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©DAICI ANO

【青森】スター建築家が手掛けた美術館4選。観光やアート巡りにおすすめ!

青森で訪れるべき美術館を厳選紹介。

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休日のお出かけスポットや旅先での行きたい場所リストとしても人気の美術館。全国には、常設展や企画展の作品のほか、写真映えする撮影スポットや設置されている名作椅子、建築のエピソードなどが堪能できる美術館が多数存在する。今回は、青森県に焦点を当て、その地域ならではの自然や文化と調和しながら、スター建築家が手掛けたデザインが光る美術館をご紹介。アート作品だけでなく、建物そのものが持つ魅力や、空間に込められた建築家の思いを感じながら、心ゆくまでデザインの旅を楽しんでみては?

【青森】建築好きが行くべき、フォトジェニックな名建築15

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十和田市現代美術館 / 西沢立衛

十和田市現代美術館

2008年に“アート作品のための家”というコンセプトで西沢立衛により設計された「十和田市現代美術館」は、個々の展示室を独立させることでそれぞれの作品を新鮮な感覚で楽しむことができる美術館だ。





十和田市現代美術館
Photo:太田拓実(Left) ジム・ランビー『ゾボップ』Photo:太田拓実(Right)

屋外に配置された作品もガラスの回廊を歩きながら鑑賞することができる(写真左)。

大小さまざまな大きさの展示室がガラス廊下でつながれている開放的な空間。エントランスホールに展示されている、ジム・ランビーによる『ゾボップ』。建物にガラスを多用することにより全体に余白が多いつくりとなり、外の通りを歩く人からも中が見え街と共存するような工夫がなされている。

十和田市現代美術館
住所/青森県十和田市西二番町10-9
tel. 0176-20-1127
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜(休日の場合は翌日)、年末年始

公式HP

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2

八戸市美術館 / 西澤徹夫、浅子佳英、森純平

八戸市美術館
©DAICI ANO

1986年に開館し、2021年に西澤徹夫、浅子佳英、森純平による設計でリニューアルした「八戸市美術館」。“出会いと学びのアートファーム”をテーマに、アートを通した出会いをきっかけに人が成長することを目指し、活動の空間を大きく確保した作りとなっている。



八戸市美術館
©DAICI ANO

互いに学び、何かを作り出す機会がうまれる空間として、可動式のパーテーションや家具を備えた天井高18メートル、広さ約800平米の“ジャイアントルーム”と内容により最適な展示を行うことができる個室を備え、出会いや発見を促す新しい美術館としての機能を持たせた。

八戸市美術館
住所/青森県八戸市大字番町10-4
tel. 0178-45-8338
開館時間/10:00~19:00(展覧会入場は18:30まで)
休館日/火曜(休日の場合は翌平日)、年末年始

公式HP

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3

弘前れんが倉庫美術館 / 田根剛

弘前れんが倉庫美術館
©︎Naoya Hatakeyama

2020年、田根剛により設計され開館した「弘前れんが倉庫美術館」。元々は1923年に建造された組積造りによるれんが造りの酒造工場であったが、現在日本ではこの工法で建物をつくることができないため、建物を継続するという“延築”という手法で未来に向けた美術館へと作り替えた。チタンを使用した屋根は、太陽の当たる角度によってさまざまな色に光り輝き、美術館のシンボルとしての役割も果たしている。

弘前れんが倉庫美術館
撮影:小山田邦哉(Left) ジャン=ミシェル・オトニエル『エデンの結び目』2020年 弘前れんが倉庫美術館蔵 Photo: ToLoLo studio(Right)

2階に位置するライブラリーは誰もが利用できるフリースペース。「マルニ木工」のチェア“HIROSHIMA”が配置された開放感あふれる空間が魅力(写真左)。

弘前のりんごからインスピレーションを得た、ジャン=ミシェル・オトニエルによるガラスの彫刻作品『エデンの結び目』(写真右)がれんが壁に映える。

弘前れんが倉庫美術館
住所/青森県弘前市吉野町2-1
tel. 0172-32-8950
開館時間/9:00~17:00
休館日/火曜(休日の場合は翌日)、年末年始

公式HP

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4

青森県立美術館 / 青木淳

青森県立美術館

2006年、青木淳の設計により開館した「青森県立美術館」は、美術館の隣接する「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て建てられた美術館だ。発掘現場のように地中深く掘り込まれた溝の上に、凹凸のホワイトキューブを被せることで今までにない展示空間を実現した。


青森県立美術館

展示室空間の中央に位置する、縦21メートル、横21メートル、高さ19.5メートルもの巨大なアレコホール(写真左)。ここには、幅約15メートル、高さ約9メートルのマルク・シャガールによる『アレコ』の背景画4点が展示されている。

地下1階にある創作ヤードと呼ばれる屋外トレンチ(写真右)。地下2階の屋外には、青森県出身の美術作家、奈良美智による高さ8.5メートルの『あおもり犬』が佇んでいる。

青森県立美術館
住所/青森市安田字近野185
tel. 017-783-3000
開館時間/9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日/第2、第4月曜(休日の場合は翌日)、年末年始

公式HP

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