“株分け”とは、植物の枝などを切って、新たに植物を増やす方法のこと。サンスベリアやポトスのような観葉植物は、特に株分けが簡単! 切り取った枝が十分に育って土に植えられるようになったら、窓辺に飾るための新しい観葉植物がひとつ増えるのだ。
いちばんお手軽なのは、茎を水に挿して増やす方法。元気な植物を選んで、葉っぱが生える場所(少しふくらんだ節の部分)がいくつか付いている茎をカットし、水を入れた瓶に入れるだけ。これだけの簡単な手順で、だいたい1〜4週間くらいで新しい植物の根っこが伸びてくる。根が生えてくるのが遅かったり、全く生えてこなかったりすることもあるけれど、折角だからあきらめないで。根がしっかり育つように手助けする方法(明るい間接光の場所に置いたり、数日おきに水を換えたりなど)もあるけれど、もっと簡単な裏技を伝授しよう。
まずチェックして欲しいのが、TikTokの植物エキスパートたちが、あなたに代わって試してくれた実験動画。観葉植物の専門家であるクレア(@thelittlelifelately)は、株分け用のケースを使い、ネオンポトスの挿し木を4つに分けて入れた。ケースの中に入れたのは、ろ過水のみ、ろ過水とシナモン、パーライト(火成岩を高温で加熱して作られる資材)とろ過水、そして鉢植えの土とろ過水。さて、この実験の最後に、どれが一番良い結果を出したと思う?
「ろ過水とシナモン」を選んだなら、まさにその通り! クレアは、ろ過水を入れた筒に挿し木を入れる前に、切り口の先にシナモンを少しだけつけた。3週間の実験が終わって、4つの挿し木の根っこを見比べてみたら、一番長くて元気な根っこが育っていたのは、ろ過水とシナモンの組み合わせだったのだ。
でも、なぜシナモンがこんなに効果があるのか?園芸の専門家によると、シナモンは「発根促進剤」として知られていて、根の成長を促し、カビが生えるのを防ぐ効果があるとのこと。つまり、シナモンは根をより健康に、より早く成長させる働きがある。クレアも言うように、これは早く成長してほしいと願う、せっかちな人たちにはまさに理想的! このシナモンの効果には、多くのコメントが寄せられ、「シナモンってすごい!」「まさかここまでとは!」と驚きの声が上がっていた。中には、同じようにハチミツも効果があったという人も。次回、植物の株分けをする時には、まずはシナモンから試してみてほしい。
original text : Shelby Deering
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