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東京建築祭
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東京建築祭で特別公開される名建築5【日本橋】

大正時代に建てられた百貨店の劇場から、現代の暮らしに寄り添う伝統工芸を提案するホテルまで。

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2025年5月17日(土)より、「東京建築祭」がスタートする。2回目を迎える今回は、昨年の日本橋・京橋、大手町・丸の内・有楽町、銀座・築地に加え、上野や品川までエリアを拡大。参加建築は90以上におよび、建築家や専門家によるガイドツアーを含むプログラムは昨年の2倍以上の規模となる。

本記事では「東京建築祭」で特別に公開される日本橋エリアの名建築をご紹介。普段は閉ざされた扉の内側に足を踏みれられるチャンスをお見逃しなく!

上野・池之端、本郷エリアの名建築
神田エリアの名建築
丸の内・北の丸公園エリアの名建築
銀座・築地・新橋エリアの名建築
六本木・白金台・三田エリアの名建築

【東京建築祭2025】倉方俊輔が推す、建築好きが見るべき名建築5

建築初心者向け「東京建築祭」で楽しむ名建築散歩

1

日証館/中央区・日本橋

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多くの証券会社が入居する建物として、1928年に竣工。かつて渋沢栄一の邸宅だったことでも知られている。設計を手掛けたのは、横河民輔が立ち上げ、「三越日本橋本店」や「日本工業倶楽部会館」も手掛けた横河工務所。建築祭では、通常業務日しか立ち入れないエントランスホールを特別に公開する。

東京都中央区日本橋兜町1-10
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2

三井本館/中央区・日本橋

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現存する日本最古の、アメリカンタイプのオフィスビル。1Fに入る銀行の印象が強いが、三井合名をはじめ、旧三井物産、三井鉱山など直系各社の本社機能を集中させるために建てられた複合ビルだ。今回は、そのことがよく分かる合名玄関を特別に公開。黒と白でデザインされた美しい床石、格間天井の精巧な装飾、今も現役で稼働する重厚なエレベーターに注目したい。

東京都中央区日本橋室町2-1-1
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3

HAMACHO HOTEL TOKYO/中央区・日本橋

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「緑と手しごとが調和するまち」という、まちづくりコンセプトを体現するホテル。建築祭の参加者は、館内でも特別な一室「TOKYO CRAFT ROOM」に入ることができる。柳原照弘がクリエイティブディレクターを務めるこの空間では、日本各地の職人と国内外のデザイナーが共創し、伝統工芸を現代の暮らしに寄り添うプロダクトへと昇華している。

東京都中央区日本橋浜町3-20-2
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4

HAMACHO FUTURE LAB/中央区・日本橋

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築40年を超える木造と鉄筋コンクリート造の2棟の建築と敷地をつなげて、新たな価値を創出。違法建築となっていた木造棟を減築・適法化し、減築により空いた場所に避難階段として増築した鉄骨棟は、2棟をつなぐデッキスペースやオフィスとした。建築設計は、ここに本社を構えるワクトと、再生建築研究所による協業。建築祭では、古材が残るワクトのオフィススペースを特別に披露する。

東京都中央区日本橋浜町3-9-8
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5

三越劇場/中央区・日本橋

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1914年に竣工した「日本橋三越本店」のなかでも、開場当時の壮麗な姿を強く受け継ぐ「三越劇場」を、特別公開。世界でも類をみない百貨店の中の劇場として誕生し、戦後は文化復興に貢献。古典芸能や演劇、落語会、コンサートなど多彩な文化を発信し続けてきた。ロココを基調とした重厚・華麗な意匠、ステンドグラスをはめ込んだ天井、大理石と石こう彫刻に彩られた周壁などを堪能してほしい。

東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店本館6F
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