ノンシャランなおしゃれを楽しみ、マイスタイルを確立しているパリジェンヌ。そんな彼女たちの「一生大切にしたい、絶対に捨てられない服」を知ることで、スタイルや生き方の本質が見えてくる。vol.5は ビューティブランド「ホリデルミ」設立者メラニー・ユイン。
メラニー・ユイン
仏版「ヴォーグ」でスタイリストとしてキャリアをスタートし、著名ブランドのコンサルティング業も含めフリーランスで活躍し、2019年にビューティブランド「ホリデルミ」を設立。イン&アウトのケアをコンセプトに、スキンケア商品とビューティフードやサプリメントを展開する。2024年12月にマレ地区に第一号店をオープン。
Q. 絶対に捨てられないアイテムは?
「バレンシアガ」の“アワーグラス ジャケット”
「マニッシュなジャケットをコレクションしていて、お気に入りはいくつもあるのだけれど、なかでも構築的なシルエットが秀逸なこのジャケットは決して手放すことがないわ。ブランドを象徴するラインにカット、幅広なショルダーからポケットのディテールまですべてが完璧!」
「エルメス」の“バーキン”バッグ
「今年の誕生日に自分へのギフトとして購入した“バーキン”は、これから特別な品として永遠に大切にしたい。とても使いやすいし、どんな洋服にも合うから出番が多いの。ヨガのアイテムを入れる『セリーヌ』の大きなトートバッグと2個持ちすることが多いわ」
「ステートメント パリ」のジュエリー
「妹が手掛けるブランド『ステートメント パリ』のジュエリーを、肌身離さず着けているの。特に婚約指輪と結婚指輪、ピアスはヨガ中も外すことがないわ。定期的にクリーニングに出してメンテナンスに手を抜かず、これからも長く着用するつもり。ダイヤモンドやクォーツのストーンには神秘的な力を感じるし、お守りのような存在よ」
Q.定番スタイルを教えて!
「基本的にはカジュアルでエフォートレスな、フランス人らしいスタイルだわ。ヴィンテージとトレンドアイテムを合わせたり、異国情緒あるフォークロアなタッチをミックスするのも好き。フェミニンとマスキュリンとバランスを保ちながら、エフォートレスなジェーン・バーキンのようなスタイルを目指しているわ。ミニスカートにはオーバーサイズのニット、色気のあるドレスには方幅広めのブレザーといった具合に、フェミニンとマスキュリンのどちらかに偏らないようにスタイリングを組むわ。仕事以外の時にはパジャマ風のカジュアルな装いも好きだし、ヨガをする時はアクティブウェアブランド『ルズ』と私のコラボヨガウェアを着用するの」
Q. 自分のスタイルを一言で言うと?
「ミックス感のあるノンシャランなスタイル」
Q. モノを買うときに選ぶ基準は?
「長く愛せる、本当に私好みのデザインであるかどうか。金額にかかわらず、ファッションピースはメンテナンスをして大切に扱っているし、物持ちがとても良い方よ。将来的には娘に譲りたいと思っているの」
Q. ファッションで大切にしていることは?
「環境や周囲に影響を受けすぎずに、自分の芯を持つことね。これはファッションだけでなく、すべてにおいて言えることだわ。ホリスティックビューティーをテーマにした『ホリデルミ』には私のメンタリティがそのまま反映されていて、ファッションもビューティも“内から育む美”が基盤にあるわ」
Q. 今一番欲しいものは?
「年末年始のパーティに出席するため、『デストレー』のタキシードスーツを購入しようと思っているわ」