1. エリゼ・モンマルトル・ オテル/ピガール
アートの気配漂う街角に木のぬくもりで表現したやすらぎのとき
きらびやかなピガールや観光地としてにぎわうサクレ・クール寺院のすぐ近くにありながら、ひとたび足を踏み入れれば、喧騒から切り離されたエアポケットのように、木のぬくもりに包まれた、モダンな空間が広がる。
200年以上の歴史を刻み、フレンチカンカンからデヴィッド・ボウイやビョークまで伝説的な公演を行ってきたエリゼ・モンマルトル劇場と、1世紀以上にわたり前衛的な劇場として君臨してきたル・トリアノンの間に位置し(両劇場の建物の一部)、芸術の息吹と現代性を融合させた建築は、パリのどのホテルとも似ていないオリジナリティにあふれている。日本の“わびさび”にインスパイアされた客室は、ユーカリ材などナチュラルな素材を多用し、心を落ち着かせるリラックス空間を生み出している。
さまざまなデザインの木材で温かみある空間に
ユーカリ材で特注した内装、家具の数々が、旅の疲れを癒やす、ぬくもりある空間を実現。丸や三角、四角のさまざまなデザインも同じユーカリ材や色を統一することで、まとまりあるインテリアに。アーチ形の窓枠もかわいい。木材の心地よさを実感。
ロータイプの家具やナチュラルな色みで優しいインテリアに
テーブルと椅子の高さを同じにしたり、低めの小さな家具が、圧迫感のないムードを演出。木材を中心に、白や茶系など色みもナチュラルなテイストで統一して、優しい落ち着いた雰囲気に。日本の部屋でも取り入れられそうなアイデア。
Élysée Montmartre Hôtel
78, boulevard Marguerite de Rochechouart 75018 Paris
シングルルーム 180€ ~
公式サイト
2. オテル・フィリグラーヌ/2区
歴史をデザインに生かした現代のエレガンス
パリ最古の「パッサージュ・デ・パノラマ」のすぐ近く、オペラやパレロワイヤル界隈も徒歩圏内の便利な2区に今年オープン。
かつて証券取引所があり、金融街として歩んできたエリアの歴史にちなんで、紙幣をモチーフに、インテリアデザイナーのアンヌ=クレール・マジョレルとグラフィック・デザインスタジオ「Vertical」のソニア・ルマニャンが、透かし模様(=filigrane)をアレンジした内装を実現。現代的なエレガンスに、紙幣をイメージしたグラフィカルなパターンが効いたヒップな空間に。
シックな空間にグラフィックでアクセント
紙幣の色彩に着想を得て、青や黒、赤、緑などをキーカラーに客室タイプごとに装飾を施したインテリア。シックなトーンを基調に、グラフィカルなテキスタイルやゴールドの家具がアクセントの洗練されたエレガンス。
Hôtel Filigrane
40, rue Vivienne 75002 Paris
プチ・クラシック・ルーム 250€ ~
公式サイト
3. ラ・ファンテジー/9区
豊かな緑に包まれたロマンチックなオアシス
美しい街並みや庭園を一望できる、緑に包まれた隠れ家ホテル。すぐそばには、レストランや食材店が軒を連ねる歴史あるフォーブール・モンマルトル通りが広がりながらも、静寂に満ちた、都会のオアシスのような心地よさ。
内装はスウェーデン出身のインテリアデザイナー、マーティン・ブルドニツキが手がけ、植物と調和する柔らかな色使いや花柄のパターンが、空間をロマンチックに演出している。レストランには地元の人も集い、ローカルな雰囲気にパリ暮らしを体験するようなひとときを楽しめる。
自然にインスパイアされた色とパターン使い
館内の随所にあしらわれた豊かな緑と調和するように、花や植物をモチーフにした壁紙や椅子の張り地、落ち着いたパステルトーンの家具が選ばれ、ロマンチックすぎず、ノスタルジックすぎない、モダンな空間。さりげないラタン素材がアクセントに。
La Fantaisie
24, rue Cadet 75009 Paris
コンフォート・ルーム(通り側)450€〜
公式サイト
photo CHRISTOPHE BIELSA, JÉRÔME GALLAND