2025年5月26日(現地時間)、「ルイ・ヴィトン」が新作ハイジュエリー・コレクション“Virtuosity (ヴァーチュオシティ)”を発表。開催地となったのは、地中海を望む高台に建ち、歴史の風を感じさせるスペイン・マヨルカ島のベルベール城。
日本からは俳優の中条あやみが来場したほか、シン・ミナ、ウッラサヤー・セパーバン、ジン・チェンなど数多くのセレブリティが集結。建築美と幻想的な輝きが交差する、象徴的なコレクションを世界に向けて発信した。
全110点のユニークピースを通じて展開される本コレクションは、第1章「ワールド・オブ・マスタリー(The World of Mastery)」と第2章「ワールド・オブ・クリエイティビティ(The World of Creativity)」という2つの世界観を体現し、メゾンの卓越したクラフツマンシップとクリエイティビティにオマージュをささげる。オーケストラの音色が響くなか、壮麗な演出とともに幕が上がり、観客はハイジュエリーの世界へと引き込まれていった。
第1章「ワールド・オブ・マスタリー」を通して紐解くのは、メゾンが培ってきた美意識と技の軌跡。“知”の象徴として神秘的な輝きを放つ“サヴォア(Savoir)”から始まり、盾や眼のモチーフを宿す“プロテクション(Protection)”、“キーパー(Keeper)”でその叡智を守りながら、幾何学と構造美を融合させた“マエストリア(Maestria)”、“モニュメンタル(Monumental)”へと物語は深みを増していく。
そしてクラフツマンシップの追求の頂点に立つのが、“アポジェ(Apogée)”だ。大胆に再解釈された「ルイ・ヴィトン」のコードが随所にちりばめられ、メゾンのトランクのハンドルを思わせるディテールが息づく。その構築的なフォルムに、30.75カラットのブラジル産ペアカット・エメラルドというマスターストーンが出合い、圧倒的な存在感とともに、本コレクションの精神をひとつのジュエリーに凝縮した。
この集大成を経て、コレクションのストーリーは創造性の世界へと歩みを進めて行く。ダイヤモンドをあしらったゴールドロープが印象的な“コネクション(Connection)”は、物語の舞台を第2章「ワールド・オブ・クリエイティビティ」へと導く架け橋のような存在。“モーション(Motion)”では、サファイアとダイヤモンドが描き出す流れるようなラインで魅了し、続く“フロレサンス(Florescence)”では、鮮やかな色彩のジュエリーが咲き誇り、創造性がさらに豊かに開花する。
その後の“オーラ(Aura)”では、明るい光に導かれ、メゾンのシグネチャーであるモノグラム・フラワーが新たな表情を見せる。そして最後に到達するのが、“エターナル・サン(Eternal Sun)”。太陽のように輝くイエローゴールドとダイヤモンドが主役となったこの作品は、7年をかけて調達された希少な27石のイエローダイヤモンドによって構成。クリエイティビティの極致を華やかに体現し、鮮やかなフィナーレを迎えた。
比類なき技巧と創造性、そして「ルイ・ヴィトン」のスピリットが結晶した“ヴァーチュオシティ”は、ハイジュエリーの枠を超え、総合芸術としてその輝きを放つ。稀少なストーンに込められた物語、研ぎ澄まされた美意識、そして継承と革新が響き合うデザインの数々——それらが織りなすのは、メゾンの過去と未来をつなぐ壮大な旅の記録でもある。尽きることのないインスピレーションの源として、本コレクションは時を超えて輝き続けるだろう。
問い合わせ先/ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854