記事に移動
makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

新規開業の福岡・天神「ワンビル」内に、鹿児島睦の壁面アートが出現

4月24日にオープンした「ワン・フクオカ・ビルディング(通称ワンビル)」。福岡を拠点に活動するアーティストの鹿児島睦が、ビル内の壁面アートを手掛けた。

By

4月24日に福岡・天神に開業した「ワン・フクオカ・ビルディング(通称ワンビル)」。ラグジュアリーブランドのブティックや活気のある飲食店街、オフィス、ホテルを擁する大規模な複合施設だ。この施設内の地下2階~4階のエスカレーター横で、鹿児島睦が手掛けたタイルアートが存在感を放っている。

【福岡】建築好きが行くべき、フォトジェニックな名建築20

人と人の会話がはじまるタイルアート

makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

館内の随所にアートが展示されているワンビル。中でも一際目を引くのが、エレベーター横にある鹿児島睦による壁面アートだ。地下階には海の生き物、地上階には陸の生き物を中心に、鹿児島睦らしい優しいタッチの絵が大迫力のスケールで描かれている。

makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

当初は壁に直接描くというプランもあったというが、メンテナンスなどの観点からもタイルで表現することに。「記録として一番長く残るのは石に掘ったもの。美しいまま長く保たれるものを求めて、施工チームと協議を重ねて象嵌(ぞうがん)という技法を採用しました」と鹿児島。そう語るように、6cm角に描いた絵をデジタル処理で10倍のサイズにし、ライトグレーのタイルにチャコールグレーのタイルをはめ込む、象嵌技法で表現している。それぞれのタイルはウォータージェットで精密にカットしていて、ピタリとはまるようになっている。

ADの後に記事が続きます
makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

描いたモチーフは鹿児島睦らしい、動物や植物。タイトルはエスペラント語で「私は話したい」を意味する『Mi volas paroli(ミ ヴォラス パロリ)』だ。「異種族の動物たちが話したり、話そうとしている様子を描いています。このアートが訪れた人が会話をするきっかけになればという思いを込めています」と鹿児島は語る。

makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

ワンビルが建っている場所にはかつて福岡ビルという建物があり、そのビル内の「NIC(ニック)」というインテリアショップで働いていた鹿児島。「ニック」は、当時画期的な試みを多数行っていた、伝説的なインテリアショップだ。そのニックのショッパーなどにはシマウマ柄が使われてたこともあり、アートの随所にシマウマが登場している。

ADの後に記事が続きます
makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

どのフロアにも見るだけで心が温かくなるモチーフが描かれているが、特におすすめなのが4階フロア(写真)。 象やライオン、シマウマが力強く佇む姿は圧巻で、じっくりと眺めたい。

makoto kagoshima
Makoto Kagoshima

鹿児島睦が地元・福岡で挑んだ壁面アート。鹿児島が生み出した愛のある動物たちは、天神の新たなランドマークとなるはずだ。

ワン・フクオカ・ビルディング
住所/福岡県福岡市中央区天神一丁目11番1号
公式サイト

ADの後に記事が続きます

ELLE DECOR SHOPでは限定マグカップも発売中

鹿児島睦 マグカップ エル・デコ ショップ

色とりどりの花に囲まれてくつろぐ熊の絵は『エル・デコ』のための描き下ろし。ELLE DECOR SHOPのみでの限定販売なので、お見逃しなく!

ELLE DECOR SHOPで購入する

Page was generated in 8.6094779968262