実店舗からECサイトまで国内外のトレンドを追いかけ、優れたブランドやアイテム(リアルプライスなコスパ名品も!)に目を光らせるコマースエディターが、今ホットなアイテムを調査する連載。
サンダルを履くことが増えるこの季節、毎年ELLE SHOPの売上数ランキング上位で見かける売れ筋のブランドといえば「スティーブ・マデン」。1万円台のコスパGOODなシューズを展開する同ブランドの魅力に迫る。
再入荷リクエストが200件を超えた! 個性が光る、人気のコスパ名品シューズ
ニューヨーク生まれのシューズ&バッグブランド「スティーブ・マデン」。トレンドを巧みに取り入れたデザインと、手に取りやすい価格帯で人気を集め、現在は81カ国に店舗を展開しているグローバルブランド。本国アメリカでは“知らない人はいない”と言われるほどの知名度を得ており、ストリートからセレブまで幅広く支持されている。
「スニーカーブームが盛り上がりを見せていた数年前、“デザイン性のあるスニーカー”を探していたタイミングで『スティーブ・マデン』に出合いました。デコラティブなデザインや配色が効いた遊び心のあるアイテムが多く、1万円台で手に入るにもかかわらず、価格以上のクオリティであるところに魅力を感じ、ELLE SHOPでお取り扱いをスタートしました」(バイヤーSATOSHI)
「通年人気なのはブランドのベストセラーである“POSSESSION ボリュームソールスニーカー”ですが、毎年夏前に完売するほど人気なのは“BONKERS クッションベルトサンダル”。昨年も6月の売上数ランキング4位にランクインしていた夏のアイコン的存在です。一昨年は入荷するも即完売し、再入荷リクエストが200件以上寄せられました」(バイヤーSATOSHI)
「2年連続して欠品が続いたため、今年はさらに在庫を拡充しましたが、それでもすでにサイズ欠けが出始めている人気ぶり! 気になっている人は、自分のサイズがあるうちが買いドキです」(バイヤーSATOSHI)
もっと自由に自分らしく! ニューヨークで支持された理由
「デザイン性からさすがニューヨーク生まれのブランドだということが伝わってきます」と語るのは、日本マーケットの責任者である菊池さん。
「ニューヨークは、世界中からさまざまな人種やカルチャーが集まってくる街。だからこそ、“自分が何者か”というアイデンティティがないと、簡単に埋もれてしまう場所なんです。そんな都市で生まれたブランドが、ひと捻りあるデザインのシューズを作り続ける『スティーブ・マデン』。
世界中の才能が密集するニューヨークだからこそ、“個性を表現するためのプロダクト”として支持されてきたのだと思いますし、見た目にもニューヨークらしさがしっかりと反映されているブランドだと感じます。“みんなと同じ”ではなく“自分らしさ”を楽しむこと。そんなメッセージ性のある『スティーブ・マデン』のシューズで、もっと自由にファッションを楽しんでほしいと思っています」(菊池さん)
バイヤーのイチ押し!「スティーブ・マデン」の大人気シューズ3選
【1】今季の大注目プラットフォームサンダル
本国の人気デザインで、日本では今月販売がスタートした待望の新作。「ブランドらしい厚底ソールと、ぷっくりとしたクッションベルトが目を引く一足。スポーティなルックスに加え、肉厚なアッパーとバックストラップでホールド感があります。サンダルの抜け感とスニーカーの安定性の両方をいいとこ取りアイテムで、第2のヒットサンダルになるのでは、と予想しています」
【2】ひとさじの個性を効かせたスライドサンダル
「一般的なコンテンポラリーブランドのスライドサンダルは、バックルを控えめにあしらい、ステッチも同色で目立たせないようにするなど、シンプルなデザインが主流です。しかし『スティーブ・マデン』は、あえて存在感のあるバックルを効かせ、配色ステッチを取り入れることで、遊び心やトレンド感をプラスしているのが魅力。しかも、このデザインと仕立てで1万円台! バイヤー視点で見ても、正直驚くほどコスパがいい一足だと思います」
【3】ブランドを代表するアイコンスニーカー
「ブランドを代表するベストセラーといえばこちらのモデル。ほかにはない配色デザインが特長で、ボリュームソールが足元に存在感をプラスしてくれます。ELLE SHOPでは全10色を展開していて、カラーバリエーションが豊富なのも人気の理由のひとつ。2025年の新色“グレー/グレー”は、同系色の絶妙なトーンが魅力で、幅広いスタイリングに取り入れやすい万能カラーです」