人気再燃！「ミッドセンチュリー・モダン」なインテリアの攻略例47
レトロでモダンなテイストに改めて注目！ おしゃれでバランスのいい取り入れ方を、実例とともに解説。
北欧デザインの温もりと、モダニズムを象徴する工業素材、スペースエイジにおける宇宙への関心、戦後の景気回復期に広まった楽観主義が一体となり、1940年代後半に誕生した「ミッドセンチュリー・モダン」は、いま改めて大きな支持を得ているインテリア様式。
その様式を取り入れ、レトロモダンでスタイリッシュな部屋にしたいなら、リビングルームから始めるのがいいかもしれない。
イームズ（夫妻）やハリー・ベルトイア、ハンス・J・ウェグナーなど、ミッドセンチュリー・モダンを代表する家具デザイナーたちが手がけた作品を含め、このスタイルの家具や小物は現在もさまざまなアイテムが販売されており、入手するのはそれほど難しくない。
以下に紹介する47のヒントを、ぜひあなたの“インテリア・プロジェクト”の参考にしてみて！
From House Beautiful US
天井を飾る
ミッドセンチュリー・モダンの感覚をさりげなく取り入れる方法のひとつが、天井全体にクラウンモールディング（廻り縁）を取り付けること。
色彩は淡いものにし、直線や幾何学模様などを描きながらあしらうことで、部屋の雰囲気を壊すことなく、新たなニュアンスを与えることができる。
ウッドパネルの活用
暗い印象を与え、時代遅れと思われがちな木製の壁パネル。だが使い方によっては、ミッドセンチュリー・モダンのリビングルームを、よりムーディでくつろいだ雰囲気にしてくれる。
レザーや曲線をアクセントに取り入れたチェアやソファを置けば、レトロなデザインにもモダンな感覚をもたらすことが可能に。
ジオメトリックな家具
ミッドセンチュリー風のリビングルームを演出する方法に迷っているなら、「幾何学」を思い出してみて。
三角形のコーヒーテーブルと角張った四角のソファを並べれば、1950年代風の居心地の良い空間と、優雅なスタイルを実現できる。また、家具の生地に柔らかい素材とパステルカラーを取り入れれば、フェミニンな雰囲気にも。
ムーディなカラー
チェック柄とレザー、バールウッド素材（木のコブの部分）はいずれも、ミッドセンチュリー風の家具ならではの要素。大きさやトーンを巧みに組み合わせれば、洗練されたマスキュリンな空間を生み出すことができる。
メッキをアクセントに
ミッドセンチュリー・モダンの美的感覚をもたらすブロンズカラーの彫刻のようなペンダントライトは、ほとんど装飾が施されていない天井に、彩りを添える存在になる。室内を繊細なニュートラルの色合いに統一すれば、ライトをさらに輝かせることに。
「本物」を取り入れる
「ピエール・ジャンヌレ」のアームチェアや、「B&Bイタリア」がつくるソファなどの家具は、リビングルームにミッドセンチュリーの雰囲気をもたらしてくれる。部屋全体を光沢のあるコバルトブルーで統一すれば、この時代を感じさせる家具がさらに魅力的に。
組み合わせの妙
明るいセージグリーンとレザーやラタン、竹といった温かみのある質感は、「ミッドセンチュリーとは何か」を教えるテキストブックに書かれたような組み合わせ。
幾何学模様と毛足の長いラグは、スペースに現代的なテイストをプラスする要素となる。
照明器具はユニークに
幾何学的なデザインの大型シーリングライトは、工業的な要素を取り入れたミッドセンチュリー・モダンの部屋と相性がぴったり。現代的な印象の家具とともに、取り入れてみて。
コントラストを強調
幾何学的なパターンとシェイプにすっきりとした曲線のデザインを合わせれば、ミッドセンチュリー・モダンのスタイルが完成。
モダン＆トラディショナル
曲線が特徴的なミッドセンチュリー・モダンのソファとサイドテーブル、そしてスツールを取り入れれば、伝統的な19世紀の古い建築にも、暮らしやすく魅力的な印象を与えることができる。
ベースはアースカラー
立体アートの要素を含むミッドセンチュリー・モダンのデザインをインテリアの一部にするのは、難しいと感じる人も多いかもしれない。
だが、アースカラーを基調にすれば、意外に取り入れやすいことがわかるはず。
レコードを「インテリア」に
多くのレコードがあれば、そのコレクションはミッドセンチュリー風のデコレーションになる。
レコードを集めてライブラリーを作れば、音楽にあふれたファミリールームを作ることができそう。
デコレーションはシンプルに
柔らかいカーブが特徴のミニマルな暖炉カバーが装飾品の役割を果たすこの部屋のように、部屋全体のデコレーションがたったひとつのアイテムで完成する場合もある。
素朴さをミックス
クラシックなログキャビンとミッドセンチュリー・モダンの相性が良いとは、意外に感じる人もいるかもしれない。
これらを合わせれば、すっきりとした印象でありながら、遊び心のあるくつろぎのスペースを作り出すことができる。
大胆なパターンを採用
ミッドセンチュリー・モダンの家具に多い曲線的なデザインは、大胆な図柄と好相性。上手にマッチングさせれば、温かくスタイリッシュな印象に。
異素材ミックス
クラシックな幾何学模様やシルエットを合わせれば、異なる素材のアイテムも違和感なく部屋に溶け込むこと間違いなし。
当時の流行カラーをメインに
ミッドセンチュリー・モダンの雰囲気を演出するのは、当時よく使用されていたライトグリーン。
同じ時代の家具を組み合わせれば、部屋全体を同じスピリットで統一することができる。
重視したいのは「居心地の良さ」
柔らかい色と毛足の長い素材、幾何学的な図形を組み合わせることで、居心地の良さを演出するのがミッドセンチュリー・モダンの家具。
すっきりした曲線とよく合うナチュラルなトーンを取り入れたこの部屋は、まさに昼寝をしたくなるスペース。
会話が弾む空間を演出
ミッドセンチュリー・デザインのインテリアに欠かせないもののひとつが、（床を掘り下げて作る）｢カンバセーション・ピット（またはサンクンリビング）」。
人とのつながりを深めることに役立つこのスペースは、ピットがなくてもソファで再現が可能。
アイテムの特徴を統一
ミッドセンチュリーの著名な建築家のひとり、ロバート・ローレンスのデザインの特徴は、すっきりとした美しいラインを重ねること。
写真の部屋は、つり棚から幾何学的なシェイプのサイドテーブルまで、そうした要素を持つ複数のアイテムを取り入れている。
