ファッション感度の高い人たちが、エディター目線で今気になるアイテムを選び、最旬スタイリングを提案する新連載。まだまだ暑い日が続く一方で、初秋の気配も感じるこの季節に、何を選び、どう着こなす?

ジュエリーブランド「アトリエ エスティーキャット(atelier ST,CAT)」代表で、ELLE STYLE INCIDERの林 聖子さんが提案するのは、サテンやバーガンディなど質感や色で奥行きを出すスタイリング。ELLE SHOPからアイテムをセレクトし、今の気分を映したコーディネートを披露!

※私物について各ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。

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guest editor seiko hayashi

林 聖子 / Seiko Hayashi

1986年生まれ。東京都出身、起業家、3児の母。ファッションエディターを経て、2017年よりジュエリーブランド「アトリエ エスティーキャット(atelier ST,CAT)」代表取締役。「自分らしく、自由な」ファッション性の高いオーダー結婚・婚約指輪を扱う。代々木上原にMILESTONEが内装を手掛けたアトリエショップを構える。東京都女性起業家プロジェクトApt Women8期生選出。趣味は読書とピラティス。



今気になるスタイルは?

ゲストエディター林聖子が気になるモノ・コト

ジャポニズム&オリエンタル

いま最も注目しているのは、ジャポニズムやオリエンタル。昨年、中国・杭州で行われた「シャネル」の2024/25年 メティエダール コレクションショーを見て、19世紀のジャポニズムや1920年代のオリエンタリズムを感じる世界観に、すっかり魅了されました。

シンプルな服に、タッセルや扇子、かんざしなどの小物を合わせて、東アジアや和のテイストをミックスするスタイルにハマっています。ファッションに限らず、自宅のインテリアにも和洋折衷なテイストを取り入れて、アンバランスな異国情緒を演出しています。

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ゲストエディターの林聖子

【1】プリーツミディスカート

a fashionable individual stands beside a decorative wall display
Peso
ブラウス¥31,900/オーヴィル スカート¥55,000/サードマガジン パンツ¥18,700/カレンソロジー その他は私物

今季はミディ丈のプリーツスカートが気分。一枚で着るのではなく、フレアシルエットのパンツを重ねて、レディライクな雰囲気で着こなしたいです。スタイリングのポイントは、色彩の美しさに魅了されて購入した、「シャネル」メティエダール コレクションのバーガンディバッグ。スタイリングはモノトーンで仕上げて、小物で色を差して遊ぶんで全体のバランスを取るのがマイルール。

ゲストエディター林聖子
Peso

昨年から、グローブでつくるクラシックな着こなしに魅了されています。シンプルのなかに、フェミニンな印象を加えたかったので、ヴィンテージのクロシェレースグローブを合わせました。グローブの上からジュエリーを重ねてもすてき! 甘すぎない、どこかセンシュアルな雰囲気が漂うスタイルが好きです。

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【2】バーガンディ

ゲストエディター林聖子
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ブラウス¥15,400 スカート¥19,800/アンクレイヴ その他は私物

ヴィンテージライクなサテンの質感と、ストンと落ち感のあるシルエットのセットアップに目が留まり、「ドレスのようにシンプルに着たら、上品でしなやかな雰囲気に着こなせそう!」と思いセレクトした「アンクレイヴ」のセットアップ。

今季は特にバーガンディカラーに夢中。デザインはミニマルですが、深みのあるバーガンディとサテンの静かな光沢感が、凛とした美しさを引き出してくれます。「ボッテガ・ヴェネタ」のタッセルクラッチを合わせて、アジアンムードをプラスしました。

a model illustrating a fashion outfit with a burgundy dress and necklace
Peso

大人のツヤやかさがあるサテンのセットアップには、シャープな黒のアクセサリーを添えると、全身が引き締まって調和のとれたスタイリングが完成します。祖母から譲り受けたオニキスのネックレスと、「MANÀ」で購入した陶器のネックレスをコーディネート。

身に着けるものは最小限に抑えて、アイテム一つひとつの質感やディテールで奥行きを生み出すスタイルが、自分の軸になっています。

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【3】スカーフ

ゲストエディター林聖子
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スカーフ¥18,700/マルベリー ドレス¥57,200/ザ ストア バイシー パンツ¥23,100/アンクレイヴ その他は私物

今年、とても気になっているアイテムがスカーフ。首や頭に巻いたり、髪を結んだり、ウエストに巻いたり、バッグにつけたり……と、さまざまなアレンジを楽しめるので、ぜひおすすめしたいですね。

特に、細身シルエットのスカーフを、チョーカーのようにあしらうのがマイブーム。首もとの華やかさを際立たせるために、デコルテが大きく開いたベアワンピースを合わせました。

a model poses in a minimalist setting wearing a strapless white dress and long brown gloves
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光沢が美しいドレスとスカーフでエレガンスを演出しながらも、お気に入りのレザーグローブをあわせて媚びずに芯の強さがあるスタイルに。ひじまで長さがあるレザーグローブは、着こなしが一気に洗練されるのでヘビロテ中。特にこのルックのような肌を露出するスタイリングにロンググローブを合わせると、全体のバランスが取れるので重宝しています。昨年はブラックとブラウンを2色買いしたので、今年の秋冬も活躍させる予定です!

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【4】テーラードジャケット

a person dressed in black attire stands next to a decorative wall shelf
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ジャケット¥132,000/マディソンブルー ドレス¥53,900/ザ ストア バイシー その他は私物

秋が近づくと、ジャケットを羽織りたくなります。シルエットがとてもスタイリッシュなネイビーのテーラードジャケットを主役にしました。合わせアイテムに選んだのは、上品さとクラシックな雰囲気のあるブラックドレス。上質なツヤとIラインの美しさに引かれてセレクトしました。ミニマルで洗練されたたたずまいを演出してくれます。

ゲストエディター林聖子
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首もとにはあえて何も身に着けず、耳もとに大ぶりのヴィンテージイヤリングだけを添えました。日本の美意識にも通じるような、余白のあるバランス感が好きなんです。ジャケットは気持ち細身のシルエットなので、ドレスとのレイヤードもすっきり見えて、スタイル全体が端正にまとまります。

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【5】ヘルシーな肌見せ

a seated figure in a stylish outfit set in a minimalistic environment
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ベアトップ¥27,500/サードマガジン パンツ¥29700/エトレ トーキョー その他は私物

ベアトップやホルターネック、オフショルダーなど、肩を出すアイテムを今年はよく身にまとっています。品よく着こなす秘訣は、ボトムで露出を抑えること。白のワイドパンツでラフ感をプラスすることで、ヘルシーな肌見せが楽しめるんです。

ゲストエディター林聖子
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パールやダイヤモンドのオーセンティックな輝きが昔から大好き! 「ララガン」のパールネックレスを合わせて、タイムレスなエレガンスを添えました。肩やデコルテの肌見せも、柔らかいグレージュのベアトップとパールを組み合わせれば、優美に映ります。

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マイスタイルの5カ条

【1】合理的モノトーン

現在、6カ月、2歳、6歳の子育て中。忙しい日々でもファッションを楽しむために、どんな組み合わせでもサマになるモノトーンスタイルがMy定番。さらっとした生地感やコンフォートなシルエットが好きです。

【2】質感で奥行きを

サテンやベルベット、スエード、レース、レザーなど、テクスチャーやディテールでモノトーンスタイルに奥行きを。シンプルなスタイルにリズムが生まれます。

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【3】差し色は小物で

ブラウンやバーガンディ、ダークグリーンといった、重厚感のある色味に注目しています。小物で取り入れるのが自分らしいバランス。少しの色彩が、モノトーンスタイルをとびきり新鮮にしてくれます。

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【4】今、改めてヴィンテージ

祖母から、オニキスのネックレスや「オメガ」の腕時計を引き継いだことで、ヴィンテージジュエリー熱が高まっています。年齢を重ねて、ダイヤモンドのファインジュエリーやヴィンテージのコスチュームジュエリーを自由に組み合わせられるように。

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【5】アートをインプット

自宅に絵画や写真を飾ること、美術館へ展示を観に行くこと、写真集や画集を見ることが、自分らしいスタイルを形づくります。ミューズは、ジョージア・オキーフ。ファッションも作品もインテリアも年齢の重ね方も、すべてが洗練されている憧れの存在です。

お気に入りのスポット

No. (Number)

私が代表を務める「アトリエ エスティーキャット(atelier ST,CAT)」が入居する「カボ」の1階にあるカフェ。「カビ」や「松㐂」などの人気レストランを多数設計した「マイルストーン(MILESTONE)」が内装を手掛けていて、とても気分のよくなる場所。モーニングからバータイムまで開いているのも便利です。ハンドドリップのコーヒーとバナナケーキがお気に入り。