シンプルで着回しの利くタンクトップは、夏のワードローブに欠かせない定番アイテム。だからこそ、カラーや素材、シルエットなど、選び方や合わせ方で今っぽさが引き立つ。今回は、そんなタンクトップを取り入れたコーディネートのスナップとともに、2025年夏の注目アイテムもあわせて紹介。日常に取り入れやすく、洗練されたバランスが光るスタイルをお届け!
レディースタンクトップの最新トレンド&おすすめコーデ
無地・シンプルなデザイン
シンプルな無地のタンクトップを主役に、ボリューム感のあるパンツやエアリーなスカートを合わせた、シルエットで魅せるスタイリングに注目。そぎ落とされたトップスのミニマルさと、ボトムスの動きや立体感とのコントラストが、今季らしいバランスを生み出す鍵に。素材や質感のコーディネート次第で、カジュアルにもエレガントにも落とし込める汎用(はんよう)性の高さもうれしいポイント。
タンクトップコーデ①クリーンなスポーティースタイル
ホワイトのワントーンでまとめた、クリーンなスポーティースタイル。キャップとバッグにブラックを効かせることで、全体を引き締めてモードなアクセントに。足元にはミュールを合わせて、軽やかさの中にさりげない品を添えて。
タンクトップコーデ②小物とのバランスでハーフパンツを品よく着こなす
今季らしく、ハーフパンツで軽やかさを取り入れたスタイル。ラフになりすぎないように、タック入りのデザインを選んでほど品よくまとめて。シンプルなタンクトップだからこそ、小物使いのセンスが際立つ。キャスケットやソックス、斜めがけバッグなどを効かせて、都会的な抜け感を叶えるスタイリングに。
ミニマルなシルエット
今季のタンクトップは、タイトなシルエットやクロップド丈など、ミニマルなデザインが主流。なかでもデコルテや肩まわり、ウエストを美しく見せるカッティングが印象的で、ヘルシーな肌見せがキーワードに。スポーティーなエッセンスを効かせながらも、都会的で洗練されたムードをまとえるのが魅力。
タンクトップコーデ③大胆カッティング×カーゴで魅せる、洗練のリラックススタイル
デコルテと肩まわりのラインを美しく見せる、大胆なカッティングのタンクトップが主役。リラックス感のあるカーゴパンツで抜け感を出しつつ、コンパクトなレザーバッグで全体を引き締めて。タンクトップの下からホルダートップのリボンをさりげなくのぞかせるなど、インナー見せも楽しむスタイルに。
タンクトップコーデ④デザインで遊ぶ、異国感漂うサマースタイル
ハイネック×クロップド丈という、アンバランスなデザインが目を引くタンクトップに、パステルブルーのアラジンパンツを合わせた大人のカジュアルスタイル。ゆったりとしたシルエットに、エスニックムード漂うサンダルを合わせて、夏らしい軽やかさをプラス。デザインの妙とシルエットのバランスで魅せる、ひとさじの異国感が今の気分。
表情を生む質感・素材感
今季のタンクトップは、ミニマルなシルエットと無地のシンプルさに加え、“素材の表情”で差をつけるのがポイント。リブ編みやワッフル地、軽やかなシアー素材など、質感のあるファブリックが1枚でこなれ感を演出。テクスチャーで魅せるアプローチで、新たなムードをつくり出して。
タンクトップコーデ⑤素材のコントラストが生む甘辛バランス
立体的なしわ加工が印象的なタンクトップに、軽やかなシアー素材のスカートを合わせた大人ガーリーなスタイル。足元には重厚感のあるウエスタンブーツで引き締めて。異なる質感をかけ合わせることで、スタイリングに奥行きとニュアンスが生まれる。
タンクトップコーデ⑥テクスチャーの強弱で着こなす夏のオールブラック
全身ブラックでまとめたスタイルは、異素材のコントラストで奥行きを演出。夏らしい軽やかさをもたらすメッシュ素材に、レザーのパンツやブレスレットの重厚感を掛け合わせることで、ロックテイストが漂うエッジィなムードに。
カラー別/タイプ別タンクトップ&おすすめアイテム24選。コーデ術も解説
白タンクトップ
どんなスタイルにもすっとなじみながら、品よく抜け感をつくってくれる白のタンクトップ。シンプルだからこそ、素材やシルエット、小物使いで差がつく。主役にも名脇役にもなれる一枚を、洗練されたバランスで着こなして。
白タンクトップコーデ①デザインデニム×ロゴタンクの抜け感スタイル
同系色のロゴがさりげなく効いたホワイトのタンクトップに、ウエストのデザインが印象的なブルーデニムを合わせたスタイル。シンプルなアイテム同士ながら、ディテールの工夫でこなれたムードに。ホワイトのバッグとシルバーのバングルで、色のトーンをそろえつつ、爽やかな抜け感を添えて。
白タンクトップコーデ②インナーにした上品コーデ
無地のホワイトタンクトップは、インナーとしてもスタイリングを支える名脇役。ノースリーブのロングジャケットを主役にしたコーディネートでは、ホワイトのタンクとデニムを合わせて、夏らしく爽やかな抜け感と上品さを両立。胸元には主張のあるロングネックレスで、シンプルなレイヤードに華やぎを添えて。
黒タンクトップ
シックで引き締まった印象をつくりながら、肌見せや合わせるアイテム次第で表情を変えるブラックのタンクトップ。辛口なエッセンスも、抜け感を意識すれば重くならない。タフさと女性らしさ、その両方を引き出すスタイリングを楽しんで。
黒タンクトップコーデ①ドレッシーなタンクを迷彩でカジュアルダウン
スクエアネックとクロップド丈が印象的な、ドレッシーなムード漂うタンクトップ。ボトムにはあえて迷彩柄のスカートを合わせて、ほどよくカジュアルダウン。ブラックとカーキのトーンで引き締めつつ、赤のバッグを差し色にすることで、スタイリングに華やぎと遊び心を添えて。
黒タンクトップコーデ②ダークトーンに抜けを添える、肌見せのバランス
ブラックのタンクトップに、ブラウンのスリットスカートを合わせたシックな配色のスタイル。重く見えがちなダークトーンも、スリットやタンクトップのさりげない肌見せで、軽やかにシーズンライクなムードに。ウエストには存在感のあるベルトを効かせて、コーディネートにメリハリとエッジをプラス。
カラータンクトップ
スタイリングにリズムや奥行きを添えてくれる、カラータンクトップ。肌なじみのよいニュアンスカラーから、爽やかなペールトーンまで、色のトーンや合わせ方で印象に変化が生まれる。シルエットや小物との組み合わせで、ほどよく個性を効かせたバランスが鍵に。
カラータンクトップコーデ①小物で引き締める、抜け感Y2Kコーデ
ヌードカラーのクロップドトップスに、ローライズのボトムを合わせた、大人の余裕を感じるY2Kスタイル。肌なじみのよいトーンでまとめながらも、赤のバッグやスタッズベルトなどエッジの効いた小物使いで印象的な着こなしに。あえてトーンを抑えたベースにアクセントを添える、洗練されたバランスが光る。
カラータンクトップコーデ②色とラインでつくる、アクティブなペールトーンコーデ
ペールトーンのイエローで統一した、やわらかさの中に洗練されたムードが漂うスタイル。クロップド丈のトップスにストライプパンツを合わせて、縦のラインを意識した軽やかなシルエットに。同系色のスニーカーで足元にもリズムを加え、アクティブさと統一感を両立。
アシンメトリータンクトップ
動きのあるカッティングが印象的なアシンメトリータンクトップは、1枚でスタイリングにモードな表情を添えてくれる。シックな色使いや異素材とのレイヤードで、肌見せも品よく昇華。強さとしなやかさを両立する、洗練された着こなしを楽しみたい。
アシンメトリータンクトップコーデ①軽さと強さをまとう、アシンメトリートップスの洗練コーデ
ドラマチックなラインを描くアシンメトリートップスは、スタイリングにラグジュアリーなムードを添える主役アイテム。透け感のあるフルレングススカートを合わせることで、重たくならずに軽やかさをキープ。ウエストには存在感のあるベルトをプラスして、全体に凛とした印象を引き寄せて。
アシンメトリータンクトップコーデ②サテンのつやときゃしゃな足元でつくる、洗練ブラックスタイル
アシンメトリーなデザインのほどよい肌見せを生かしたオールブラックスタイル。サテンパンツのつや感が、シックな中にも動きとニュアンスを加えてくれる。足元はきゃしゃなストラップサンダルで抜け感を添えて、素材の緩急で魅せる洗練バランスに仕上げて。
アメリカンスリーブ
コンパクトなシルエットと、肩まわりを美しく見せるラインが魅力のアメリカンスリーブ。ラフになりすぎず、ほどよいきちんと感をキープできるのもこのデザインならでは。ボリュームボトムや端正な小物と合わせれば、大人っぽく整ったカジュアルスタイルが完成する。
アメリカンスリーブコーデ①ボリュームパンツの洗練カジュアル
タイトなアメリカンスリーブのタンクトップに、ボリュームのあるパンツを合わせた上品なカジュアルスタイル。ミニマルなトップスに立体的なボトムのコントラストが映える。印象的なスクエアフレームのアイウエアを添えることで、知的なムードと抜け感が共存するスタイリングに。アメリカンスリーブなら、カジュアルでも品よく仕上がる。
アメリカンスリーブコーデ②ワントーンでつくる、無地タンクの洗練カジュアル
ホワイトのアメリカンスリーブタンクトップに、淡いトーンでまとめたリゾート感のあるスタイル。タンクトップのタイトなシルエットに、腰にシャツを巻いたボリューム感で緩急をつけ、ラフすぎないバランスに仕上げて。足元はフラットサンダルでリラックス感を演出しつつ、クラシカルなバッグを合わせることで、大人の洗練をプラス。
リブタンクトップ
フィット感のあるリブタンクトップは、シンプルながらもラインを美しく引き立ててくれる頼れる一枚。合わせるボトムや小物次第で、カジュアルからきれいめまで幅広く活躍。ほどよく力の抜けたムードで、オンにもオフにもなじみやすいのが魅力。
リブタンクトップコーデ①オフィスにも映える、リブタンクのきれいめコーデ
ラインを美しく引き立てる、フィット感のあるリブタンクトップに、すっきりとしたIラインスカートを合わせたクリーンなスタイル。カジュアルに見えがちなアイテムも、シルエットの選び方次第でオフィスシーンにも映える装いに。足元には透け感のあるパンプスを合わせて、上品さの中にさりげないスパイスを効かせて。
リブタンクトップコーデ②ネイビーのリブタンクでノーブルな雰囲気に
白や黒の定番リブタンクに買い足すなら、ネイビーがおすすめ。好相性カラーのブラウンのコーデュロイパンツと合わせてシックなコントラストを利かせて。シルバーのジュエリーやブラックのベルトなど、シンプルなコーディネートに映える小物使いにも注目。
クロップドタンク
コンパクトな丈感が、抜け感と軽やかさを引き出してくれるクロップドタンクトップ。ボリュームのあるボトムや色のコントラストで緩急をつければ、シンプルなデザインでも印象的なスタイルに。ヘルシーさと程よい華やかさを兼ね備えた一枚を見つけてみて。
クロップドタンクコーデ①ブルーのセットアップで魅せる華やかスタイル
コンパクトなクロップド丈のタンクトップに、ブルーのセットアップでまとめた華やかなスタイル。ボリュームのあるハイウエストパンツとのコントラストが効いたバランス感で、シンプルなデザインでもパーティーシーンにも映えるムードに。小物はブラックで統一して、セットアップの存在感を引き立てる装いに。
クロップドタンクコーデ②丈感で魅せる涼感バランス
ブラックのアメリカンスリーブトップスに、クロップド丈のパンツを合わせた、抜群のバランス感覚が際立つスタイル。コンパクトなトップスで程よく肌を見せながら、ヘルシーな印象と夏らしい軽やかさを両立。アクティブなシーンにも映える、ミニマルで洗練された着こなしに。
おしゃれプロ6人のタンクトップコーデを拝見。お気に入りのブランドは?
SNSとリアルライフで活躍する、高感度かつ自然体なおしゃれに定評のあるエル・スタイルインサイダー。彼女たちがこの夏愛用するタンクトップと、着こなしのこだわりを取材。
吉川紗英/モデル、クリエイター
タンクトップ:サムソー サムソー
--気に入っているポイントは?
襟ぐりと袖口のカッティングにより、肩や脇をすっきりと見せてくれて、全体のシルエットが引き締まりスタイルアップして見えるところ。また、ニット素材なのでほどよく品があり、きれいめにもカジュアルにも着こなせるのも魅力です。
--タンクトップコーデのこだわりは?
下着のラインが生地に響かないように、タンクトップのインナーにはヌーブラを使うことが多いです。シンプルなタンクトップが好きだからこそ、アクセサリーや小物でメリハリをつけて、自分らしいバランスに仕上げています。
上枝みどり/フリーランスPR
タンクトップ:セザンヌ
--気に入っているポイントは?
デコルテをきれいに見せてくれるスクエアネックとフィット感がお気に入り。色違いで持っています。
--タンクトップコーデのこだわりは?
ヘルシーに着こなしたいので、着用するタンクトップの形にあわせてインナーを変えています。この日はバンドゥタイプのブラトップを着用。
ベイカー恵利沙/モデル、ライター
タンクトップ:セザンヌ
--気に入っているポイントは?
オーガニックコットンのタンクトップは、やや首が詰まったシルエットでデザイン性があり、スタイリングに取り入れやすいです。柔らかい着心地もお気に入り。
--タンクトップコーデのこだわりは?
白いタンクトップのときは特に、カジュアルになりすぎないように意識しています。白タンクにジーンズという夏の定番のスタイルですが、パールの付いた華やかなジーンズと、上質さを足せる黒レザーのバッグとシューズを合わせました。「ベースレンジ」のパープルのブラを合わせて、タンクトップからきゃしゃな肩ひもを覗かせたのもこだわりです。
上野智子/ラジオDJ、MC
タンクトップ:シールーム・リン
--気に入っているポイントは?
クッション性があるパッド入りで、着心地の良さと美しいフィット感を両立しているところです。
--タンクトップコーデのこだわりは?
タンクトップはラフでヘルシー、かつ露出度の高いアイテムなので、合わせる小物やボトムはきれいめにし、品のあるバランスを目指しています。
林聖子/「アトリエ エスティーキャット」CEO
タンクトップ:ルーム153
--気に入っているポイントは?
シワになりづらい肉厚のニット生地と、ほどよいアメカンスリーブのシルエットが気に入っています。
--タンクトップコーデのこだわりは?
カジュアルに見えがちなタンクトップには、テクスチャーを意識してドレスライクなパンツやスカートを合わせます。下着はニップレスやヌーブラを着用することが多いです。
カラン/「ジャルダンドゥシュブー」ディレクター
タンクトップ:ユニクロ
--気に入っているポイントは?
首元の空き具合、薄すぎない素材、きれいめなコーデにも合わせられるシルエットが好きです。プチプラかつカラー展開も豊富なので何枚か持っています。
--タンクトップコーデのこだわりは?
タンクトップには、断然デニムを合わせるのが好き。足元がスニーカーだとカジュアルになりすぎてしまうので、レザーのフラットシューズを履くことが多いです。ディナーなどできちんと見せたいときに合わせるボトムスはスラックス。インナーには、見えてもいいように極細のストラップのブラを着けることが多いです。