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雨の日 美術館
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雨の日に訪れたい、国内のおすすめ美術館10

濡れる心配のない駅直結の美術館や美しい水景も堪能できる美術館など、梅雨時期でもアートを堪能できる美術館をピックアップ。

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雨に濡れる心配なく移動できる駅直結の美術館は、外に出ずともアート鑑賞はもちろん食事やショッピングを楽しむことができ、水盤と建築が美しく融合する美術館や静かな庭園を持つ美術館は、雨の日にはいつもと違った幻想的な風景を見せてくれる。本記事では、家にこもりがちな雨の日こそ訪れたくなる美術館を全国から厳選。これから始まる梅雨の過ごし方としてぜひ参考にしてみて。

2025年に行くべき、アート・建築・デザインの展覧会


1

国立新美術館/東京・六本木

国立新美術館
提供:国立新美術館

黒川紀章・日本設計共同体の設計による波打つ三次元曲面のガラスカーテンウォールが特徴的な美術館。晴れの日は周囲の木々やガラスから差し込む自然光が気持ち良いけれど、雨の日のお出かけスポットとしてもおすすめ。

駅直結の美術館なので、雨の日でも、東京メトロ千代田線乃木坂駅の青山霊園方面改札、6出口から出れば最低限の移動で行くことができる。また、館内ではレストランやカフェがあるので展覧会鑑賞の前後もゆっくりと過ごせるのも魅力の一つ。

国立新美術館
提供:国立新美術館

1階にはロビーにハンス J. ウェグナーによる“CH25”や“CH07”、地下1階にはアルネ・ヤコブセンによる“エッグチェア”、“スワンチェア”などが設置されている。名作椅子に座りながら、雨の音に耳を澄ませてゆったりとした時間を過ごしてみるのも◎。







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国立新美術館
提供:国立新美術館

国立新美術館
住所/東京都港区六本木7-22-2
公式サイト

2

森美術館/東京・六本木

森美術館
提供:森美術館

六本木ヒルズ森タワーの53階に位置し、東京タワーを間近に都心の風景とともにアートを鑑賞できる貴重なスポット。東京メトロ日比谷線六本木駅の1C出口から直結で、近くには映画館やショッピングモールもあるので雨を気にせず1日中楽しむことができる。

「来館者がいつでも楽しみ、刺激を受け、そして対話が生まれる場所でありたい」という思いから、展覧会開催中は休みなく夜遅くまで開館しており、夜景を楽しめる場所としても人気。美術館でのんびりアートを鑑賞した後は、52階の東京シティビュー(展望台)やレストランから雨の東京の夜景を眺めながらロマンチックな時間を過ごしてみては?

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森美術館
提供:森美術館

森美術館
住所/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
公式サイト









3

根津美術館/東京・青山

 
提供:根津美術館

隈研吾による日本の美を表現した建築が美しい美術館。 駅から徒歩10分と少し距離があるけれど、青山・表参道でのお買い物の最中に雨が降ってしまった、なんて時にも美術鑑賞に目的変更して訪れるのも良さそう。





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提供:根津美術館

広い日本庭園を有するこの美術館は、都心にいることを忘れてしまうほどに静かな時間が流れ、雨の日はその静けさと趣がさらに際立つ場所でもある。









a room with tables and chairs
提供:根津美術館

雨の日には同じく隈研吾が手がけたカフェ「NEZUCAFE」から、雨と自然風景のコラボレーションを眺めるのもおすすめ。さらにミュージアムショップでは、根津美術館が所蔵する国宝「燕子花図屏風」をモチーフにした傘も販売中。梅雨の時期にもぜひ足を運んでみて。







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根津美術館
提供:根津美術館

根津美術館
住所/東京都港区南青山6-5-1
※庭園、カフェ、ショップ利用は、美術館入館者に限ります。

公式サイト







4

東京都写真美術館/東京・恵比寿

東京都写真美術館
提供:東京都写真美術館

3フロアにわたって多種多様な写真・映像作品の展覧会を開催する「東京都写真美術館」。恵比寿ガーデンプレイス内に位置し、駅から続く動く歩道から移動すれば雨に濡れる心配なく行くことができる。

また図書57000冊、雑誌1900タイトルを所蔵する4階の図書室では、写真集や専門雑誌など国内外の資料が充実。静かな空間の中でじっくりと写真や映像作品と向き合った後は、新たに知った作品や作家について深堀りする時間も楽しめそう。さらにカフェやミュージアムショップもあるので、 ここだけで1日中充実した時間を過ごせるはず。

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東京都写真美術館
提供:東京都写真美術館

東京都写真美術館
住所/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
公式サイト









5

横浜美術館/神奈川・横浜

横浜美術館

1989年、丹下健三の設計により開館した「横浜美術館」は、2021年から老朽化や設備の長寿命化を目的にTANGE建築都市設計の改修設計による大規模改修工事が行われ、2024年3月にリニューアルオープン、2025年2月に全館オープンを果たした。約14000点の作品を所蔵する本美術館は、コレクション展のほか、近現代を中心に多様な美術を独自の観点で紹介する企画展も開催。3年に一度の現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」の会場のひとつでもあり、横浜の美術の拠点として親しまれている。

<写真>新津保建秀

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横浜美術館

御影石をふんだんに使用した重厚感ある外観を特徴づけるのが、中央のエントランスから左右に165mにも及ぶ長い柱廊「ポルティコ」。半屋外のこの空間について、丹下は「雨に濡れず、広場の空気を感じながら歩けたら素晴らしいじゃないですか」と語っていたという。ポルティコを歩いていくと、美術館の入り口やショップ、カフェ、図書館が並び、さまざまな訪れ方ができる設計となっている。

<写真>新津保建秀

横浜美術館

エントランスからすぐに広がるのが、最頂部約16mの吹き抜け空間「グランドギャラリー」。リニューアル後は、そこを中心に誰でも無料で入ることができる「じゆうエリア」として生まれ変わった。晴れた日にはガラス張りの天井からたっぷりと自然光が差し込み、雨の日にはほのかな光が満ちて、情緒的な時間を演出する。

「じゆうエリア」のなかにある「まるまるラウンジ」では、併設するカフェの飲み物を持ち込んで休憩することも可能だ。「横浜美術館」は、広場とつながる開かれたアプローチをはじめ、無料のスペースやカフェ、ショップ、図書館などが集まる街に開かれた美術館。美術館賞はもちろんのこと、雨の日にも雨宿りできる場所として、優しく人々を受け入れてくれる。

横浜美術館
住所/神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
公式サイト

<写真>新津保建秀

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6

ポーラ美術館/神奈川・箱根

ポーラ美術館
提供:ポーラ美術館

富士箱根伊豆国立公園の敷地内に位置し、森の中に溶け込むように建つ美術館。ガラスを多用した透明感溢れる館内からは、雨や霧など移り変わる天気や四季折々の自然の風景を臨むことができる。また、レストランやカフェも併設しており、展示だけでなくランチやティータイムの時間も楽しめる。

箱根登山鉄道 強羅駅から無料送迎バスが30分おきに運行中。雨の強い日は車での移動がおすすめ。

ポーラ美術館
左 Photo : NAGARE SATOSHI 右 : MASAYA KUDAKA © Roni Horn 提供:ポーラ美術館

写真は「森の遊歩道」に常設展示されているロニ・ホーンによるガラス彫刻作品《鳥葬(箱根)》。周辺の自然を写し込むため、雨の日にはまた違った表情を見せる。傘の貸し出しがあるので、その時にしか見られない作品の変化をお見逃しなく。

ポーラ美術館
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285
公式サイト



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7

角川武蔵野ミュージアム/埼玉・所沢

角川武蔵野ミュージアム
提供:角川武蔵野ミュージアム

2020年に開館した「角川武蔵野ミュージアム」は、図書館・美術館・博物館が融合した複合施設。隈研吾がデザイン監修したこの建築は、1つ50kg~70kgの花崗岩を約20,000枚使用した岩の塊のような外観が特徴的。美術館の目の前には水盤が広がり、雨の日はこの建築の存在感をさらに際立たせる。

角川武蔵野ミュージアム
提供:角川武蔵野ミュージアム

写真は4階にある「本棚劇場」。高さ8mに及ぶ巨大な本棚が全方向に広がり、約2万冊の書籍を配架している。










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角川武蔵野ミュージアム
提供:角川武蔵野ミュージアム

こちらは約31000冊と世界でもっとも多くのライトノベルを揃える「マンガ・ラノベ図書館」。このほか、約1000㎡の空間に自然、科学、芸術、博物、服飾、環境、社会など幅広い分野を展示する「グランドギャラリー」や、独自の切り口で日本が世界に誇るアニメを紹介する 「EJアニメミュージアム」などがある。雨の日は角川武蔵野ミュージアムに籠って、心ゆくまでエンタメを満喫してみては?

角川武蔵野ミュージアム
住所/埼玉県所沢市東所沢和田 3-31-3
公式サイト

8

金沢21世紀美術館/石川・金沢

金沢21世紀美術館
提供:金沢21世紀美術館

妹島和世と西沢立衛による建築家ユニットSANAAの設計により2004年にオープン。「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトにした建築は美術館の敷地内どこからでも訪れることができるよう円形になっており、内外には多くのガラスを採用することで開放的な空間を作り上げている。

雨の日は、JR金沢駅から路線バスがおすすめ。JR金沢駅バスターミナル 兼六園口(東口)3番、8番乗り場から10分で美術館の目の前に停車する。

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