【レトロ派？一棟貸し派？】いま北海道で泊まるべき、デザインのいいおしゃれ宿6

近年、国内旅行のキーワードとしても注目度が上がっている「レトロ建築」。西洋の影響を色濃く受けた建築は、独特な雰囲気を纏い思わず写真に収めたくなる。北海道にも札幌「豊平館」や小樽の銀行街や小樽運河、函館の旧市街などにレトロ建築が点在している。それらの建築巡りの後に宿泊したくなる、アールデコ調の雰囲気のホテルや、レトロ建築をリノベーションしたホテルを紹介。

＜写真＞UNWIND HOTEL & BAR 小樽のエントランスホール。アーチ型の窓やステンドグラス、タイルがクラシックな雰囲気を演出。

北海道で初の外国人専用ホテルとして、1931年に建築された旧越中屋ホテルをリノベーションした「UNWIND HOTEL & BAR 小樽（アンワインドホテル＆バー）」。 小樽市指定歴史的建造物にも登録されており、建物の外観からも長い歴史を感じる。

エントランス部分には丸みをおびた窓ガラスや柱の装飾など、随所にアールデコ様式が垣間見える。

客室は躯体のみ残してフルリノベーションされているため、明るく快適。客室の天井が高いのが特徴で、写真のアンワインドロフトは3.4mの天井で開放感たっぷり。

北海道の玄関口としても有名な函館。西側エリアには、明治時代からの建物が残っている。一日一組限定の宿「Portside Inn Hakodate（ポートサイドイン函館）」があるのも、この西側エリアだ。市の景観形成指定建築物にも登録されている、1885年に建てられた建物をリノベーションした一棟貸しスタイルの宿。当時の職人の手仕事を踏襲する形で改装され、洗練されたインテリアにクラフト感あふれる小物が添えられている。

外観はれんが壁に漆喰を塗った石造り風で、アーチ窓に瓦屋根という和と洋の混合が、歴史ある建物であることを物語っている。8月には外観の改修も完了予定だ。

建物は2階建て。1階には写真のリビング、そしてダイニングとキッチンがあり、キッチンには料理に必要なアイテムが一式揃う。室内には個性あふれるオブジェや小物類が並び、なかには北海道の作家のアイテムも置いているという。

2階はベッドルームとバスルーム。キングベッドとクイーンベッドが1台ずつあるため、大人4名まで宿泊が可能だ。ベッドルームのペンダント照明は、注目のメキシコ発の照明ブランド「davidpompa」。他にもフロスの照明やミニフォームズのガラステーブルが置かれていたりと、家具好きにはたまらないインテリアにも心躍るはず。

レコードプレイヤーも設置してあるので、音楽を楽しみながら地元の食材で料理をしたりと、暮らすように函館ステイを楽しめる。

Portside Inn Hakodate
住所／北海道函館市大町 9-14
公式サイト

フランスを拠点とするホテルグループ、アコーが手掛ける「ホテル創成札幌 Ｍギャラリーコレクション」が、2024年1月末にオープン。歴史的な建築を残しつつ、近年開発が進む札幌市内注目のエリア「創成イースト」に位置する。

デザインは「21世紀に生まれ変わる開拓使時代の邸宅」 をテーマに、当時の開拓者たちが見た光景をモダンに解釈。ホテルが位置するエリアは日本のビール醸造発祥の地。そこで、エントランスにはビールの原材料でもあるホップを象ったオブジェを配した。

ホテル併設のレストランは、ボルドーやゴールドなどの華やかな色合いで統一したクラシックな内装。現在はソフトオープン中で、2024年 夏にはランチとディナーの提供を開始予定。

ゆったりとくつろげるバーラウンジも併設。高級感のあるチェアに腰かけながら、カクテルやビールを楽しんで。

ヘリテージビューの客室からは、歴史的な赤レンガのビール工場と煙突が一望できる。レトロな佇まいの客室と相まって、より一層雰囲気が出ている。札幌市内観光にも便利なロケーションで、バーやレストラン、ジムも完備し、充実した滞在をかなえるホテル。注目の「創成イーストエリア」巡りの拠点にぴったりだ。

ホテル創成札幌 Ｍギャラリーコレクション
住所／北海道札幌市中央区北2条東3丁目 サッポロファクトリー西館
公式サイト

北海道の魅力のひとつである、豊かな自然。そんな自然に囲まれた場所で贅沢にプライベートなひと時を過ごすなら、一棟貸しの宿がいい。洗練されたデザインのおすすめ宿を3軒紹介。

＜写真＞「ワッカヌプリ リゾーツ レラ」の外観。屈斜路湖の湖畔に佇み、目の前は美しい湖が広がる。

シモンズ製のベッドを配した寝室は、落ち着いたカラーリングでまとめられている。もちろん、寝室内からも湖の景色が望める。最大2名まで宿泊が可能だ。