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【大阪・関西万博2025】これは行かなきゃ損!現地でわかった、見どころを最速レポート

万博って一体何をやるのかよくわからない…という人にこそ読んで欲しい。実際に楽しめるスポットからチケットの買い方まで10トピックスを紹介。

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expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

ついに2025年4月13日、開幕となる「大阪・関西万博」。東京ドーム約33個分・約155haの会場には84のパビリオン、そしてショップ・レストランなどが展開され、1日では到底まわりきれないほど見どころであふれている。今まで全貌が見えず「万博の魅力がよくわからない」という人も多かったと思うが、開幕直前となりついにその全体感が明らかとなった。筆者が現地取材して感じたのは、「行かなきゃ損」ということ。行ってわかった、2025年大阪・関西万博の魅力を紹介しよう。

>>サステナ目線で巡る、6つの未来体験パビリオン紹介記事はこちら
>>フランスパビリオンの詳細はこちら

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そもそも2025年大阪・関西万博って?

expo 2025 大阪・関西万博
提供:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、株式会社大林組 撮影:株式会社伸和

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日から10月13日まで開催される「2025年大阪・関西万博」。気候変動、平等、平和など人類共通の課題解決のために「Peoples' Living Lab(未来社会の実験場)」として世界の英知を集め、ワクワクするような展示やイベントとともに未来社会を体験できる。万博は「世界の文化祭」とも言われ、フード・ファッション・アート・建築など各国の文化を体験し、交流できることも特徴だ。

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ズバリ、今回の見どころは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

見どころはたくさんあるが、押さえておきたいのは万博会場の中心にある8つの「シグネチャーパビリオン」。各界で活躍する8人がプロデューサーを務めており、例えば「いのちを磨く」をテーマにしたパビリオン「null²(ヌルヌル)」はメディアアーティストの落合陽一氏がプロデュースしている。パビリオン内のミラールームではゲストが「記号を手放す儀式」を行い、人間の本質を再認識する体験が可能。合わせ鏡の空間に身を置くと、落下するのではないかと錯覚する浮遊感も楽しめる。「記号を手離す儀式」は予約制だが、ミラールームを外から見学するインスタレーションモードは予約なしで見られる予定だ。

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expo 2025 大阪・関西万博
Expo2025 大阪・関西万博

映画作家・河瀨直美氏はシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater ‐ いのちのあかし ‐」をプロデュース。建築は株式会社SUOの周防貴之氏が担当し、廃校となった奈良県十津川村立折立中学校と京都府福知山市立細見小学校中出分校の校舎を活用している。校舎を丁寧に分解した上で、連続性を持たせながら新たな価値を創造しており、木造の建造物や植栽に癒やされる空間だ。イエローの鮮やかなスタッフのユニフォームは「minä perhonen」(ミナ ペルホネン)が担当している。


expo 2025 大阪・関西万博
© Naomi Kawase, All Rights Reserved.

河瀨氏がパビリオンを作るにあたって着目したのは、国や宗教、考え方の違いなどで起こる「分断」を解決するヒントとなる「対話」。パビリオン内の「対話シアター」では、万博が実施される184日間異なるテーマで、その日初めて会う2人の対話を、来場者は目撃する。対話する1人は、その日の来場者から選出されるため、筋書きはない。一般の人たちに焦点を当て、深い心情模様を映し出す、河瀨氏の映画作品に通ずる新感覚の体験ができる。





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ELLE読者におすすめの必見スポットは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

ぜひ優先して訪れてほしいのが「フランスパビリオン」。劇場のような外観もさることながら、中にはフランスの彫刻家であるオーギュスト・ロダンの作品やノートルダム大聖堂のキマイラ像などが展示され、まるで美術館のようにフランスの「愛」にあふれた文化・芸術を楽しむことができる。

また、8月にはELLE 80周年チャリティーアート展の巡回展も同パビリオン内で予定している。こちらも詳細発表をぜひお楽しみに!

>>フランスパビリオンの詳細はこちら!

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expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

広いパビリオン内はエリアごとに趣向を凝らした展示が行われ、ゴールドパートナーのひとつとして参加する「LVMHグループ」のエリアには圧倒される。84個のトランクを配した「ルイ・ヴィトン」のライブラリー(画像)、「ディオール」の1947年~2018年に発表されたデザイン400体以上のトワル、輪島市「彦十蒔絵」が万博展示のために制作した漆塗りのセリーヌ「トリオンフ」のアートピースなどを鑑賞し、フランスの美意識に没入できる。

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expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

建築好きにおすすめしたいのは「カタールパビリオン」。建物を隈研吾建築都市設計事務所が手がけており、カタールの海で活躍した伝統的な「ダウ船」と、日本の伝統的な「指物」の技術から着想を得たデザインとなっている。建物前には水盤が設置され、水面に映し出される空と真っ白なパビリオンが美しい。ほかにもオーストリアパビリオンなどユニークな建築のパビリオンがたくさんあり、万博は歩いているだけで楽しいのも魅力!

>>フランスパビリオンの詳細はこちら!


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予約不要のおすすめパビリオンは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

海外パビリオンには1か国が自国で建物をデザインする「タイプA」と複数の国が集まる「共同館」があり、「共同館」は予約なしで気軽に行くことができる。例えば共同館の「コモンズ-D館」は25か国が出展しているので、一気に25か国旅行した気分に!



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expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

特に西アフリカの「サントメ・プリンシペ民主共和国」で島のカカオを使ったカフェタナカのお菓子をチェックして、南アジアの「パキスタン」でピンクソルトのヒーリング体験をするのがおすすめ。ちなみに「タイプA」のフランスパビリオンなども現在は予約不要の先着順となっているが、今後の状況によっては予約が必要となることが考えられる。





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万博で味わえる、注目のグルメは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

世界各国のパビリオンが集結する万博は、世界のグルメを堪能できるのも大きな特徴。「オランダパビリオン」のトーストは、一見フツーのシンプルな定番メニューでありながら、名物のゴーダチーズをふんだんに使った芳醇な味わいが魅力。「マルタパビリオン」では名物のラビオリなどが楽しめる予定。「スイスパビリオン」はスイス料理を提供する「ハイジカフェ」が登場し、人気を集めるだろう。

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おすすめグッズは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

定番のグッズは公式キャラクター「ミャクミャク」のアイテムだが、各パビリオンで販売している万博限定品も見逃せない。フランスパビリオンでは「JANAT」の万博限定ティーや、「セントジェームス」の万博限定デザインのシャツが登場する。




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昼も夜も楽しめる!

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

万博の開場時間は9:00〜22:00。日没後は各パビリオンがライトアップし、日中とは違った美しさを演出する。特に真夏は暑さが厳しいことが予想されるため、「夜間券」を購入して楽しむのも一つの手!





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expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

夜限定のショーも開催され、「アオと夜の虹のパレード」は万博期間中毎夜開催される、水と空気のスペクタクルショー。ひとりの子ども「アオ」が「夜の虹」がかかる特別な日に、多様な生き物たちと心を通わせていくストーリーとなっている。水のスクリーンに映し出される映像や、約300基の噴水が織りなすショーは圧巻だ。






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うまく回るコツは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

万博を楽しむ上で覚えておきたいのは、敷地が広大だということ。例えば最寄りの「夢洲駅」から東ゲートを通過し、空飛ぶクルマを見学できる西ゲート近くの「モビリティエクスペリエンス」までは徒歩約30分。ただ、端から端まで歩くだけでこれだけの時間がかかるため、計画を立てることが重要だ。東ゲートから西ゲート付近への移動には会場内・外周バス「e Mover(1回券:400円、1日乗り放題券:1,000円)」も走っているため、利用を強くおすすめする。

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1泊2日、2泊3日のモデルコースは?

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

万博は「東ゲートゾーン」、「西ゲートゾーン」、「コネクティングゾーン」、「エンパワーリングゾーン」、「セービングゾーン」、「静けさの森ゾーン」、「シグネチャーゾーン」、「フューチャーライフゾーン」と大きく8つのゾーンに分かれており、ゾーンごとにめぐると効率が良い。朝から夜までスムーズなスケジュールでまわれたとしても、1日にまわれる大きなパビリオンの数の目安は5〜6程度。1日目は地図を把握するので精一杯になるため、2日以上は訪れたいところだ。

1泊2日のモデルコース
1日目:シグネチャーゾーン、エンパワーリングゾーン
2日目:東ゲートゾーン、セービングゾーン、コネクティングゾーン

2泊3日のモデルコース
1日目:シグネチャーゾーン、エンパワーリングゾーン
2日目:フューチャーライフゾーン、西ゲートゾーン、セービングゾーン、静けさの森ゾーン
3日目:東ゲートゾーン、コネクティングゾーン

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料金の詳細をナビゲート!

expo 2025 大阪・関西万博
EXPO 2025 大阪・関西万博

会期中に購入できる一般・個人のチケットは「平日券(大人6,000円)」、「夜間券(大人3,700円)」、「一日券(大人7,500円)」、「夏パス(大人12,000円)」、「通期パス(大人30,000円)」の5種類。「平日券」は平日に1回入場可能、「夜間券」は17時以降いつでも1回入場可能、「一日券」はいつでも1回入場可能、「夏パス」は2025年7月19日~8月31日まで毎日入場可能(要予約)、「通期パス」は毎日入場可能(要予約)。2025年4月12日までの購入で、お得なチケットもある。

万博IDに登録し、チケット購入後の流れは、「来場日時予約」→「パビリオンなど観覧予約」→「予約日時に会場へ」。「万博の予約がわかりにくい」と言われている大きな理由は、「パビリオンなどの観覧予約」だ。

事前予約が必要なパビリオンは来場日の3か月前以降、来場日までに計3回の予約機会がある。①2か月前抽選②7日前抽選③3日前~前日の空枠先着申し込みの3回で、各回最大1つのパビリオンが予約できる。「最大1つ」というのは、①2か月前抽選②7日前抽選で希望を出しても、すべてが落選する可能性があるから。

ただ、パビリオンが事前に予約できなくても、来場日の当日にパビリオンやイベントの予約枠に空き枠がある場合は、会場に入場後、先着で当日登録可能。また、先に紹介した共同館など予約が必要のないパビリオンもある。広大な万博会場は、予約をしていなくとも十分に楽しめるスポットが満載だ。百聞は一見にしかず、ぜひ現地で体験してほしい。

EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト

サステナ目線で巡る、6つの未来体験パビリオン現地レポート記事はこちら

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