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【防災月間】“ついでに”できる!人生がHAPPYになる手軽な防災習慣11のTIPS

通勤・通学のついでに、買い物のついでに。毎日少しずつできる防災ライフを提案!

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【防災月間】“ついでに”できる!人生がhappyになる手軽な防災習慣11のtips
Oliver Rossi//Getty Images

9月は防災月間。夏になってから、毎日のように起こるゲリラ豪雨。8月には初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、「外出先で被災したら?」「家族とバラバラだったら?」「避難生活はどう過ごす?」と危機感を感じて、急いで防災を本格的にはじめようと思った人もいるのでは。でも一人ひとり、多様なライフスタイルがあるなかで、みんな同じように防災をはじめるのは無理があるかも。

そこで普段の生活のなかに防災を織り込むライフスタイルを提案! 防災アドバイザーの古島真子(まこぴ)さんにお話を聞きながら、「防災のための防災」ではなく「人生をHAPPYに過ごすための手段の一つ」として防災を習慣化する11のTIPSを紹介。防災を特別なイベントにするとハードルが高いけど、なにかのついでにできる防災なら、手軽でストレスフリー! できるところから、取り入れてみて。

通勤・通学や日々のお買い物、お散歩、ランニングのついでに

【防災月間】“ついでに”できる!人生がhappyになる手軽な防災習慣11のtips
Image Source//Getty Images

1 避難場所・避難所のチェック
まず注意したいのが、“避難場所”と“避難所”の違い。

・避難場所
火災などから身を守るため、“一時的”に逃げ込む場所のこと。主に河川敷や大きな公園などの広いスペースが指定されている。

・避難所
主に学校や公民館などが割り当てられていて、災害が原因で自宅で過ごすことが困難になった地域の人々が“一定の期間”、避難生活をする場所のこと。

通勤や通学などの日々の行動範囲で身近にある避難場所をチェックしておくと、突然災害が起きたときにどこに逃げればいいかわかるので安心。避難場所マップ(Yahoo!天気・災害)では、検索したい市区町村を入力すると、周辺の避難場所が地図上でわかるので便利。

避難所は各自治体が運営することになっており、インターネットで「◯◯◯(区市町村)」と「ハザードマップ」を入力し検索したり、 各自治体防災情報(内閣府)にアクセスすると確認できるので、自宅に一番近い避難所や、ほかにもいざというときに逃げ込める避難所をお買い物や散歩のついでに見ておくと心強い。

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Oscar Wong//Getty Images

2 避難ルートのチェック
近くの避難場所や避難所を見つけたら、そこまでたどりつく安全なルートも探しておきたい。

強い地震が来たら落ちてきそうなものや倒れる恐れのあるブロック塀はないか、車いすも通れる道なのかなど、一人ひとり最適ルートは異なってくる。まこぴさんによると、ここを通ろうと決めていた道が、火事や陥没などなんらかの事情でいざというときに通れない可能性もあるので、いくつかのオプションを持っておくことも大事とのこと。

赤ちゃんや高齢の家族など一緒に避難する人を想定して歩いてみると、一人では見えてこなかったリスクも見えてくるかも。

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PRImageFactory//Getty Images

3 公衆電話探し
公衆電話は、災害などの緊急時に電話が混み合い、通信規制が実施される場合であっても、規制の対象外(総務省)。

災害時の優先電話として取り扱われるので、手持ちのスマートフォンが繋がりにくいときに備えて、普段からアクセスしやすい公衆電話は心強い味方になる。近くの公衆電話の場所を調べておこう。

料理をしながらついでに

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Ricardo Jato de Evan//Getty Images

4 ローリングストック
ローリングストックとは、普段食べている食材や加工品を少し多めに買い置きし、日常的に消費して、使った分を買い足すことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法。どれだけ備蓄があるのか、普段から把握できるので、いざというときに焦らない。

加熱する必要がなく、非常食として活躍しやすい缶詰やレトルト食品も普段の食事に活用したり、好みのものを見つけてストックしておくのもおすすめ。慣れ親しんだメニューを非常時にも味うことができれば、ストレスを和らげることにもなってGOOD。

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Jupiterimages//Getty Images

5 カセットコンロを利用
ライフラインが止まったときに備えて、水の確保と合わせて、カセットコンロで料理ができるように準備しておくと、被災時でも普段食べているような温かいものがいただける。カセットコンロには専用のガスボンベが必要なので、忘れないようにしたい。ガスボンベのストックの目安は、ここからチェックしてみて。

カセットコンロやカセットボンベは「経年劣化」して事故が起きるリスクも。災害時に久しぶりに使うのではなく、製造年をチェックして買い替え時期を検討したり、使う前には異音や異臭がないか確認しつつ、定期的に普段の料理に活用したりすると、いざというときに安心。

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donstock//Getty Images

6 ポリ袋クッキング
おすすめなのは、貴重な水を繰り返し使って料理ができるポリ袋クッキング。一つの鍋でお湯を沸かして、袋ごとに異なる料理が一度にできるから、時短テクニックとして日ごろから活用してみるのもいい。ポリ袋を使うことでゴミは出てしまうけど、袋を容器代わりにして食べることができるので、洗い物が少なくなり、水を節約できる。

ポリ袋クッキングには、大きめのお鍋と鍋底に置く耐熱皿も必須アイテム。調理するときのポリ袋は、耐熱性ポリエチレン袋など「湯せん調理対応・食品用」と書かれたものをチョイスして。「ポリ袋」と「レシピ」を入力し検索すると、米、パスタ、パンなどさまざまなレシピが見つかるので、自分にとって食べやすいお気に入りのメニューを見つけておくのも◎。

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Qwart//Getty Images

7 冷凍庫をパンパンに
冷凍庫は食材でいっぱいにした方が保冷効率が良いため、電気が切れたあとも冷たさが長持ちしやすい。日常的に冷凍庫内に隙間をあけないようにすれば、節電効果も期待できる。せっかくストックした食材を使いきれないかも…と不安な人におすすめなのは、水を入れたペットボトルを隙間に入れておくこと。非常時にも水は貴重なので一石二鳥だ。

停電時には凍らせていたものを冷蔵庫の上段に移せば、上から下へと行く冷気の性質を利用し、冷蔵庫の中身を一定時間冷やすことができることも知っておきたい知識の一つ。

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Kostikova//Getty Images

8 キッチン収納
食事のあとの洗い物、片づけずにそのまま放っておくことも多いのでは? でも包丁やナイフだけは、必ず引き出しや棚のなかにしまっておいてと、まこぴさんからアドバイス。地震などで落下していたときに、怪我をしてしまうリスクを減らしてくれる。





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寝る前についでに

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norazaminayob//Getty Images

9 充電は全部満タンに
停電に備えて、スマートフォンやPC、モバイルバッテリーなど、あらゆるものをフル充電して。

まこぴさんによると、もし家にワイヤレスの掃除機があれば、その充電をしておくと安心。災害で飛散したガラスやなにかの破片で足を怪我しないように掃除するときに便利だそう。寝る前にすべて充電しておく習慣をつけておきたい。

雨の日についでに

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MixMedia//Getty Images

10 避難コーデにトライ!
雨の日は洪水や豪雨時の避難を想定して、荷物はリュックに入れ、レインコートを着てみるなど、両手をあけられるコーデを組んでみて。

ちなみに、冠水している道を歩かなければいけない場合は、長靴よりもスニーカーなど丈が短いタイプの靴の方が安全とのこと。 長靴だと水がなかに入ってきて歩行が難しくなり危険なためだ。

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11 いつもと違うルートで通勤・通学
晴れの日には危険とは思えない道も、実は周辺の土地より低く、浸水のリスクがある場所もある。雨の日は川や用水路、アンダーパスなど水の被害を受けやすい箇所を避けながら歩いてみよう。遠回りなルートになっても、その道が災害時に私たちを安全に目的地に導いてくれるはずだから。




見逃しがちな心のケアも防災の一つ

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JGI/Jamie Grill//Getty Images

防災で見落とされがちなのが心のケア。災害という非日常のなかで、私たちは大きなストレスにさらされる。日々の心身の健康を保つことが災害時の備えになることはもちろん、上記の11の防災習慣を取り入れることで、なにかあったときの不安を軽減し、安心することができる。

ほかにも「これだけは!」という自分だけのお守りアイテムを持っておいたり、リラックス方法を見つけておくと、さらに心強い。

お守りアイテムの例
まこぴさんのお守りは、“笛”、“家族写真”、そして“推しグッズ”。
・笛

エレベーターやがれきの下などに閉じ込められたときに、音で周囲の助けを求めるのに役立つ笛。まこぴさんは、effeのネックレス型の笛を常に持ち歩いている。

・家族写真
家族写真は、名刺サイズで印刷すればスマートフォンのケースにも入れることができるので、家族と離れ離れでも、家族の顔を見ることで心を落ち着けることができる。 また写真の裏に、災害用伝言ダイヤル(171)とその使い方や、家族の携帯電話番号などを書いておくと便利。スマートフォンの充電が切れたら、連絡先すら確認できないから。

・推しグッズ
まこぴさんにとっては、動物のナマケモノグッズが心の癒し。推しのアイドルの写真や好きなアニメのキャラクターのグッズでもOK。そのようなアイテムを持っておくことも、非常時の心の支えになる。

リラックス方法の例
・好きなアロマを嗅ぐ

リラックスできるように、好きなアロマの香りを見つけておくのもおすすめ。好きな香りを寝る前に嗅いだり日々のルーティーンに入れると、いざというときにも香りで安らぎや落ち着きを少し取り戻せるかも。

・ お菓子やお茶などの嗜好品
まこぴさんは、陸前高田の仮設集会所でボランティアをしたときに、コーヒーやお菓子を持って、被災者の方と食べ飲みながら交流した。なかなか嗜好品を支援物資として求めづらい空気感があったなかで、とても喜ばれたそう。防災リュックや備蓄品に、甘いお菓子を入れておくのも大事かも。

・呼吸法
厚生労働省によると不安や心配を和らげる呼吸法は、6秒で大きく吐いて、6秒で軽く吸うこと。これを朝・夕、5分ずつやることを推奨している。

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防災ライフをはじめるための情報サイト一覧

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d3sign//Getty Images

これから防災ライフをはじめたい人向けに、知っておきたいお役立ち情報サイトをご紹介! 

【プロフィール】古島真子(まこぴ)さん

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Yu-min photo

防災をHAPPYに伝える防災士。3.11をきっかけに岩手県陸前高田市に10年以上通い、防災の大切さに目覚める。「10人10色の個性に合わせたカラフル防災」をコンセプトに、防災を楽しく身近にお洒落に感じてもらえるようinstagramで発信中! 株式会社 ColorfulBosaiCreation代表取締役。

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