ブラジャーとキャミソールが一体となったブラトップは、ラクで便利なうえ、1枚で出かけられる手軽さが人気。シアーなトップスが流行している今年の春は、おしゃれにも欠かせないアイテムだし、もはやおうち時間の必需品ともいえる存在。ただ、心配なのは、楽ちんなブラトップばかり着けていて、バストラインが崩れないか? そんな疑問や、美胸をキープするブラトップの選び方、ブラトップ最新情報まで、下記のプロ集団が回答します。おすすめのブラトップ25選もチェック!
ブラトップの疑問に答えてくれたのは……
■トリンプ・インターナショナル・ジャパン コーポレート&ブランドPR 今井悦子さん、セールスオペレーション トレーニング トレーナー 吉田智佳子さん
■バスト&ヒップケアサロン「THE BEAUTIFUL」代表 中村ひろ美さん
■ピーチ・ジョン広報宣伝 小山麻友さん
■ワコール広報 村田美紀さん
そもそもブラトップとは?
ブラトップとはキャミソールやタンクトップに、バストを支えるカップまたはパットがついたインナーのこと。ブランドによっては「カップ付きインナー」と呼ばれることも。ノンワイヤーのものが多く、ブラジャーのような締めつけ感がないので、楽で着心地がいいのが人気の理由。インナーとして着るのはもちろん、シアーなシャツと合わせて魅せるインナーとしても活躍する。ブラジャーいらずなので、荷物を減らしたい旅行や出張時にも便利!
Q.ブラトップばかり着けていて、バストは垂れない?
“日常的な使用は、バストの下垂や形崩れの一因に”
厳密には、ブラトップ=垂れる、という訳ではないけれど、揺れや重力からバストを守るには、ブラトップ一辺倒でブラジャーはいらないと思うのではなく、バストをちゃんとホールドするワイヤー入りブラジャーと使い分けた方が良いとのこと。
「ブラトップには、ブラジャーのようなサポート力や機能はありません。そのため、日常的にブラトップを着用していると、バストの下垂や形崩れは起こりやすくなります」(「THE BEAUTIFUL」中村ひろ美さん)
「バストのためにはバストを重力から守り、包み込んで支えてあげることが、バストのエイジングケアとなり、これからの“キレイ”につながります」(「ワコール」村田美紀さん)
もちろん、バストラインを美しく保つ機能性を兼ね備えたブラトップなどもあるので一概には言えないけれど、楽だからといってサポート力の低いブラトップばかり付けていると“老け胸”に近づいてしまう危険性もあることをお忘れなく。
Q.ブラトップはどんなシーンに着用するのがおすすめ?
“運動シーンは禁物。リラックスシーンで活用を”
バストが揺れたり重力がかかったりするシーンでは、ホールド力のあるブラジャーを選ぶのが美胸のためには正しい選択。ブラトップは楽ちんで動きやすいけれど、運動する時はスポーツブラの着用が必須ということを忘れずに。
「走ったり、激しく動くことのないリラックスシーンをメインに着用を」(「トリンプ」今井悦子さん)
「休日の家の中や、あまり激しく動かないシーンでの着用をおすすめしています」(「ワコール」村田美紀さん)
Q.美胸をキープするためのブラトップの選び方のポイントは?
“高さのあるカップと、アンダーの位置が合うものがベスト”
やはり、ブラトップもブラジャーもサイズが合ったものを選ぶのが鉄則。面倒に感じるかもしれないけれど、ブラトップも商品によってカップの形状やアンダーのゴムの強さなどが異なるので、試着して購入した方が安心。
「カップにきちんと高さがあり、アンダーの位置がぴったり合うものが、よりキレイに見えます」(「ピーチ・ジョン」小山麻友さん)
「ストラップが調整できるものがベター。調整できないと、カップがバストのバージスライン(乳房の輪郭)に合わず、フィット感が損なわれます」(「THE BEAUTIFUL」中村ひろ美さん)
Q.ブラトップ選びで陥りがちな失敗は?
“試着して納得のいく着け心地のものを選ぼう”
S・M・L展開のブラトップの場合、アンダーが細くてカップサイズが大きい人は、なかなかジャストフィットを探すのが難しいのが現実。試着して納得のいく着け心地のものを選ぶほか、最近はブラジャーと同じサイズ展開のブラトップもあるので、そちらをチェックするのも良さそう。
「痩せている人はSを選んでしまいがちだけれど、カップサイズがD以上の方はSだとバストを潰してしまい、バストラインが崩れてしまうことに。バストトップに合わせてサイズを選ぶように心がけて」(「トリンプ」吉田智佳子さん)
人気ブランドおすすめの最新ブラトップ25選をチェック!
ブラトップには下着メーカーの技術力を活かし、過去にヒットした実績のあるブラジャーを内蔵させたものや、ワイヤー入りにしてよりバストメイク力を高めたもの、ブラジャーと同じようにアンダー×カップのサイズ展開でフィット感を高めたものなど、各ブランドからは進化したブラトップが続々登場。
ここではエル編集部が「キャミソール」「タンクトップ」「マタニティ」「ナイトブラ」のデザイン別におすすめのブラトップをご紹介。各ブランドのPR担当がリコメンドするブラトップもお見逃しなく!
【キャミソール】おすすめのブラトップ
1.「ウイング」シンクロブラトップ
「下着メーカーが本気でつくったブラトップ」がキャッチコピーのヒット商品。左右一体型カップでバストを寄せ上げてきれいなシルエットに。バスト下にはゴムがないので、しめつけ感を軽減するのも人気のヒミツ。
2.「アロマティック」ブラキャミソール
コットンストレッチ素材の着やすいブラキャミ。ワイヤー入りなのでバストメイクでき、胸元のカットラインも美しくエレガント。パンナと名付けられたベーシックカラーは、下着としても見せブラキャミとしても活躍しそう。
3.「ピーチ・ジョン」自由のブラキャミ
「ノンワイヤーなのに、わざとらしくない丸みと谷間をメイクすると評判の“自由のブラ”を内蔵したブラトップ。ブラジャーと同様、曲線的なVラインの前中心なので、ネックラインが深く開いた夏のトップスにもぴったり。生地はすべりの良いストレッチジャージーでボディにピタッとフィットします」(「ピーチ・ジョン」小山麻友さん)
4.「ピーチ・ジョン」ワークブラキャミ
「きれいにバストメイクできるブラのパイオニア。2012年のデビュー以来、シリーズ累計で347万枚(*)を販売した大ヒット商品“ワークブラ”がそのままキャミになりました。ワイヤー入りでも楽にバストメイクでき、安定感のある着け心地はもちろん、シーンを選ばずに使えるシンプルなデザインなので1枚持っているととても便利です」(「ピーチ・ジョン」小山麻友さん)*2012年2月1日~2020年12月21日
5.「グンゼ」モールドカップブラキャミソール
天然素材が好きな方におすすめしたい、オーガニックコットン混のストレッチ素材。「キレイラボ」独自の特殊な素材なので、背中の上辺も裾も切りっぱなし。縫い目も少ないため凹凸が気にならず、薄手のトップスにもひびきにくい。
6.「T WILKER」カップ付きキャミソール
伸縮性に優れたシンプルなブラトップ。おうち時間や普段のコーディネート以外にも、ヨガやランニング、ダンスなどの運動シーンで活躍。レーヨンのさらりとした肌ざわりで、暑い夏の季節におすすめ。
7.「エス バイ スロギー」カップ付きキャミソール
胸元のシアー素材がスタイリッシュなデザイン。裾にあしらわれた「エス バイ スロギー」のロゴもポイント。軽くて通気性があるスペイサーカップを使用しているので着心地も軽やかで、ナチュラルかつ丸みのあるバストラインをメイクする。
8.「ブラデリス ニューヨーク」ブラキャミソール
「しっかりボディメイクしたい!」という方におすすめなのが、ブラデリスのブラキャミ。バストは3方向から引き上げて、ふっくらとした美胸をメイクし、背中はパワーネットでシェイプ。上半身全体をスッキリ見せてくれる。
9.「ウーア」ブラキャミソール
フロントのデザインが個性的なブラキャミソールは、コーデのポイントになる存在感ある1枚。そのまま見せて着ても、シアートップスのインにしてもサマになりそう。コットン95%の素材は肌に心地良く、ストレスのない着心地。
10.「ツーハッチ」ブラモネブラトップ
“ルックスはインナー。アイデンティティはブラ。”がコンセプトの“ブラモネ(BRA mone)”。ソフトワイヤー入りで、しっかり盛れて高さのあるバストをメイクする。A65〜F80までの幅広いサイズ展開も頼りになる。
11.「ハンロ」“ALLURE”カップ付きインナー
「上質なインナーを提案するスイス発ブランド『ハンロ』の定番。胸もとのカッティングの美しさや、なめらかなタッチのつるんとした素材から生まれるスタイリッシュな雰囲気は、おしゃれな女性の間で大人気。ワイヤー入りでバストシルエットも美しく整え、ブラジャーと同じアンダー×カップでサイズが選べるのも人気のヒミツです」(「ワコール」 村田美紀さん)
12.「エス バイ スロギー」カップ付きキャミソール sloggi S Superb BV JX
見せブラとしても活躍しそうなスタイリッシュなデザインがラインナップする「S by sloggi」。シアーなレースを全面に使用したブラキャミは存在感があり、ちょっと差をつけたい人に良さそう。カップはスペーサーという軽い素材で、着け心地も軽やか。
【タンクトップ】おすすめのブラトップ
13.「キレイラボ」カップブラタンクトップ
天然素材好きにおすすめしたい、オーガニックコットン混。丸いバストラインをメイクするモールドカップが内蔵されて安心でありつつ、アンダーにゴムは入っていない締め付けを感じにくい楽ちん設計。
14.「ルシアン」カップ付きタンクトップ
メリハリボディと細見えを叶えたい方に試してほしいカップ付きインナー。編み生地のパワーの切り替えで、ウエストとお腹をピンポイントで補整して美しい姿勢もサポートする。裏パイル生地のなめらかな触り心地もGOOD。
15.「キレイラボ」ハーフトップブラ
ショート丈のトップス用に一枚あると便利なハーフトップタイプ。縫製ではなく接着で形づくられているので、縫い目がゴロつくことなく、シルエットもフラット。細みのトップスの下に着ても、段差ができにくいくくスッキリ。
16.「バンビウォーター」ブラトップ
リピーター続出の大人気ナイトブラを内蔵した次世代ブラトップ。特許取得の技術で、しっかりホールドして盛る機能は「バンビウォーター」ならでは。伸縮性のある生地がからだにフィットして、胸元のチラ見えも回避。
17.「ナイスナイスモーメント」メッシュブラタンク
ブラジャーのいらないファッションアイテムを提案する「ナイスナイスモーメント」。シンプルなブラジャーにシアー素材を重ねたデザインは、そのまま見せブラやアスレチックウェアとしても着用可能。特許取得の立体感ある3Dカップで美胸ラインに。
18.「プルミエ」シークレット レースシェイパー
一見、フェミニンなレースのブラトップなのに、実は裏側にボディメイク機能が満載のシェイパー。ワイヤーなしでもバストをしっかり支え、背中には肩甲骨から裾までクロス状にパワーネットを当て、肩甲骨を広いて正しい姿勢へと導く設計。
19.「ヴェーミア」タンクトップ
胸の谷間が見えにくいスクエアネックタイプのブラトップ。リブ素材で背中もスクエアカットなので、下着っぽさがなくこれ1枚でも着用OK。100%コットンでありながら、吸汗速乾と通気性を備えた素材は1年中快適。
20.「ツェルマット」ノンレースキャミソール
立体パターンのショーツが人気の「ツェルマット」が作るブラトップ。ストレートラインのフロントと幅広のストラップが特徴のスッキリとしたデザインは、コーデの幅も広くオールマイティに活躍。全6色展開なのもうれしい。
21.「ビー・ブイ・ディ」 カップ付きタンクトップ
“涼しい・軽い”をコンセプトに開発された綿100%のカップ付きタンクトップ。サラッとした肌触りは鹿の子編みの特徴で、カップにも通気性の良い素材が使われている。タグをプリントにするなど、肌に優しい配慮も。
【マタニティ】おすすめのブラトップ
22.「ウイング マタニティ」のシンクロブラトップ
ワコールが展開する「ウイング」から登場したマタニティインナー。シリーズ累計出荷枚数100万枚を突破*した人気のシンクロブラトップのマタニティ用。よく伸びるストラップを使用しているので、カップをめくって授乳しやすい。
*2019年4月〜2024年6月
23.「ヴェーミア」授乳キャミソール
「長時間着ても快適なインナーが欲しい」というママたちの声から生まれた授乳キャミソール。ストラップ部分にワンタッチでオープンできる授乳ホックが付いていて、抱っこしながら片手で開閉できて便利。
【ナイトブラ】おすすめのブラトップ
24.「ワコール」ナイトアップキャミ ブラキャミソール
寝ている間のバストを包み込むように支えるナイトブラトップ。しっかりとバストにフィットして、ストレスフリーな使い心地が魅力。今使っているナイトブラがしっくりこないときには、こちらを試してみるのもあり! 癖のないシンプルなデザインなので、夜だけではなく日中も使える。
25.「ツーハッチ」ナイトブラ ルームウェア
Aラインに広がるシルエットで、ルームウェアとしても使える夜用ブラトップ。バストを包み込むデザインなので、露出を控えたい人におすすめ。ストレッチ性に優れていて、産前・産後のマタニティブラとしても活躍。
まとめ
いかがでしたか? ここ近年で目まぐるしい進化を遂げているブラトップ。これまでは、バストトップの位置が低い、カップの部分がパカパカするといった様々な悩みを抱えている人も、新たに登場したブラトップを着用すれば、そんな悩みもきっと解決するはず。とはいえ、サポート力の低いブラトップばかり付けていると、バストの下垂や形崩れの一因になる恐れも。ブラトップ一辺倒ではなく、バストをホールドするワイヤー入りブラジャーと使い分けることがおすすめ!
川原好恵/ランジェリーライター・エディター
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ファッションウェブサイト、海外メディアなどで執筆・編集を行う。モットーは「ラペルラ(プレステージ)から、しまむら(デイリープチプラ)まで」「ランジェリーもファッションの一部」を口癖に、パリのサロンから両国のメーカーまで、常に小走りで取材に向かう。https://www.instagram.com/yoshiekawahara/