あのノートルダム大聖堂の一部が、あなたのものになるかも！2019年の壊滅的な火災の後、中世の教会から出た多くの石は損傷が激しく、再利用することができなかった。そこで、ノートルダム大聖堂は、フランスの歴史的な宗教施設の修復を支援するため、その石50個を宝くじの賞品として提供。くじの運営はFondation du Patrimoine（フランス遺産基金）を通じて行われた。US版「タウン&カントリー」より。
アメリカのアート雑誌ArtNewsによると、これらの石は火災でひどく損傷し再利用できなかったもので、重さはそれぞれ約800グラム。それぞれの石には象徴的な大聖堂正面のシルエットと、“Rebâtir Notre-Dame（ノートルダムを再建する）”というメッセージが刻印されている。
ノートルダム再建組織の代表であるフィリップ・ジョストは、フランスの日刊新聞Le Parisienに対し、「これらの石の寄贈を通じて、ノートルダムが私たちの村の宗教遺産の修復に貢献できることを嬉しく思います」と語っている。
この資金調達の目的は、ノートルダム大聖堂の修復のために集まった資金の流れを、修理を必要としている他の宗教施設にも広げること。フランス遺産基金のギヨーム・ポワトリナル代表は、「この象徴的なモニュメントだけでなく、フランス全土にある何千もの小さな“ノートルダム”が危機に瀕しており、みんなで力を合わせて守りたい。すべての寄付が、これらの宝物を守るために必要なのです」と話す。
フランス文化省は、「全国で5,000もの宗教建築物が老朽化しており、長期的な存続が懸念され、緊急の対応が必要です」と説明している。
original text : Emily Burack
