜中挽き
抽出時間:3〜4分
味のタイプ:繊細、なめらか

3. ケメックス

chemex
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1941年に開発されたこの抽出法で使用するのは、砂時計型の容器と専用のフィルター(通常より20〜30%重いもの)。これによって粉を通る水の流れを一定にできるそう。
 
淹れ方:
ケメックス専用フィルターを、折り目がある部分を注ぎ口に合わせてセットする。紙フィルターに湯通しをしてそのお湯を捨て、コーヒー粉を入れる。粉全体に行き渡るようお湯を入れ、混ぜる。30秒蒸らしたあと円を描くように、または前後の動きで均等にお湯を入れ、必要な量が抽出できたら完成。
 
挽き具合:中挽き
抽出時間:4〜5分
味のタイプ:華やか、雑味がない

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4.エアロプレス

aeropress
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軽くて持ち運びやすいエアロプレスは2005年に登場したばかりの比較的新しい抽出器。プランジャーを押し下げると空気圧が発生し、コーヒーがフィルターを通ってカップに注ぎ込まれるという仕組みだ。
 
淹れ方:
キャップに紙フィルターをセットし、お湯をかけてそのお湯を捨てる。エアロプレスのチャンバーにフィルターをつけたキャップを回しつけ、マグやポットの上に安定するようにセットする。チャンバーにコーヒー粉とお湯を入れ、攪拌する。プランジャーを差し込み、ゆっくりと粉の部分に到達するまで押し下げればできあがり。
 
挽き具合:細挽き〜中挽き
抽出時間:2分
味のタイプ:なめらか、すっきり

5.モカポット

moka pot
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直火式エスプレッソとも呼ばれるこちらはイタリアで発明され、沸騰した水が蒸気となってコーヒー粉を通ることで、強力なエスプレッソのようなコーヒーを抽出してくれる。
 
淹れ方:
モカポットの下のチャンバーの既定の線まで沸騰したお湯を入れる。フィルターバスケットにコーヒー粉を均一に入れる(詰めすぎないよう、またバスケットの端にコーヒー粉が残らないよう注意する)。それを下のチャンバーにセットし、上のサーバー部分を回して取り付け、コンロで中火にかける。シュー、ポコポコと蒸気が漏れる音がしたら火を止め、抽出されたコーヒーを注ぐ。
 
挽き具合:細挽き
抽出時間:5分
味のタイプ:強力、シャープ

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6.サイフォン

siphon
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蒸気圧を利用して、上のロートにお湯を押し上げるサイフォン式コーヒー。上に押し上げられたお湯はコーヒー粉と混ざったのち、重力の力でフィルターを通って下のフラスコに抽出される。
 
淹れ方:
フィルターにお湯をかけ、上のロートにしっかりとセットする。下のフラスコに水を入れる。ロートをフラスコに差し込み、バーナーの火にかける。水が沸騰しロートに上昇し始めたら、火を弱くしてロートにコーヒー粉を入れ攪拌する。そのまま60〜90秒抽出し、火を止めて再度混ぜる。コーヒーがフィルターを通ってフラスコに落下し終わったら抽出完了。
 
挽き具合:中細挽き
抽出時間:5〜8分
味のタイプ:すっきり、風味豊か

7.コールドブリュー

cold brew
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コールドブリューとは水出しのことで、粗挽きのコーヒー粉を冷たい水または室温の水に浸して抽出する方法。抽出時間は12時間以上と通常に比べてかなり長く、フィルターを通してサーブされたコーヒーは水や牛乳で薄めて飲む。
 
淹れ方:
粗挽きのコーヒー粉と水をジャーやポットなどの大きめの容器、もしくは水出し用のコーヒーメーカーに入れる。よくかき混ぜたら冷蔵庫に入れるか室温で保存し、最低12時間抽出する。コーヒーフィルターかチーズクロスを取り付けたメッシュのフィルターに通してコーヒーを取り出し、冷蔵庫で保管する。
 
挽き具合:粗挽き
抽出時間:12時間
味のタイプ:なめらか、まろやか
 


original text : Hannah Jeon translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images


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