ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が新居に引っ越すことは、どうやら単なる噂ではなかったもよう。新居となる邸宅の改修工事はすでに開始されており、夫妻は2025年のクリスマスごろに引っ越したい考えとのこと。
皇太子一家は当初、現在の住まいである「アデレード・コテージ」から、同じウィンザー・パーク内にある(まるで「城」のような)「フォート・ベルヴェデーレ」に転居するといわれていた。だが、実際にはより豪華な「フォレスト・ロッジ」に入居する予定だという。
歴史ある邸宅
ジョージ王朝時代(328年前)にウィンザー・パーク内に建設されたフォレスト・ロッジは、かつて「ホリー・グローブ(Holly Grove、「ヒイラギの林」の意味)」と呼ばれていたそう。
8室のベッドルームとシャンデリアが輝くボールルーム(舞踏室)があるこのロッジには、屋外にテニスコートのほか、何棟かのコテージが建てられている。そのため、警護担当者や皇太子夫妻の子どもたちの世話係が、一家のすぐそばで暮らすことができる。
フォレスト・ロッジはもともと、ロイヤルたちの友人などに無償で貸与する「王室からの恩恵と好意」を表すための邸宅だった。最初の住人は、国王エドワード8世の侍従。その後、1990年代にはマーガレット王女の秘書官が暮らしていた。
そして、2024年に転出した最後の賃借人は、ウィリアム皇太子夫妻とヘンリー王子夫妻の結婚披露宴の準備を担当したアレックス・フィッツギボンズ氏と、妻のクリスティーナ・ステンベック氏だった。
内部の様子は?
フォレスト・ロッジは2001年、月額およそ1万5000ドル(当時の為替レートで約183万円!)の家賃で入居者を募集していた。そのため、暖炉や石膏で作られたコーニス(壁と天井の境などに取り付ける装飾)、ベネチア窓などがうつる写真が何枚か公開されている。
ちなみに、2001年当時のこの邸宅の市場価格は、550万ドル(約6億7100万円)。今後、さらに値上がりすることは間違いない!
引っ越しは「自費」で
――つまり、イギリスの納税者は皇太子一家の引っ越しのために、1ポンドも支出する必要がない。また、ウィリアム皇太子はコーンウォール公領から莫大な収入を得ているため、改修工事にかかる費用が皇太子夫妻を“破産”させることにはならない。
「終の住み処」にしたい?
皇太子夫妻に近いある人物は『サン』紙に対し、次のように話している。
「アデレード・コテージに転居してからのここ数年には、本当に辛い時期がありました。引っ越しは一家にとっての再出発となり、新たな章を始めるきっかけとなるでしょう。辛い思い出を手放す、絶好の機会になります」
「転居後は、長期にわたって同じ住まいで暮らすことになるでしょう。夫妻は新居を、終の住み処(ついのすみか)になるものだと考えています」
また、『デイリー・メール』紙は関係者の話として、「皇太子が国王として即位した後も、夫妻はこの家で暮らし続ける意向」だと伝えている。
別の関係者も、「夫妻は子どもたちが学校に通っている間に即位することになっても、送り迎えを続けたい考えです」と話しているという。
皇太子夫妻は、「暗い記憶を振り払い、新居でたくさんの良い思い出を作っていけることを、楽しみにしている」とのこと。
近隣の住民には「立ち退き要請」!?
いっぽう、『デイリー・メール』紙によると、近隣の2軒の住宅で暮らしている家族がそれぞれ、皇太子一家の入居前に物件を「明け渡すよう」要請されているという。その物件の貸主は、君主が所有する不動産を管理する団体、クラウン・エステート。つまり、賃貸契約は実質的に王室が管理している。
事情に詳しい関係者は、次のように話しているという。
「住人たちは、立ち退きを要請されました。おそらく別の物件が紹介されているでしょうが、退去は拒否できないと伝えられています」
「これらの住宅は、(フォレスト)ロッジにとても近いのです。ですから、そこにロイヤルファミリーが暮らすとなれば、隣家は『誰が住んでいてもいい』ということにはならないのです」
すでに家具選びを開始?
キャサリン皇太子妃はすでに、「24人掛けのダイニングテーブルなどを購入している」と伝えられている。『サン』紙によると、ウィンザーにある過去に王室が使用していた家具・アンティークを取り扱う倉庫型店舗で、買い物中の姿が目撃されているという。
フォレスト・ロッジはアデレード・コテージに比べてかなり広く、ダイニングルームもドローイング・ルーム(客間)もあることから、「新たに必要になる家具も、相当数にのぼるとみられる」とのこと。
From COSMOPOLITAN US