記事に移動
hands holding a grate full of fresh picked seasonal vegetables
valentinrussanov//Getty Images

初心者必見!家庭菜園を始める前に知っておくべき10のこと

家庭菜園に興味があるけど、何から始めればいい?

By and

家庭菜園を始めるって、すごく良いアイデアだと思わない?食費を節約したり、ちょっとヘルシーな食生活を心がけたり、もっと外で過ごす時間を作りたい、もしくはただ楽しくてお金のかからない趣味を見つけたい、そんなあなたにぴったり。

家庭菜園には、たくさんいいことがあり、比較的安価に始められる。庭にちょっとしたスペースがあって、種や苗を購入するだけ。絶対に必要で一番お金がかかるものと言えば水ぐらい。本格的に野菜を育てられるようになるまでには1、2シーズンかかるかもしれないけれど、家庭菜園で採れたもので食料を補うのは、昔ながらの節約術だ。そしてもちろん、新鮮な野菜がいつでも手元にあるというのは、より健康的な食生活を送るための簡単な方法でもある。

家庭菜園を始める一番のポイントは、やっぱりすごく楽しい趣味だということ。ただの土だった場所に、種をまいて、水をやり、毎日少しだけ手をかけてあげると、実際に食べられるものが現れるって、なんだか魔法みたい。どんな趣味でもそうだけれど、家庭菜園もシンプルにも複雑にもできる。たくさんの時間とお金をかけることもできるし、数種類の野菜を一度育ててみるのもいい。でも、自分で育てたニンジンやトマト、キュウリを一口食べたら、きっと家庭菜園に夢中になってしまうはず!

ただ、初心者が家庭菜園を始める前に知っておくべきことがいくつかある。これらのコツを押さえておけば、失敗することもない。US版「カントリーリビング」より。

1

一番日当たりの良い場所を見つける

family organic vegetable garden
Santiago Urquijo//Getty Images

野菜やハーブなど、ほとんどの食用植物は、元気に育つためにたっぷりの日光が必要。たっぷりというのは、1日に6時間以上の直射日光のこと。たくさん日が当たるほど良い。

もし、どのくらいの時間日が当たるか分からない場所があるなら、数日間、その場所を観察してみて。朝何時に日が当たり始めるか?木や建物が日差しを遮る時間はあるか?最後に日が当たるのは何時か?

もし、残念ながら庭が暗すぎるという場合は、地域の市民農園を借りるという選択肢もある。

2

水やりの計画を立てる

chili
Xiuxia Huang//Getty Images

雨はありがたいものだけれど、いつも頼れるとは限らない。だから、美味しい野菜を育てたいなら、少なくとも時々は水やりが必要になる。植え付け前に水やりの計画を立てておくのがベストだ。

もし、裏庭のポーチにトマトの鉢がいくつかあるだけなら、じょうろで十分かもしれない。朝や夕方に時間があって、ホースを持って庭に出るのが苦にならないなら、小さなレイズベッド(立ち上げ花壇)や地面の庭に手で水をやることのもいいだろう。でも、特に乾燥した時期には、定期的に行う覚悟が必要。

日中の暑い時間帯の水やりはNG。水が根に届く前に蒸発しやすく、葉についた水滴が虫眼鏡のように作用して、葉焼けの原因になることがあるから。手間をかけたくない場合は、根に直接水を届ける点滴ホースの設置を検討してみよう。これは、上からのスプリンクラーよりも水の無駄が少なく、効率的な方法。

ADの後に記事が続きます
3

まずは小さな菜園から無理なく始める

wooden vegetable garden boxes
HildaWeges//Getty Images

家庭菜園の夢は大きくても、まずは無理なく、小さいスペースから始めよう!家庭菜園は意外と手間がかかるもの。特に小さな苗が育とうとしている時期には、定期的な雑草抜きが必要。植物が成長するにつれて、健康で害虫のつかない状態を保つために手入れをし、予期せぬ天候、例えば住んでいる場所によっては、遅霜や熱波などにも対処する必要がある。

初めての家庭菜園なら、プランター数個か、小さめの花壇(1.5m四方くらいから、大きくても3m四方くらいまで)から始めるのがおすすめ。管理しやすい範囲にとどめて、成功への足がかりにして。焦らず、少しずつ大きくしていこう。

4

庭がないなら、鉢を活用

close up of lettuce salad crops growing in terracotta pots on a patio
Jacky Parker Photography//Getty Images

庭に十分な日当たりがない場合や、土壌が悪くても手を加えたくない場合は、コンテナ栽培(鉢植え)が野菜を育てるのに最適な方法。日当たりの良い場所ならどこにでも鉢を置くことができる。例えば、ウッドデッキ、テラス、駐車場、小さなバルコニーでも大丈夫。日当たりの変化に合わせて移動させることさえ可能だ。

コンテナ栽培は、栽培スペースを増やしたり、春には土が早く温まり、栽培環境をより細かく管理できるというメリットもある。最近では、コンテナでの栽培に適した野菜の品種もたくさん開発されている。コンテナ栽培OKのトマト、ピーマン、ニンジンなどを探してみて。

ADの後に記事が続きます
5

自分が食べる野菜を作る

flower show pittsburgh, pa
fdastudillo//Getty Images

当たり前のことのように聞こえるかもしれないけれど、普段料理に使わない野菜は育てないようにしよう。初心者の家庭菜園でよくあるのが、“育てやすい”と聞いたラディッシュなどを、自分が本当に食べたいかどうか考えずに植えてしまうケース。だから、まずは自分が好きな野菜を少しだけ植えてみよう。そうすれば、収穫して食べるのがずっと楽しくなる!

それに、スーパーではあまり見かけない珍しい品種を植えてみるのも面白い。例えば、ニンジンには様々な色があったり、トマト、キュウリ、ナスも実はたくさんの種類がある。自分が本当に食べたい野菜を育てて、収穫して、食べるのは、きっと大きな満足感にもつながるはず。

6

質の良い種と苗を購入する

close up view of young plants grown at home in small pots
Annie Japaud//Getty Images

種や苗を安く済ませようとしたり、ネット通販で色々買ってみたくなる気持ちも分かるけれど、特に最初は信頼できるお店で買うのがおすすめ。老舗の種苗会社は、品質の良い種や苗を提供していて、安心して育てられる。安すぎる種は発芽しにくかったりすることもるので要注意。ホームセンターなどで売っている苗も、ちゃんとした会社から仕入れていることが多いので大丈夫。

時間に余裕があれば、地元の園芸店も覗いてみて。珍しい品種が見つかるかもしれないし、長くやっているお店なら信頼もできる。良い種と苗を選ぶことが、家庭菜園成功の第一歩だ。

ADの後に記事が続きます
7

種と苗、両方植えてみる

cucumber seeds in fertile soil, closeup vegetables growing
Liudmila Chernetska//Getty Images

種は一袋数百円と手頃だけれど、育つまでに時間がかかるのが難点。寒い地域では、短い栽培期間で長く育つ野菜を育てるために、室内で種から苗を育てなければいけない。だから、トマト、ピーマン、ナスなどは、種ではなく苗を買うのがおすすめ。

逆に、キュウリ、カボチャ、豆類や、ディルやバジルのようなハーブは、成長が早いので、直接庭に種をまくのがベスト。つまり、育てる期間が長いものは苗から、すぐに育つものは種から、と使い分けるのが賢いやり方だ。

8

菜園の様子をこまめにチェック

aphid bugs infested fresh long yard bean in garden
ThamKC//Getty Images

「とりあえず植えて、点滴ホースを設置したら、あとは野菜ができるのを待つだけ」と考えがちですが、それは危険!経験豊富な庭師なら誰でも言うように、害虫や病気はあっという間に現れる。昨日まで元気だったジャガイモの葉が、次の日にはコロラドハムシで覆われている、なんてことも!でも、問題に早く気づけば気づくほど、対処は簡単になる。

難しく考えないで。葉がしおれている、斑点がある、黄色くなっている、穴が開いている、奇妙な形の虫がたくさんいるなど、何かいつもと違う様子がないか注意深く見てあげて。でも、すぐに殺虫剤をまかないで!益虫や受粉を助ける虫など植物にとって良い虫もいるので、まず何が問題なのかを特定してから、どう対処するかを考えよう。困ったら、地元の農業支援センターなどに相談してみるのも手。

ADの後に記事が続きます
9

野菜と一緒に花を育てる

rows of mixed planting in a vegetable garden in summer
Photos by R A Kearton//Getty Images

キュウリやカボチャなど、多くの野菜は実をつけるために昆虫による受粉が必要。花を植えることは、受粉を助ける昆虫を引き寄せるだけでなく、あなたの野菜をむしゃむしゃ食べようとする悪い虫を退治してくれる益虫も呼び込んでくれる。

スイートアリッサム、ジニア(ヒャクニチソウ)、マリーゴールド、ボリジ、そしてディルやコリアンダーのように花を咲かせるハーブ類は、あらゆる種類の益虫を引き寄せてくれる。

10

楽しむことが一番!

a bee on a yellow pumpkin flower
Alexandra Scotcher//Getty Images

家庭菜園は、ただ野菜を育てるだけじゃない。毎日庭に出て、小さな変化を見つけるのが楽しい!例えば、小さなトマトがなったり、カボチャの花にミツバチがやってきたり、可愛い鳥が豆の花に遊びに来たり……。まるで、小さな発見がいっぱいの宝探しのよう。

土に触れたり、植物の成長を見守ったりする時間は、きっとあなたの心をリラックスさせてくれる。忙しい毎日から少し離れて、自然の中で過ごす心地よさを味わってみて。難しく考えずに、まずは「楽しい!」という気持ちで始めてみよう。


original text : Arricca Elin SanSone and Christopher Michel

>>US版『Country Living』のオリジナル記事はこちら

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます
Page was generated in 6.8069229125977