海外セレブの最新「クワイエット・ラグジュアリー」ルック15連発！ 人気ブランド＆コーデを紹介

「クワイエット・ラグジュアリー（静かなラグジュアリー）」とは、その名の通り、 控えめだけれど高級素材や手の込んだ縫製のアイテムや、それを使ったスタイルのこと。「プレーン・ラグジュアリー」と同義で、少し前に一斉を風靡した「ノームコア」とは、高級感と洗練された雰囲気で一線を画す。

今年に入って、グウィネス・パルトロウの法廷スタイルや、HBOドラマ「メディア王 〜華麗なる一族〜」の控えめな富裕層ファッションが注目を浴び、TikTokを中心に一気にモード業界のBUZZワードに踊り出た。

時代を超越した定番アイテム、職人技の粋を極めた繊細で特徴のあるディテール、落ち着いたカラーパレット、“分かる人には分かる”ステータスシンボルとなる投資アイテムなどで構成されたこれらのスタイルは、新しいラグジュアリーへの「レス・イズ・モア（少ない方が豊かである）」のアプローチ。ヘイリー・ビーバーやカイリ・ジェンナーなどの海外セレブもこぞって取り入れ、この秋冬さらにファッション界を席巻する予感。

代表ブランドは、「ザ ロウ」「ボッテガ・ヴェネタ」「ジル サンダー」「プラダ」「ケイト」「ロロ・ピアーナ」「トーテム」など。ロゴを排除した上質な素材で、タイムレスなピースが「クワイエット・ラグジュアリー」に必要不可欠。

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グウィネスの法廷ファッションは、まさに「クワイエット・ラグジュアリー」を体現するもの。どれもロゴやパターンひとつない控えめなデザインだけれど、実はすべて「プラダ」のアイテム。カシミアのポロシャツだけで＄2,000（約￥286,300）を超えるという。

ミニマルなオールブラックコーデは、ボリューミーな“モノリス”シリーズのチェルシーブーツでエッジを効かせた。このサイドコアブーツは、グウィネスが法廷で2回も着用したことで最も話題になったとか。

ロゴマニアとして知られているカーダシアン家。その中でも派手でセクシーな服装を好んでいたカイリー・ジェンナーのファッションにも、「クワイエット・ラグジュアリー」トレンドの影響で大きな変化が⁉　

「アライア」のホルターネックドレスに「ロエベ」のヒールと「ザ ロウ」の“マルゴー”バッグをコーディネートし、エレガンスと洗練さを際立つオールホワイトルックをパリで披露。左手首にさりげなく輝くのは、「カルティエ」による細身の“トリニティ”ブレスレット！

クリーンなシルエットのロングスカートやワンピースは、「クワイエット・ラグジュアリー」ファッションを瞬時に叶えるマストハブアイテム。

ファッショニスタとして再ブレイク中のソフィアは、「ザ ロウ」のマキシードレスに「セリーヌ」のレザーベルトでウエストラインを強調し、「パリ テキサス」のレザーブーツを合わせてフェミニンなウエスタンスタイルを完成！　アクセサリーも“it”ガールらしく「ザ ロウ」のホーボーバッグと「パテック フィリップ」のウォッチをセレクト。

カジュアルでありながら洗練されたムードを放つオフスタイルにも注目すべき。シンプルな黒Tシャツだけれど、実は不朽のシルエットとソフトな感触で多くの海外セレブが注目しているベーシックウェアブランド「エテルネ（Éterne）」の一着だ。そしてその上に無造作に羽織ったのは、なんと「ブルネロ クチネリ」のリブニットセーター！

ロゴの見当たらない「シャネル」のアンクルブーツと「ボッテガ・ヴェネタ」のバッグ、そして「サンローラン」のスクエアサングラスで見事に「クワイエット・ラグジュアリー」ルックに仕上げた。

ジェイミー・ミズラヒを新しいスタイリストとして雇ったジェニファーは、今までにないスリークかつエレガントなスタイルを披露し、ファッション業界で注目の的に。

そしてその彼女も、「クワイエット・ラグジュアリー」のトレンドを取り入れている模様。トップスからバッグやシューズまで、全身「ザ・ロウ」を纏ったジェニファーの姿をロンドンの街中でキャッチ。ちなみにネックレスは「ティファニー」、サングラスは「ケイト」と「オリバーピープルズ」のコラボアイテムだ。

なめらかなメリノウール100%にこだわった「ザ ロウ」の“バンビ”トップスと“ベリー”パンツの上品さは、写真からも伝わってくる。

ちなみにここでジェニファーが大切に持っているのは、ほぼ毎日のように絶賛愛用中の「ザ ロウ」の“スラウチー バナナ”バッグ。キャップからジーンズまで、同ブランドのものを着用したジェニファーは、「ザ ロウ」マニアと言っても過言ではない！

シューズは、TikTokで流行り中の「アライア」のフィッシュネットバレリーナをセレクトした。この下半期に、次世代のトレンドセッターとして活躍してくれるかも⁉

「クワイエット・ラグジュアリー」ファッションのお手本としてよく取り上げられるケンダルは、「アン ドゥムルメステール」のセットアップをまとってオテル・リッツ・パリに登場。

細身のシルエットやクリーンなムードが「アン ドゥムルメステール」の唯一無二な魅力で、カラーパレットもニュートラルカラーのみというところがこのトレンドにぴったり。「ザ ロウ」のバッグとブーツをコーディネートし、最強の「クワイエット・ラグジュアリー」ルックに。

「クワイエット・ラグジュアリー」を代表する「ザ ロウ」に負けない人気を誇るのが、ニューヨーク発の「ケイト（Khaite）」。メンズライクだけれど、どこかセンシュアルな雰囲気を漂わせるモダンなシルエットと素材にこだわるのがファッショニスタたちに愛されている理由。そして、誰よりも早く新作を取り入れるほど「ケイト」に夢中なのが、おしゃれ賢者のヘイリー。

程よいオーバーサイズでマキシ丈の「ケイト」の2023秋冬コレクションのコートが、「クワイエット・ラグジュアリー」らしいシルエットに。「プラダ」のベルトスカートで全体のバランスをとり、足元にはチャンキーな「バイ ファー」の次世代ローファーで脱力感を演出。

ここでは、「ケイト」によるストラップレスの黒トップスを取り入れて、ヘイリーならではの辛口ストリートスタイルを披露した。ロゴの見当たらないスリークな黒バッグは、「サンローラン」の“セザンヌ”バッグ。

ヘイリーが着用している「カミラ アンド マーク」のゆる太パンツのような、何もあしらっていないデザインは「クワイエット・ラグジュアリー」ファッションの定番アイテム。特に黒やカーキ、ブラウンのような汎用性の高い色合いは、シーズン問わず洗練されたリラックス感を与えてくれるはず。

「全色を持っているかもしれない」と噂になるほど、「ロロ・ピアーナ」の“ポケット”ポーチをよく持ち歩くジジ。その中でも彼女のお気に入りは、脇におさまるクリームイエローの“L19”サイズ！　「ロロ・ピアーナ」はロゴを大きく飾らず、控え目な美しさを大切にしているからこそ「クワイエット・ラグジュアリー」トレンドを先取りしたブランドといわれている。

そのほか、「イザベル マラン」のジャケットと「ジョルジオ アルマーニ」サングラスをチョイスし、上品な大人のカジュアルコーデを実現。

「クワイエット・ラグジュアリー」ファッションに欠かせないものといえば、ハイブランドのヴィンテージアイテム、そして高級感とエレガンスをあわせ持つ「ヴィクトリア ベッカム」。

億万長者の父を持ち、ベッカム家の長男であるブルックリンと結婚したお嬢様セレブのニコラは、「シャネル」の1994秋冬コレクションのフェイクファージャケットを纏って東京に登場！　合わせたボトムスは、義理の母が手がける「ヴィクトリア ベッカム」によるローウエストのスラックスだ。コントラストの効いたウエストバンドのディテールがポイント。

「クワイエット・ラグジュアリー」 ファッションを取り入れたいのなら、どんなコーデも格上げしてくれる、タイムレスでハイクオリティのテーラードジャケットをまず手に入れよう。

俳優のエミリアは、「トーテム」のスカートと「ケイト」のスエードスリッパーに「ザ ロウ」のウールシルクのジャケットを合わせて、リラックス感がありながらもエレガントなオールアイボリールックを完成させた。「ボッテガ・ヴェネタ」のフォンケースと「ジル サンダー」のバッグでちょっとしたポップカラーをプラスしたのがGOOD！

レディシックな私服スタイルで多くのファンを持つロージーならではの「クワイエット・ラグジュアリー」ルック。

「ケイト」のボディコンシャスなグリーンのニットドレスを「ボッテガ・ヴェネタ」のポーチをはじめ、「ティファニー」の“ボーン”カフや「ジア・ボルギーニ」のシューズまでのアクセサリーを今年のトレンドカラーでもある、クラシカルで少し控えめなシルバーでまとめたのが印象的！　

レオナルド・ディカプリオの元カノで、現在は俳優として活躍中のカミラ。高身長（175㎝）でスタイリッシュな彼女も、実は「クワイエット・ラグジュアリー」トレンドのお手本！　普段から「マックスマーラ」や「ジバンシィ」、「ケイト」などを愛用することで知られている。

ここでは、全身「ブランドン マックスウェル」でドレスアップ。落ち着いた色合いのデザインが多く、パワフルでありながら洗練された雰囲気を演出してくれるのがこのブランドの特徴。

全身をラグジュアリーブランドで飾らないと「クワイエット・ラグジュアリー」ファッションを叶えられない、というわけではない。重要なのは、価格やブランドバリューではなく、そのアイテムや全体的なコーデが演出する“高級感”と“素材感”。

たとえば、コスパブランドなどもよく着用するキャサリン妃を参考にして。「ラルフローレン」のタートルネックと「マックス＆コー」のコートに「ローラン・ムレ」のスラックスをコーディネートしたケイトは、今年8周年を迎えるアップカミングなレザーグッズブランド「ポレーヌ」のバッグをセレクトした。5万円台で購入できるといっても、キャサリン妃のコーデを格上げしてくれる上質でハイセンスなデザインであることは間違いなし！