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【エディター推薦】夏に行きたい、避暑地の名建築7

建築好きのエル・デコ編集部エディターがすすめる、避暑地に佇む美しき名建築とは?

Headshot of ELLE DECORBy ELLE DECOR

酷暑から逃れて心身を解放してくれる、避暑地の名建築。エル・デコ編集部のエディター陣が「この夏こそ訪れたい」建築リストを紹介。まだまだ続く暑さを心地よく楽しむ、夏旅のヒントにしてみて。
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1

旧開智学校/長野・松本

エディター 避暑地 名建築

副編集長 YUI

「大学時代、坂本満先生の美術の授業で知った松本の『旧開智学校校舎』。幕末から明治にかけて日本の職人が西洋建築を見よう見まねで建てた『擬洋風建築』の代表的な例、とあっさり書いては終われません。西洋建築のように見えて、木造に唐破風(からはふ)。味のある風貌の天使が校名を掲げ、その下には当時隣にあった浄林寺から転用されたという龍がいる! 西洋を訪れたことのない、西洋建築を全く知らない職人たちが挑戦し、子どもたちのために新しい校舎を、と情熱を注いだことを想像してみてくださいという坂本先生の言葉に興味をかき立てられて数年後に訪問。実際に建物を見ると、瑞雲の装飾を付けたり、ペンキを塗って煉瓦造りを表現したり、創意工夫が随所に。設計・施工を担った松本の大工の棟梁・立石清重は、東京や横浜の洋風建築を見て回り勉強したそうです。現在まで大切に保存され、2019年に近代学校建築として初めて国宝に指定。避暑に来たのに、当時の職人の方々の気概を思うとアツくなってしまいます。松本には、旧松本区裁判所庁舎(和風の裁判所建築)や旧松本高等学校本館・講堂など重要文化財に指定された近代建築があるのでぜひ巡ってみてください」

旧開智学校
長野県松本市開智2-4-12
公式サイト

2

ししいわハウス No.3/長野・軽井沢

エディター 避暑地 名建築

ブランデッド コンテンツ シニア エディター TORU

「先日久しぶりに軽井沢を訪れる機会がありました。以前から気になっていた、この『ししいわハウスNo.3』のすぐ近くまで行ったものの旅程が許さず、訪問はかないませんでした。。ということでリベンジを考えているところなのですが、No.3は西沢立衛の設計で(No.01、02は坂茂ですね)2階建て9棟と平屋1棟から成る分棟(パヴィリオン)で構成されたホテルです。『伝統的な日本の旅館を現代の解釈で表現すること』をコンセプトに、それぞれのパヴィリオンが縁側や回廊、中庭によってゆるやかに開かれつつもつながる感じは、建築的にもさまざまにチェックのしどころがありそうで、写真で見るだけでも期待値アップ。東京駅から北陸新幹線で1時間ちょっとでアクセスできるので、今夏のうちにぜひ訪れてみたいです」

ししいわハウスNo.3
長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-40
公式サイト

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3

八ヶ岳美術館/長野・八ヶ岳

避暑地 名建築 エディター おすすめ

エディター RYOKO

「今年の夏は八ヶ岳近辺の森や富士五湖周辺で過ごす予定。滞在先で楽しみにしているのが、その土地の名建築や美術館巡り。その両方を備えた『八ヶ岳美術館』に今年はぜひ行きたいと思っています。ここは、『目黒区庁舎』や『ザ・プリンス 箱根芦ノ湖』を手掛けた村野藤吾による設計で、八ヶ岳の森のなかに半円ドームが連なるユニークな建築が見どころ。ほかにも村内出土の縄文土器が展示されているとのことなので、子どもとも一緒に楽しめそうです」

八ヶ岳美術館
長野県諏訪郡原村17217-161
公式サイト

4

レーモンド夏の家/長野・軽井沢

エディター 避暑地 名建築

エディター NORI

「軽井沢は、これまで撮影で何度となく訪れている場所なのですが普段は慌ただしく撮影して東京に戻っているので、今年はゆっくり観光で訪れてみたいと思っています。中でも行きたいのはアントニン・レーモンドが自身が夏を過ごす別荘として設計した『レーモンド夏の家』。現在は美術館になっていて誰でも入ることができます。中2階を配した木造平屋建ての建物は、杉材や火山岩など地元産の素材を使うことで軽井沢の風土との調和を図っています。後に日本を代表する建築家となる前川國男や吉村順三もここで図面を引いていたというストーリーも建築好きとしては感慨深い!秋でも冬でももちろん行くことはできますが、名建築家たちがこの別荘で同じ時間を過ごした『夏』にこそぜひ訪れて欲しいスポットです」

レーモンド夏の家
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217
公式サイト

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5

上高地帝国ホテル/長野・上高地

避暑地 名建築 エディター おすすめ

エディター KAORI

「まだ訪れたことがないのですが、長野県の上高地へ行きたいなと考え中。雄大で美しい自然に癒やされた後、宿泊は『上高地帝国ホテル』と決めております。1933年に開業の『上高地帝国ホテル』は日本人建築家の高橋貞太郎が設計を手掛けており、赤い屋根の建築がとても愛らしくフォトジェニック。内装も外観のイメージのまま、クラシックで品があります。特にロビーにある大きなマントルピースは、ぜひ実物を見てみたい! 新しいホテルも大好きですが、最近はなんだかクラシックで歴史がある建物に心惹かれます」

上高地帝国ホテル
長野県松本市安曇上高地
公式サイト

6

六甲山サイレンスリゾート/兵庫・六甲山

エディター 避暑地 名建築

アシスタントエディター TOMOYO

「​関西の避暑地の代名詞、六甲山。ここでぜひ訪れたいのが、​W.M.ヴォーリズの設計により昭和4年に建てられた旧六甲山ホテルをリノベーションした『六甲山サイレンスリゾート』です。​​石積みの壁や木の温もりを感じる梁など、歴史ある建物の趣はそのままに、2019年、建築家ミケーレ・デ・ルッキの手によってカフェやショップとして美しく生まれ変わりました。大きな窓から差し込む光は、山の木々を通り抜けて優しく床に落ち、時間がゆったりと流れていくのを感じます。ここで過ごすなら、ぜひ窓際の席へ。眼下に広がる神戸の街並みと青い空を眺めながらお茶をすれば、山上の涼やかな風が火照った体をクールダウンしてくれます。名匠たちの感性が溶け合う空間で、涼風と共に過ごす時間は格別です」

六甲山サイレンスリゾート
兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034
公式サイト

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7

那須塩原市図書館 みるる/那須

避暑地 名建築 エディター おすすめ

アシスタントエディター RINA

「昨年の夏に訪れた那須。完全に那須の魅力にどっぷりはまってしまい、今年の夏も那須に1泊2日の避暑旅に出かける予定です。中でも『那須塩原市図書館 みるる』は再度訪れたい場所の一つで、UAoの伊藤麻理氏が設計を手掛けた図書館のデザインは自然と調和し、且つ町のシンボルとなるような大胆な角度の異なる勾配天井などが魅力です。スマートフォンで何枚も写真を撮ったのですが、見返す度に、大きな窓から降り注ぐ太陽の光、揺れる白いカーテン...そこでゆったりとコーヒーを飲みながら本を読み漁った時間を恋しく思います。今年はせっかくなので訪れる時間を変えて、建築のまた違った顔を見てみたいです」

那須塩原市図書館 みるる
栃木県那須塩原市本町1-1
公式サイト

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