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デザインで海を体感する、日本の美しい水族館6

ただ“見る”だけではない、水族館の新しい楽しみ方を見つけて。

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展示だけでなく建築や照明、演出までトータルにデザインされた水族館が、全国に点在している。空間そのものが美しく、生き物の魅力を引き立てる新しい“鑑賞体験”を叶えてくれる場所。そんなビジュアルと没入感を楽しめる、水族館を厳選してご紹介。

建築やデザインを楽しめる、世界の美しい水族館

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AOAO SAPPORO/北海道・札幌

aoao sapporo

北海道・札幌の中心部、狸小路に誕生した都市型水族館「AOAO SAPPORO」は、“見えないものが見えてくる”をコンセプトに掲げた、これまでにない体験型の施設。大型商業施設「moyuk SAPPORO」の4~6階に位置し、自然科学・アートが融合した独自の世界観で来場者を迎える。





aoao sapporo

陸上と水中、異なる角度から観察することができるペンギンの水槽や、生物の特徴に注目し、図書館のように分類した水槽と書籍の展示、熱帯植物が生い茂る温室空間、広大な海の世界をデジタルアートで再現した展示など、視覚や聴覚を通じて自然や生命に深く触れることができる構成が魅力だ。








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aoao sapporo

館内にはベーカリー&バーや、コワーキングスペースも併設されており、展示を楽しんだあとは、本を手に静かに思索を巡らせたり、飲み物片手に余韻を味わったりと、さまざまな過ごし方ができる。さらに、定期的に入れ替わる企画展示や体験プログラムも充実しており、訪れるたびに新鮮な体験ができるのも大きな特長。子どもから大人まで、あらゆる世代の知的好奇心を刺激する、都市の中の“発見とひらめきのため”のための水族館だ。

AOAO SAPPORO
住所/海道札幌市中央区南2条西3-20 moyuk SAPPORO 4階-6階

公式サイト

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アクアマリンふくしま/福島県・いわき

アクアマリンふくしま 水族館

黒潮と親潮が出合う福島沖の“潮目の海”をテーマに、生命の多様性や自然のつながりを伝える「アクアマリンふくしま」。水族館(アクアリウム)と海洋博物館(マリンミュージアム)の機能を併せ持つ。この施設は、世界初のサンマの水槽内繁殖やシーラカンスの調査にも力を入れており、国内外でもユニークな存在として知られる。


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アクアマリンふくしま 水族館

自然光をふんだんに取り入れた建築空間では、福島県の川の上流から河口、沿岸、沖合、そして熱帯アジアの自然や深海など多様な展示が展開され、環境ごとの生態系の違いやつながりをダイナミックに体感できる。特に、黒潮と親潮がぶつかる巨大三角トンネル水槽は、潮目のドラマを象徴する圧巻のエリア!






アクアマリンふくしま 水族館

館内には、釣った魚をその場でからあげにして味わえる体験施設「アクアマリンえっぐ」や、里山や海辺の自然を再現した屋外体験エリアなど、学びと遊びが融合したゾーンも点在。生物多様性の奥深さを、楽しみながら学べる構成となっている。“水といのちのつながり”を軸に、発見・体験・学びのすべてが揃った研究の場になりそうだ。

アクアマリンふくしま
住所/福島県いわき市小名浜字辰巳町50

公式サイト

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鶴岡市立加茂水族館/山形県・鶴岡

加茂水族館 水族館

「加茂水族館」は、四季が移ろう豊かな自然と共に広がる鶴岡市に位置し、その恵みを受けた日本海の生き物たちを伝える施設。館内にはアシカやアザラシが暮らす「ひれあしプール」や、愛らしい彼らの姿を間近で楽しめる「ひれあし広場」、そして屋上の緑地広場と散歩道があり、訪れる人々がゆったりと過ごせる空間も用意されている。


加茂水族館 水族館

なかでも、クラゲ展示は世界的に知られ、常時約80種類のクラゲを展示。光に照らされてゆらめくクラゲたちはまるで海の宝石のようで、クラゲの成長過程を観察できる「クラゲ栽培センター」や専門の解説プログラムも充実している。直径5mの巨大水槽「クラゲドリームシアター」には約1万匹のミズクラゲが浮遊し、その幻想的な姿に訪れる人は時間を忘れるほど。




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加茂水族館 水族館

また、庄内の川から海までの流れをたどるように、淡水魚から海水魚まで幅広い生物を展示。庄内沿岸をイメージした大水槽では多様な魚たちが共存し、それぞれの個性や生態をじっくり観察できる。自然と共生する海の魅力を伝える「加茂水族館」は、生き物たちの神秘と庄内の豊かな海文化に触れられる特別な場所。

鶴岡市立加茂水族館
住所/山形県鶴岡市今泉字大久保657-1

公式サイト


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アートアクアリウム美術館 GINZA/東京都・銀座

アートアクアリウム美術館 ginza 水族館

銀座の中心に広がるのは、金魚×光・音・香が織りなす幻想美術館「アートアクアリウム美術館 GINZA」。江戸時代から続く金魚鑑賞文化を、現代アートとして再構築した空間では、優美に舞う金魚と造形美に満ちた水槽、光と音楽、香りが五感を包み込む。訪れる人は、街の喧騒を離れ、光彩と水のゆらめきに満ちた別世界へと誘われる。会場全体を使ったダイナミックな演出は、まさに“生命が宿る美術館”と呼ぶにふさわしい。

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アートアクアリウム美術館 ginza 水族館

館内には、建築家・隈研吾による竹とアクリルの螺旋インスタレーションや、華道家・假屋崎省吾による花々との競演など、多彩なアーティストとのコラボレーション作品が並ぶ。「手毬リウム」や「障子リウム」など日本の意匠をモチーフにした水槽、「金魚の石庭」「金魚の参道」といった空間作品も見どころ。九谷焼や西陣織など伝統工芸を用いた展示は、光の加減や観る角度によって表情を変え、金魚の泳ぎとともに空間全体にリズムと奥行きを生み出している。



アートアクアリウム美術館 ginza 水族館

展示される金魚は、日本最大級のスケールと多様性を誇る。和金、琉金、らんちゅう、パールスケールなど、姿・色・模様すべてが異なる個性豊かな品種が集い、「上見」や「横見」など多角的な鑑賞スタイルで、その美しさを堪能できる。着物や浮世絵、螺鈿細工などの背景に泳ぐ姿は、まさに“生きた芸術”。そんな空間で、ふと目に留まる一匹との出会いを楽しんでほしい。

アートアクアリウム美術館 GINZA
住所/東京都中央区銀座4丁目6-16 銀座三越

公式サイト

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上越市立水族博物館 うみがたり/新潟県・上越

上越市立水族博物館 うみがたり 水族館

日本海に面した新潟県上越市にある「上越市立水族博物館 うみがたり」は、“新しい発見と物語で、明日だれかと行きたくなる 明日だれかに教えたくなる 水族博物館へ”をコンセプトに、地域に根ざした展示を展開する水族館。上越沖の海中地形を再現した「うみがたり大水槽」では、コブダイやイワシの群泳など、日本海の多様な生きものたちが悠々と泳ぐ。日本一の飼育数を誇るマゼランペンギンも、この水族館の象徴だ。

上越市立水族博物館 うみがたり 水族館

館内には、360度アクリルガラスに囲まれた海中トンネル「うみがたりチューブ」や、季節の映像演出が楽しめる「ウエストホール」「イーストホール」など、没入感ある展示空間が広がる。暖流と寒流が交わる日本海の特性を生かし、南北の多様な魚や希少な淡水生物も飼育されている。






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上越市立水族博物館 うみがたり 水族館

最上階の日本海テラスは、大水槽の水面と日本海の波が一体となった開放的な空間で、波音や風を肌で感じながら、雄大な海を望める場所。イルカスタジアムやゴマフアザラシのプールもあり、生き物たちの躍動感を間近に楽しめる。

上越市立水族博物館 うみがたり
住所/新潟県上越市五智2-15-15

公式サイト





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沖縄美ら海水族館/沖縄県・国頭

沖縄美ら海水族館 水族館
国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館

沖縄本島北部、海洋博公園内にある「沖縄美ら海水族館」は、“沖縄の海との出会い”をテーマにした水族館。2002年のリニューアル以降、魚類最大のジンベエザメの飼育や、ナンヨウマンタの繁殖成功など、先進的な研究施設としても高く評価されている。






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沖縄美ら海水族館 水族館
国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館

館内は、浅瀬から沖合いの黒潮、そして深海へと続く海の旅を疑似体験できる構成。自然光をたっぷり取り入れた「サンゴの海」水槽では、生きたサンゴと共に色鮮やかな魚たちが泳ぎ、まるで本物の海中を覗き込んでいるよう。続く「黒潮の海」では、全長8.8mのジンベエザメやマンタが悠々と泳ぐ壮大な光景を、高さ8.2mの巨大アクリルパネル越しに堪能できる。





沖縄美ら海水族館 水族館
国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館

さらに「深層の海」では、水深200〜700mの沖縄の深海を再現。発光エビや深海魚など、神秘的な生き物たちが織りなす幻想的な世界が広がります。飼育が困難とされる生き物たちの展示や、映像やパネルによる深海環境の紹介も見どころ。沖縄の海の美しさと奥深さ、大切さを体験・体感できる。

沖縄美ら海水族館
住所/沖縄県国頭郡本部町字石川424

公式サイト

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