防災で見落とされがちなのが心のケア。災害という非日常のなかで、私たちは大きなストレスにさらされる。日々の心身の健康を保つことが災害時の備えになることはもちろん、上記の11の防災習慣を取り入れることで、なにかあったときの不安を軽減し、安心することができる。
ほかにも「これだけは!」という自分だけのお守りアイテムを持っておいたり、リラックス方法を見つけておくと、さらに心強い。
お守りアイテムの例
まこぴさんのお守りは、“笛”、“家族写真”、そして“推しグッズ”。
・笛
エレベーターやがれきの下などに閉じ込められたときに、音で周囲の助けを求めるのに役立つ笛。まこぴさんは、effeのネックレス型の笛を常に持ち歩いている。
・家族写真
家族写真は、名刺サイズで印刷すればスマートフォンのケースにも入れることができるので、家族と離れ離れでも、家族の顔を見ることで心を落ち着けることができる。 また写真の裏に、災害用伝言ダイヤル(171)とその使い方や、家族の携帯電話番号などを書いておくと便利。スマートフォンの充電が切れたら、連絡先すら確認できないから。
・推しグッズ
まこぴさんにとっては、動物のナマケモノグッズが心の癒し。推しのアイドルの写真や好きなアニメのキャラクターのグッズでもOK。そのようなアイテムを持っておくことも、非常時の心の支えになる。
リラックス方法の例
・好きなアロマを嗅ぐ
リラックスできるように、好きなアロマの香りを見つけておくのもおすすめ。好きな香りを寝る前に嗅いだり日々のルーティーンに入れると、いざというときにも香りで安らぎや落ち着きを少し取り戻せるかも。
・ お菓子やお茶などの嗜好品
まこぴさんは、陸前高田の仮設集会所でボランティアをしたときに、コーヒーやお菓子を持って、被災者の方と食べ飲みながら交流した。なかなか嗜好品を支援物資として求めづらい空気感があったなかで、とても喜ばれたそう。防災リュックや備蓄品に、甘いお菓子を入れておくのも大事かも。
・呼吸法
厚生労働省によると不安や心配を和らげる呼吸法は、6秒で大きく吐いて、6秒で軽く吸うこと。これを朝・夕、5分ずつやることを推奨している。