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Netflix「おつかれさま」もヒット中!今こそ観たいノスタルジックな韓国ドラマBEST5

IU&パク・ボゴム主演で話題! いまこそ70-80年代を舞台にした韓ドラに注目すべき?!

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パク・ボゴム、今まで何やってたんだよおおお!っていいたくなるほどお久しぶりのボゴミの主演ドラマ『おつかれさま』の配信がついに開始!1970年代ののんびりしたチェジュ島を舞台に立つ肉労ボゴミ、不器用だけど底なしに優しくて素朴で、イライラトゲトゲしがちな現代に生きる韓ドラファンのハートを直撃しそうな感じがします!そして、ボゴミ本来の魅力とめっちゃあっている気がする!

そもそもボゴミは1980年代を舞台にした『恋のスケッチ 応答せよ1988』でブレイクしてて、そこで演じたチェ・テク役は、寡黙で不器用で辛抱強くて、でもここぞというところではガンとして譲らないーーって、『おつかれさま』のグァンシク役とそっくりなんですよ!!!その癒し効果ったらあなた!ということで、今回は最近妙に増えてるノスタルジックなドラマ特集!

ちゃちゃっと連絡取れないスマホのない時代、簡単に声も聞けず顔も見られない時代、会いに行くにも下手すりゃ何十時間もかかる時代、階級もジェンダーもぜんぜん越えられない時代、みんな顔を合わせて不器用にぶつかって、泣いたり悲しんでた時代ーーそういう時代だからこそ、まさにドラマチックなドラマが生まれるってものなのよ、みなさん!

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おつかれさま(2025)

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Netflix

舞台は1960年、チェジュ島に暮らす海女の娘IU(『ホテル・デルーナ』)と、魚屋の息子パク・ボゴム(『恋のスケッチ 応答せよ1988』)は、幼馴染の同級生。IUの母ヨム・ヘラン(『マスクガール』)は義実家から「お前が不吉な女だから夫を早死させた」といういわれのない文句をつけられ、IUを取り上げられてるんですけど、かといって義実家でIUが大事にされてるわけじゃなく「IUだけおかずに魚ナシ!」みたいな扱いを受けてるわけですね。幼い頃から一途にIUを思ってきたボゴムは、そんなIUに毎日黙々と干物をプレゼントし続ける優しい少年なんですけども、IUはそんなボゴムがうっとおしくて、顔合わせるたびに蹴りを食らわす!みたいな強気女子なんですね。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
『おつかれさま』予告編 - Netflix
『おつかれさま』予告編 - Netflix thumnail
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でもって何が彼女をイライラさせてるかっていうと、成績優秀、行動力も度胸も負けん気も人一倍なのに、彼女を取り巻く環境には「島に生まれた女はみんな、最底辺の稼ぎしかない海女になり、家族の飯を炊く」という古い価値観しかないんですね。そういう世界でいろいろ搾取されてきた母ヘランは、IUには自由に生きてもらいたくて「飯炊き女にだけはなるな!」といい続けるわけです。ところがこの母親が急死し、幼いIUは母のヒモ的な若い夫オ・ジョンセ(『椿の花咲く頃』)に言いくるめられ、母親違いの弟妹の面倒を見ることにーーまさに「搾取される飯炊き女」のレールに乗るハメになってしまうんです~!!!


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three individuals interacting in an outdoor setting near a thatchedroof structure
Netflix

ドラマは、すったもんだの末に結ばれたIUとボゴムの幸せだけど苦労だらけの結婚生活を、「IU(1970~80年代前後)」と「ムン・ソリ(20年後以降のIU)」を行き来しながら描いてゆきます。IUは常に「こことは違う別の場所」を求めて逃走し続けるわけですが、そのたびに時代と世の中に阻まれ続け、結局のところ彼女の逃走は成功しないことが、最初から示されているわけです。つまるところドラマは、私たちの世代が今の自由を得るまでに、お母さん世代がどんな人生を強いられてきたか、そんな人生を何をよすがに生きてきたかが描かれているんですね。

when life gives you tangerines moon so ri as oh ae sun in when life gives you tangerines cr. yoo eun mi/netflix © 2025
Netflix

その後のIU=ムン・ソリ(『クイーンメーカー』)は、自分の母ヘランと同じように、「娘(ボゴムとの「デキ婚」のきっかけで、こちらもIUが演じてます)には手に入れさせてあげたい」と思ってるわけですが、現実はそうはいかない。そんな中で「オンマみたいな人生はイヤ」という娘IUに対して「オンマの人生も認めてほしい」と寂しげに笑うムン・ソリには、今こうして書いていても泣きそうなくらい号泣させられます!韓国タイトルはチェジュ島の方言で「おつかれさま」って意味なんだけど、これ標準語だと「すっかり騙された」って意味なんですよ!つまりこの時代の女性の人生ってそういうことなんです!

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Netflix

この作品の作家イム・サンチュンは『椿の花咲く頃』と『サム、マイウェイ 恋の一発逆転』の作家なんですね。つまり社会的弱者の生き方を笑いと涙に満ちたエンタメ作品にするのがめちゃめちゃ得意なんです!現時点4話まで見ているんですけど、ここまではIUとムン・ソリが最高なんだけど、5話以降はボゴムが『サム』のパク・ソジュンばりに、つまり勉強はできないけどすごい度量のある男として、グイグイ来るはず!!!!めちゃ楽しみに見たいと思います!

Netflixにて独占配信中。

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財閥家の末息子~Reborn Rich~(2022年)

a man in a suit standing next to a yellow taxi
Netflix

財閥スニャングループ会長が心筋梗塞で倒れ、一族全員が後継者争いに色めき立つ中、未来資産管理チーム長という謎の役職で現場を仕切るソン・ジュンギは、何者かによるグループ内での海外における不正蓄財を発見。後継者の本命、長男キム・ナムヒ(『SweetHome 俺と世界の絶望』)の特命で、これを回収&洗浄するために向かったトルコで、これまた何者かによって襲撃され、海に転落してしまいます。

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財閥家の末息子~Reborn Rich~ - 予告編 | Dlife
財閥家の末息子~Reborn Rich~ - 予告編 | Dlife thumnail
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ところが!目覚めるとそこは1987年、ジュンギはタイムスリップ&生まれ変わりのあわせ技で、スニャン財閥の前会長イ・ソンミン(『刑事ロク 最期の心理戦』)の末息子の末息子の中に入っちゃったんですね。ジュンギはこれ幸いとばかりに、自分を殺した人間ーーたぶん財閥の内部の人間ーーを突き止め復讐し、腐った財閥を20年計画くらいで乗っ取ったる!と画策するんですね~。







a person wearing a plaid jacket and hoodie standing in a modern hallway
Courtesy via JTBC

さてこのドラマの面白さは、よく飲み屋とかで話す「ねえねえ、今の記憶とか知識を持ったまま子どもに戻るとしたら、何になる?何かやり直したいこととか後悔とかある?」みたいな話だってこと!そもそも「現代ジュンギ」はめちゃめちゃ貧しい生まれ育ちから財閥会長の右腕まで上り詰めた、演じるのがソン・ジュンギだからふんわりして見えるだけで、頭が良くて野心ギラギラな人なんですね。さらに韓国の財界史にその名を刻む前会長イ・ソンミンの伝記もまるっと記憶してて、その情報をもとに「ソウル五輪開催」とか「江南の不動産バブル」とか「2002年サッカーW杯で準決勝進出」とか「韓国映画ブーム」などのビジネスチャンスとか株式市場をがっちりとモノにして、兄弟妹とその配偶者たちがチンケな財産の奪い合いをしているうちに、財閥乗っ取りの足場を固めてゆきます。

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Courtesy via JTBC

このあたりのサスペンスがなんで面白いかって言うと、ドラマを見てる私たちも何が起こるか知ってるんですね!「明日は大韓航空機事件が起こるのに、会長が飛行機予約した!やばいよ会長!」とか「これは1997年のIMF危機かっ!」とか、それを知らないジュンギ以外の人の動きに固唾をのんじゃうっていうんでしょうか!そして特に「過去ジュンギ」と同じ世代には、ソテジ引退とか、映画『タイタニック』の大ヒットとか、なつかしネタがたっぷり!





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Courtesy via JTBC

ドラマ終盤にはどんでん返しがあるんですが、世の中にある大抵の「どんでん返し」は、「どんでん返しがある」と言う事それ自体がネタバレになるようなパターンが多いんですけど、このドラマのどんでん返しは想像の斜め上から来ます!ということで、ノスタルジーとともに、ぜひサスペンスもお楽しみください!

※U-NEXT、Prime Video、Disney+ほかにて配信中。





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オアシス~君がいたから~(2023年)

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Courtesy via KBS

2月にして「今年のベスト!」と言いたい『オク氏夫人伝』に、痛快医療ドラマ『トラウマコード』の2本で大ブレイク中のチュ・ヨンウ。その出世作がこの作品です!

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【KNTV】オアシス ~君がいたから~ ティーザー
【KNTV】オアシス ~君がいたから~ ティーザー thumnail
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舞台は1980年代後半、半島の南の海辺の町、麗水(よす)。腕っぷしの強い農家の息子チャン・ドンユン(『ノクドゥ伝』)と、製材業で栄えた地元名家のお坊ちゃまチュ・ヨンウは、幼い頃から兄弟同然に育ち、成績も常に学年1位2位の二人です。でも実はドンユンは全力を出さずに常にヨンウに1位を譲ってるんですね。かつてヨンウ祖父の使用人だったドンユン父は、その主従関係を今も引きずりまくり、「うちがあるのはヨンウ家のおかげ、何を争ってもヨンウに勝つな。死ぬまで譲れ」ということを、ドンユンに強いているわけです。そんなわけで、ドンユンはヨンウのために殴られたり殴ったり、美味しいところは全部ヨンウに譲るという、めちゃめちゃ割りを食った奴婢的人生を送っています。

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Courtesy via KBS

折しも地元の映画館の娘ソル・イナ(『社内お見合い』)に一目惚れしたドンユンは、ヨンウも彼女が好きと知り「譲らねば」と思うわけですが、イナは「自分上げ」のために常に何気に「ドンユン下げ」をするヨンウに気づいてて、それでもヨンウを決して責めいないドンユンを好きになっちゃうんですよ。そんな三角関係の中で、ヨンウが誤って人を殺し、その罪をドンユンが着せられてしまいます!!実はその事件は、ヨンウの母親の「ある計画」が引き起こしたものだったんですね。

conversation in a cozy vintage setting
Courtesy via KBS

さて物語は、服役してヤクザになったドンユン、大学生から検事になったヨンウ、映画業界でいっぱしの興行師になっていくイナが、子供時代の因縁を引きずったまま、80~90時代(戒厳令~民主化~開発バブル)のややこしい社会や政治的陰謀に巻き込まれてゆきます。何が最悪ってヨンウの母親が久々に「地獄の毒親キタ~!」って感じの、金と権力のためなら愛する息子も利用するという人で、さらに母の元恋人(後に再婚)チョン・ノミン(『結婚作詞、離婚作曲』)が、陰謀と拷問で悪名を轟かせた安全企画部の偉い人、それも実はヨンウの本当の父親では…疑惑もあるわけです。若い3人の人生は、この中年極悪カップルによってめちゃくちゃ翻弄されてしまいます。最初はとにかくドンユンがかわいそうでかわいそうで、なんなんだよヨンウおめーはよ!!と思うんですけど、終盤になるととんでもない事実が続々と発覚し「このドラマで一番かわいそうなのは、毒親に人生を翻弄されまくったチュ・ヨンウだったかもしれん」という気持ちに。

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coutesy via KBS

その昔、釜山を舞台に幼馴染で親友だった男二人の関係が、愛情ゆえにこじれまくるという「やくざブロマンス」の名作『友へ チング』てのがあったんですけど、このドラマはその作品に横溢するノスタルジックな雰囲気(特にタイトルロール)と激似です。映画版ではチャン・ドンゴンが、ドラマ版ではヒョンビンが演じた役ーー愛する親友と対等になりたいのにぜんぜんなれない、マウンティングすればするほどなぜか自分が惨めになるという、悲劇ど真ん中のめっちゃ美味しい役なんですけど、これがまさにこのドラマのチュ・ヨンウです!めっちゃ長くなっちゃったのでこのくらいにしてあげますけど、ぜひ旬のイケメンの「かわいそう萌え」を堪能していただきたい!

※U-NEXTほかにて配信中。

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恋のスケッチ~応答せよ1988~(2015年)

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coutesy via tvn

少し前の作品ですけど、韓国ドラマの懐古主義はこのシリーズで定番化したといっても過言ではありません。中でもある横丁を舞台に5人の幼馴染みとその親達の故意と青春を描いた3作目は、シリーズ最大のヒット作で、パク・ボゴムを始め、イ・ヘリ(『善意の競争』)、リュ・ジュニョル(『啓示』)、コ・ギョンピョ(『正直にお伝えします?!』)、イ・ドンフィ(『カジノ』)、アン・ジェホン(『マスクガール』)の子ども世代、そしてキム・ソニョン(『椿の花咲く頃』)、ラ・ミラン(『ジョンニョン スター誕生』)、チェ・ムソン(『組み立て式家族』)、キム・ソンギュン(『熱血司祭』)など大人世代、全員が大ブレイクし、今や誰もが韓国ドラマ、韓国映画の主演級スターになっています!そして同じ制作陣が手掛けたこのあとの作品は『賢い医師生活』ですから、そらもうあなた、面白いに決まっとる!

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【Kchan!韓流TV】恋のスケッチ~応答せよ1988~
【Kchan!韓流TV】恋のスケッチ~応答せよ1988~ thumnail
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ドラマの舞台は1988年、向こう三軒両隣が家族同然に暮らす小さい横丁、双門洞。同じ学校の同級生である幼馴染の5人は、毎日ボゴムの家に集まってテレビ見たりお菓子食べたりしながら、それぞれの母親の「ごはんよー!!」という声が横丁に聞こえるまでグダグダ過ごすわけですね。でもってご飯が始まると、「隣の家におかずのお裾分け」合戦が始まり、子どもたちが面倒くさそうに各家を行き来するのも面白い。






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coutesy via tvn

88年つったら「ソウル五輪」の年なんですけど、韓国では香港映画のブームなんかも同じ頃で、みんなが『男たちの挽歌』を見てるとか、バブル時代を思わせる前髪立ち上げとかも、日本の40~50代だったらたまらないところだと思います!年号を見ると(結構大人の私にとっては)「つい最近じゃん」と思うんだけども、描かれている世界としては、おばちゃんたちは謎に派手なゆるゆるパンツで、ハンコで押したみたいに雷パーマ(ってこの言葉が若い世代に通じない気がするけども)で、おかずのやり取りとか、ガスがプロパンガスとか、日本でいうと昭和40~50年代くらいに似てるかもしれないんで、若い人にとったらお母さんの世代って感じかもしれないなあ。

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Courtesy via tvn

ドラマの冒頭で「スマホもネットもない時代、こんなに長い時間を僕らは何をして過ごしていたんだろう」っていう言葉があるんですけど、まさに「こうして過ごしてたんだなあ」と懐かしく思う場面だらけに違いありません!昨今、レトロブームっつう話も聞きますけど、若い人たち、今の40~50代の子供の頃ってこんなんだったの!ダサ可愛いでしょ!





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Courtesy via tvn

そんな中で、とにかく可史上最高に可愛いパク・ボゴムが演じているのは、高校をやめてプロの棋士になった囲碁の天才なんですけど、それ以外のことはな~んにもできないと言う人で、みんなに尊敬されると同時に面倒見られて、可愛がられると同時に使いっぱにされているという少年です。セリフが全然ない分、黒目がちなつぶらな瞳が物を言うというか、とにかく可愛すぎ。終盤はそんな彼が生きる勝負の世界の大変さとかも描かれるし、唯一の父子家庭にある父親チェ・ムソンとの愛情も、めちゃめちゃ泣かせます!実はこの役、チョン・ヘインも最終まで残ってたらしいんですけど(ヘインもゲスト出演してます!)、それも見たかったけども、やっぱりボゴムの破壊力ったらあなた!

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