人生に寄り添い、長く付き合っていくエンゲージメントリングは、自分らしい納得の行くものを選びたいという人が増えている。そこで、新たな選択肢として注目を集めているのが「プロポーズネックレス」。サイズを問わず、気軽に毎日の着こなしに取り入れられ、2人の個性やストーリーを象徴するコレクションがそろうなど、モダンなカップルたちから支持を受けている。サプライズとしても活躍する「プロポーズネックレス」の魅力を、選び方ガイドとともにお届け!
プロポーズネックレスとは?
「その名の通り、プロポーズにリングではなくネックレスを贈ること!」とプロポーズネックレスについて解説するのは、「エル・マリアージュ」歴7年、ウェディングジュエリーに精通する「エル・ジャポン」エディターのANNA。
「結婚式やウエディングドレスと同じく、ジュエリーにも“多様性”の時代が到来しています。プロポーズにリングではなく時計を贈ることも今や定着しましたが、ネックレスはその進化版といえるかもしれません」(「エル・ジャポン」エディターANNA)
プロポーズネックレスの人気が高まっているのはなぜ?
ここ数年、プロポーズのひとつの選択肢として支持を集めているプロポーズネックレス。
「『エル・マリアージュ』の読者アンケートでも、リングではなくネックレスを贈ってもらったという人が増えてきた印象です。例えば『シャネル』の“カメリア コレクション”が昔から大好きで、そのことを知っていた彼がプロポーズの際に“カメリア コレクション”のネックレスをプレゼントしてくれた、という人がいたり。
また最近は、エンゲージメントリングとマリッジリングを1つにまとめたいという人も多く、リング1個+ネックレスという選択肢の人もいますね。リングだと仕事の都合上どうしても日常使いできないけれど、ネックレスなら着けられるという人にもおすすめです。さらにサプライズで贈りたい場合には、リングだとサイズがわからなくて不安なところもありますが、ネックレスならその点は気にしなくてOKというのもうれしいポイント! そういった意味でネックレスは贈りやすいジュエリーといえると思います。
ただ、どの選択肢でも大切なのは、パートナーの希望や様子を探ってみること。リングと同様に、ネックレスも“一緒に見にいく”派も多いですね。サプライズにこだわらず、パートナーと一緒に選ぶのも素敵です」(「エル・ジャポン」エディターANNA)
サプライズで贈る場合は、どんなシチュエーションがおすすめ?
「パートナーの趣向にもよりますが、アイデアのひとつとして、日常のシーンであえて“頑張らない”プロポーズをするのもいいかもしれません。ネックレスのサプライズは、リングよりも受け取る側の気持ちの上で負担になりにくい、という人もいるかと思います。贈る側としても、ネックレスの方がリングよりもプレッシャーを感じずにさらりとプレゼントできるのではないでしょうか? その点でもプロポーズネックレスは、サプライズにいい選択肢だと思います。プレゼントする際、ネックレスを愛するパートナーの首につけてあげるのもロマンティックですね!」(「エル・ジャポン」エディターANNA)
どんなデザインを選んだらいい?
エンゲージメントリングよりもさまざまなデザインがそろうネックレスだからこそ、何を贈ったらいいか迷う人も多いはず。そんな時は“特別感”を意識してみることが大切とのこと。
「プロポーズにふさわしい、華やかさと王道感は重要。そういった意味では、やはりダイヤモンドは永遠の定番。ボックスを開けたときの、グッとくる感じは唯一無二です。一粒ダイヤモンドはシーンを選ばず一生使えるスタンダードアイテムなので、候補としておさえておきたいところですね。またはパートナーが好きなブランドやコレクション、モチーフがあれば積極的に取り入れてみては? 人気モチーフのひとつ、草花がお好きなら「ヴァン クリーフ&アーペル」の“アルハンブラ”コレクションなどもおすすめ。
また老舗ジュエラーのシグニチャーコレクションが気になるなら、「カルティエ」の“トリニティ”コレクション等も素敵ですね。パートナーの好きな色があるなら、カラーストーンも選択肢に入れてみて。リングと同様に、ネックレスの地金や石も多様性の時代なので、定番の素晴らしさは理解しつつ、パートナーの好みに合わせるのが◎。サプライズでも2人で決めるにしても、パートナーの喜ぶ姿を想像しながらプロポーズネックレスを選ぶ時間は、かけがえのないものになると思います!」(「エル・ジャポン」エディターANNA)
最愛ブランドからお届け! プロポーズネックレスおすすめ22選
プロポーズネックレスの基本を学んだ後は、いよいよ心躍るアイテム選びへ! 2人だけのストーリーを語ってくれるような、ブランドの歴史と感性が反映されたネックレスを選びたい。
「ハリー・ウィンストン」“ラウンドカット・ソリティア・ペンダント”
「クオリティの高いダイヤモンドは、世代を超えて受け継がれる財産である」と語ったといわれる、NY屈指のジュエラーの創始者、ハリー・ウィンストン。世代を超えて家族間で受け継ぐことのできる一粒ダイヤモンドのペンダントで、特別な瞬間をたたえて。胸もとで揺れるダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すセッティングは、さすが“キング・オブ・ダイヤモンド”のなせる技!
「カルティエ」“トリニティ”ネックレス
イエロー、ピンク、そしてホワイトの3色のゴールドが織りなす、ハーモニーとコントラスト。2024年に100周年を迎えた「カルティエ」の象徴的コレクション、“トリニティ”の輝きをネックレスでも堪能したい! さらにこの1本はくるくると回るリングにダイヤモンドをあしらい、特別感をプラスして。あらゆるスタイルや時代感を超越するエレガンスとともに、美しい人生を歩みたい。
「ティファニー」“ティファニー ロック ペンダント”
洗練されたモダニティなら、「ティファニー」におまかせ! 色あせることない愛を”ロック”するというコレクションの着想源は、1883年にメゾンが発表したパドロック。大切なアーカイブを現代によみがえらせた、愛の力を守るようなデザインは、これからも普遍的なシンボルとして輝き続けるはず。モード派の心をくすぐる、他のジュエリーとのコーデも満喫して。
「ブルガリ」“ローマ アモール ネックレス”
王道の一粒ダイヤモンドネックレスこそ、ブランドの哲学と共鳴し、こだわりをもって選びたいもの。古代ローマの美学に裏打ちされたデザインと、ストーンに関する審美眼に定評がある「ブルガリ」なら永遠に愛せる1本と出会えるはず。その名もローマの愛を意味する、「ローマ アモール」と名付けられたネックレスを胸にまとって、ヒロイン気分を謳歌(おうか)したい!
「シャネル」“カメリア コレクション”ネックレス
永遠に咲き誇る、一輪のカメリア。いきいきと生きる女性たちの背中を押し続けたモード界きってのアイコン、マドモアゼル シャネルが愛した椿の花が、ダイヤモンドのきらめきをまとって。とびきり華やかなのに凛とした雰囲気が漂うのは、フランスの洗練を体現する「シャネル」ならでは! 職人技を感じさせる、立体的な造形にもご注目を。
「グラフ」“ハートシェイプ ダイヤモンド ペンダント”
“21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド”と呼ばれる英国のハイジュエラー、「グラフ」。1960年の創業以来、数多くの歴史に名を残すダイヤモンドを手掛けてきたヘリテージは、この華やかで愛らしいハートのペンダントにも生かされている。永遠の愛を表現するラッキーモチーフであるハートの形を最大限に生かすよう、極めて小さい爪でセットし、また繊細なチェーンなど細部にまで美意識をめぐらせて。
「ヴァン クリーフ&アーペル」“ヴィンテージ アルハンブラ ペンダント”
マリッジをきっかけに1906年に創業された「ヴァン クリーフ&アーペル」は、2つの家の名を組み合わせたウエディングにぴったりのハイジュエラー。中でも四つ葉のクローバーに着想を得て1968年に誕生した"アルハンブラ”は、子ども時代の無垢(むく)な心を思い出させてくれる。マザーオブパールの多彩な輝きが照らす、幸せのモチーフを手に入れて。
「ブシュロン」“セルパンボエム ペンダント”
フランス・パリにて1858年に創業したハイジュエラー「ブシュロン」は、革新的かつ自由なスタイルのクリエイションで人気を集めている。古来より永遠の象徴として崇められてきたスネークのモチーフも、メゾンの手にかかれば大胆かつモダンに生まれ変わる。グラフィカルな意匠にダイヤモンドを閉じ込め、スネークの神秘的な美しさが表現されたペンダントは、モードなパートナーになってくれること間違いなし!
「ショーメ」“ジョゼフィーヌ コレクション エグレット ペンダント”
1780年創業ととびきり長い歴史を誇るフランスのジュエラー、「ショーメ」。皇帝ナポレオン一世が愛した稀代のファッションアイコン、皇后ジョゼフィーヌのジュエリー制作を手がけていたメゾンだけに、彼女の名を冠したネックレスも格別の品格を放っている。ペアシェイプのダイヤモンドをさらにダイヤモンドで囲った1本の、華やかな存在感は圧巻の一言!
「ピアジェ」“ピアジェ ローズ ペンダント”
1874年の創業以来、愛らしさと洗練を融合させたジュエリーを世に送り出してきた「ピアジェ」。そんなメゾンの庭園で咲き誇る一輪のバラをインスピレーションにしたペンダントは、ダイヤモンドとゴールドの透かし細工で作られた立体的な花びらがとびきりロマンティック! オフセンターに小さなバラの花をパヴェセッティングし、優雅に肌を彩ってくれる。
「エルメス」“シェーヌ・ダンクル・コントゥール”ペンダント
アイコンの宝庫である「エルメス」の中でも、最もシンボリックな形で魅了する“シェーヌ・ダンクル”。1938年にノルマンディの海岸で見つけたという、船を岸につなぎとめる錨の鎖からインスパイアされたアイコンは、日常を輝かせてくれるジュエリーと抜群のハーモニーを奏でてくれる。胸もとに錨のモチーフが垂れる個性的なデザインも、美しい輝きを放つホワイトゴールドで洗練された表情に。
「ルイ・ヴィトン」ペンダント“LV ダイヤモンド”
愛する2人の門出にふさわしく、「旅の真髄(こころ)」を掲げる「ルイ・ヴィトン」。ダイヤモンドそのものを、メゾンを象徴するモノグラム・フラワーの形にカットする独自技術が光るネックレスは必見! チョーカーのようにモダンに身につけることができる1本は、レイヤードにもぴったり。これから続く美しい旅路を祝福してくれるよう。
「ディオ―ル」“ローズ ディオール クチュール ネックレス”
女性の美しさを花にたとえた「ディオール」創設者のクリスチャン・ディオール。彼が特に愛したバラの魅力を、現代の感性でジュエリーに落とし込んだ1本がお目見え! 優雅かつ気高い花をグラフィカルに表現したネックレスは、“クチュール”の名にふさわしく無二の洗練を放っている。これから訪れるバラ色の幸福を予感させるような、ピンクゴールドにも心を奪われて。
「タサキ」“コメット プラス ダイヤモンド パヴェ ネックレス”
日本を代表するパールの老舗、「タサキ」から届いたのは遊び心を感じさせるスペシャルな1本。夜空にまたたく彗星(すいせい)のシルエットをダイヤモンドとあこや真珠で表現したシリーズは、流れるようなきらめきのラインをモダンかつグラフィカルに仕上げて。まとうだけで主役になれる1本は、特別な日のドレスアップにも最適。これから訪れる幸せを空に願うように、胸もとに輝きを宿してみては?
「グッチ」“ホースビット ダイヤモンド チェーン ネックレス”
イタリアが誇る「グッチ」といえば、数々のアイコンを生み出してきたことでも知られている。1950年代に発表された“ホースビット”もさまざまなデザインに落とし込まれ、ジュエリーラインは今年誕生20周年を迎えることに。まるで2つの感性がダイヤモンドを通してリンクするようなデザインは、モード上級者にもおすすめ! クラシックとモダンの融合を味わいたい。
「ダミアーニ」“マルゲリータ ネックレス”
家族を大切にするイタリアのお国柄らしく、創業家ファミリーが3代にわたり紡いでいる「ダミアーニ」。強く確かなつながりを感じさせる、ウエディングにぴったりのジュエラーが贈るのは、太陽の日差しが似合う花々のネックレス。創業者が1900年初頭にマルゲリータ王妃にささげるために創作したリングがもとになった、その名も“マルゲリータ”は、毎日に満開の笑顔を連れてきてくれるはず!
「クロムハーツ」クロスチャームのネックレス
ウエディングだって“自分らしさ”は妥協できない。自由な感性を表現したいあなたは、「クロムハーツ」へ! ブランドおなじみのクロスモチーフを、輝くダイヤモンドを敷き詰めてラグジュアリー仕様に昇華。CHプラスモチーフが連なる美しいデザインは、ラッキーモチーフとしても特別な1本になってくれるはず。オリジナルである喜びを知る、新しい花嫁像を目指してみては?
「ニナ リッチ」“ヌー アシドゥレ ネックレス”
優雅でフェミニン、そしていきいきとした躍動感。2人の思いを結びつけるようなリボンをモチーフにした「ニナ リッチ」のネックレスは、緑のペリドットとイエローサファイアの鮮やかなビタミンカラーも追加して個性を発揮! 流れる曲線を描くリボンの表現力にも、クチュールメゾンのこだわりが閉じ込められている。見るたびに思わず笑顔になるような輝きで、胸もとを飾って。
「アーカー」“シャンデリア チョーカー”
動くたびにダイヤモンドが楽しげに揺れるチョーカーで、心躍る日々を堪能したい! 繊細なもの作りとモダンな遊び心を融合させる「アーカー」の真骨頂というべき1本は、特別な日のドレス姿はもちろん、日常の装いにもときめきというスパイスを与えてくれる。空間につややかな美しい光と影を与えるシャンデリアにインスパイアされたシリーズで、レイヤードコーデも楽しんでみて。
「スタージュエリー」“ダイヤモンド ヘイロー ネックレス”
いつになっても、ダイヤモンドは女性の永遠のパートナー。日本発「スタージュエリー」から届いたのは、銀河に渦巻く光の輪や聖なる後光を意味する“ヘイロー”と名付けられたネックレス。栄光のシンボルでもあるので、これからの輝かしい日々の幕開けにぴったり! 輝きでぐるっと取り囲んだセンターのエクセレントカットダイヤモンドが、ゴージャスに毎日を照らしてくれる。
「アクレード」ネックレス
シンプルかつ上質で、自分たちの個性を表現できること。そんな長く愛し続けられるジュエリーの条件を満たしているブランドといえば、「アクレード」。展開するすべてのモデルがカスタマイズ可能なジュエリーは、チェーンから爪、地金までさまざまなゴールドの組み合わせを叶えてくれる。ゴールドの色味とボリュームは肌なじみにも影響する大切なファクターなので、思う存分吟味したい。
「ジェミオ」“アールデコ ロンド ペンダント”
すべての始まりは、パリで暮らす1組のモダンカップル。自分たちのプロポーズの際、共感できるジュエリーがなかったことから誕生した「ジェミオ」は、100%フランスでのもの作りを続けている。左右対称の気高いアールデコスタイルで、8角形のフォルムの中央に配されたダイヤモンドを囲むのは、12石のラウンドダイヤモンド。肩の力が抜けているのに特別な、愛すべきバランスは無二の存在! 地金、ストーンがカスタマイズ可能なのもうれしいポイント。
Text: MAKIKO OJI