
2月14日のバレンタインデーに配信開始のチェ・ウシク主演の恋愛ドラマ『恋するムービー』、めっちゃ期待している人も多いかと思います!何しろ韓国ドラマはメロが大好きだし、ここ最近は一時大量発生した「ホラーサスペンス」「スリラー」「ゾンビ」とかから「恋愛もの」への回帰が始まってるんじゃないかって気がします!というのも面白い恋愛ものがめっちゃ増えてるんですよ!ということで、今回はバレンタインに見たい最新の「イケメン of 恋愛ドラマ」をご紹介!今年もはよから新たな若手スターがバンバンでてきています!何かと厳しい世の中で生きることを強いられている女子たちにむけて、共通するキーワードは「ケア男子」!優しくて楽しくて色っぽい上にご飯も作ってくれる男子たちが、韓国ドラマの中でアナタを待ってますっ!
恋するムービー

映画監督の卵のムビ(役名)ことパク・ボヨン(『証明店の客人たち』)と、筋金入りの映画オタクのチェ・ウシク(『殺人者のパラドックス』)。ボヨンに一目惚れしたウシクは、彼女の行く場所行く場所にあらわれて無邪気にボヨンにアタック。「愛」をあんまり信じていないボヨンはそれを適当にあしらってお断りし続けながらも、だんだんとウシクに心を許すようになっていくわけですが、初キスそしてついに恋が始まる!というところで、姿を消しちゃうんですね!

でもって5年後。映画監督になったボヨンの眼の前に、ウシクが映画批評家として現れます。でもって例のごとく、行く先々に現れては「もう一度恋に」と能天気にかましてくるわけです!ボヨンちゃんは「愛を信じてない」って感じでありながらも、作りたい映画と聞かれたら「恋愛もの」と答えてるんですね。つまり裏返しの「実はめっちゃ愛を信じてる、こじらせロマンチック系」なんですよ。 だもんで好きになりかけていたウシクがいなくなったことに、その分だけ惨めに傷ついた5年間を過ごしていたボヨンは、「二度とその手には乗らん!」と心を閉ざしているわけですがーー『その年、私たちは』の脚本家なんで、まあ絶対ハッピーエンドになります!(無根拠)

さてドラマの見どころ、というか特徴というか、なんも情報ない中での勝手な渥美予測ですけど、ポイントは、予告編に登場するもうひとつのカップル、作曲家の卵イ・ジュニョン(『マスクガール』)と、彼の元を何も言わずに去った恋人=脚本家のチョン・ソニ(『青春ウォルダム』)です。おそらくこのふたり、ボヨンちゃんが劇中で作ってる恋愛映画の登場人物で、ジュニョンはボヨンちゃんがウシクが去っていった当時の思いを代弁する存在なんですね。これが時に映画の中から飛び出してきて、ボヨンちゃんの代わりにウシクに物申す感じっていうんでしょうか(あくまで予想)。

映画では時々見るこういう手法、ドラマでイメージの近いものを上げるとしたら『ユミの細胞たち』みたいな感じでしょうか!この劇中映画が完成品なのかどうかわからないんですが、現実の恋愛にひっぱられて、流れが変わっていくみたいな話だったりするのかな―、なんてことを渥美は想像しております!
ウシクが予告編で言ってる「秘密」も気になるところで、これが「なんで5年もいなくなっちゃったのか!?」という理由があるはず!確か『その年、私たちは』ではキム・ダミが理由も言わずに突如別れを切り出してて、あれは確か経済的事情と絡み合った自尊心的な問題だったと思うんですけど、今回は全く根拠ないけど、病気治療とかかなあ。でも想像の斜め上の「そう来たか!」ってネタを期待!
※Netflixにて配信中
オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生

今回の作品の中で一番の激推し作品はこれです!朝鮮時代、極悪両班の家でボロ雑巾のように扱われながら、いつか逃げだすことを心に決めている奴婢イム・ジヨン(『ザ・グローリー 輝かしき復讐』)。その彼女を奴婢と知らずに恋してしまうのが、変人と評判の両班の若様チュ・ヨンウ①(『トラウマコード』)です。

日頃からわがままお嬢様ハ・ユリ(『今日のウェブトゥーン』)の代わりに勉強やら読書やらを引き受けてきたジヨンは、めっちゃ頭がいいわけですが、同時に「人は身分を問わず尊い」と思っていて、それが庶子ゆえに父親に邪険にされるヨンウ①に刺さったわけです。ところがこの人はユリの結婚相手だったために大騒動になり、主人に殺されかけたジヨンは逆襲の末に逃亡。数年後、流れ流れていく中で、ひょんなことから友人になった地方両班のお嬢様オク・テヨンの死により、彼女になりかわって生きるハメに。さらに「外知部(ウェジブ=弁護士のこと)として弱き人々を救いたい」というテヨンの遺志を継ぐことに。

一方、騒動で家を出たヨンウ①は、自身の夢だった「チョンギス(朗読舞台の演者)」になり、超人気アイドル状態に。でもって両班になったジヨンと再会するわけですが、彼女はヨンウ①の思いを退け結婚することに。その相手が、嘘だろ!っていう偶然で、ヨンウ①とうりふたつの両班のお坊ちゃん、ヨンウ②(一人二役)なんですね!!彼はジヨンの素性を承知の上でプロポーズしたんですが、それは彼にも大きな秘密があるから!でもって、この「二人がそっくり!」というのが、後々ドラマのハラハラドキドキをめちゃめちゃ盛り上げることになります!

さて物語は地方都市「清水県」を舞台に、そこにはびこる悪や差別を弁護士ジヨンが乗り越えてゆくというお話で、イム・ジヨンもめちゃくちゃいい、女子の生き方としてめちゃかっこいい!んですけど、結果として一人二役を演じるチュ・ヨンウの魅力を七変化的に見せる作品になっているんですね。ヨンウ①は素の時は自由で無邪気なお坊ちゃまぶりがめちゃ可愛いし、ちょっと頼りないけどジヨンの生き方を常に尊重してくれて、同時に「チョンギス」としても、ステージの華やかなアイドルっぷりだけでなく、どんな辛いときにも想像の翼をひろげて周囲を笑顔にする才能があるわけで、5~6話を見てヨンウを好きにならない人は絶対にいないと断言!
一方、ジヨンと結婚するヨンウ②は、ある意味ではジヨンの同志でストイックかつ悲劇的なところがたまりません!ネタバレ厳禁なんで詳しくはいいませんが、この二人が途中で入れ替わる展開の流れの中で、9話と11話に「初夜」があるんですね!このコントラストがまた最高で、ヨンウは9話ではアワアワしちゃってこれが可愛いんですけど、11話は雰囲気もすごく良くて「よう鍛えとる!」って感じの身体がドキドキなんで、そのあたりもお楽しみいただきたいと思います!あとあと「旦那様」と呼ばれたいヨンウが、ついに「旦那様」と呼ばれてウキウキする様もめちゃ可愛いです!すべての働く女子には、こういう男子が必要なんだよ!というイケメンでありドラマ、今年の暫定ベスト1になっておりますので、この際にぜひ「時代劇食わず嫌い」を返上して、全女子に見ていただきたいと思います!エクボも最高!
※U-NEXTにて配信中
わたしの完璧な秘書

シングルファーザーのイ・ジュニョク(『良いが悪い、ドンジェ』)は、そのイケメンぶりと有能さで知られる大手企業の人事課長。ところが他社からの引き抜きを巡るゴタゴタで、かねてから関係が悪かった上司の罠にハメられた末に、職を追われることに。友人のツテで紹介された仕事は、まさにその事件に関わっていたヘッドハンティング会社「ピープルズ」の代表ハン・ジミン(『私たちのブルース』)の秘書だったんですね!ジミンはあまりのワーカーホリックぶりゆえに、眼の前の仕事以外がすべて崩壊してて、片付けは全くできないし、社員の名前は覚えられないし、地軸状態の自己中とせっかちぶりだし、いつもどこか引っかかったりぶっけたりなんかもしてるタイプ。もちろん因縁のジュニョクを雇うことなんてありえないと思ってるわけですが、娘を世話するシングルファザーとして培った完全無欠のケア労働ぶりで信頼を獲得ーーするだけじゃなく、恋にも落ちちゃうわけですね!最悪の出会いからのこの展開は、韓国の恋愛ドラマの王道です!

さてこのドラマで最高なのが、これまでに見たことのない、イ・ジュニョクの、普通にスイートな姿です。私はそもそも俳優イ・ジュニョクがずーっと大好きで、彼の何が魅力って「怪しいイケメン」か「面白いイケメン」しか演じないことだったんですね。例えば最近では『良いが悪い、ドンジェ』のスモールアスホールぶりとか、体重を20キロも増加してマ・ドンソクとやりあった『犯罪都市3』の凶悪犯とか、そのモリモリマッチョの余韻で演じた『ビジランテ』のギラギラなヒーローオタとかがあったわけですけど、このドラマ見たらボディもシュッとリセットして、物腰柔らかなジェントルマンになって、7歳の娘のキャラ朝ご飯とか作ってて、マジびっくりしました。

秘書としての完璧なケアぶりはもちろん、常にジミンの横に「いつ倒れても支えます!」って感じに寄り添い、ジミンが「なんだよ、やんのか?」とでそうな時は、一瞬先に矢面に立ち、穏やかに、でも決然と売られた喧嘩を回収するーーという8話のラストが「ジミン完堕ち」も当然の、イ・ジュニョクにあるまじきかっこいい大人の男の完成形!ようやく二人が付き合い出したところで、それまでぜんぜん崩れなかったジュニョクがメロメロ、ニヤニヤになって「すごく好き、すごく好き」と連発するのも御愛嬌!「(バレるだろうが…)」と冷たくあしらいながら「かわいすぎ」と呟くジミンの気持ちわかりすぎ!さらにいえば、シングルファーザーだから娘とのからみが、顔に保湿クリーム塗ってあげたり、髪の毛結んであげたり、もう反則レベルの可愛さなんだよ!!日本の女子みんなが惚れちゃったらどうしよう!(どうもしないが)
ドラマの後半は、二人の過去の因縁が明らかになっていくわけですけど、まあさ、こういう大人のメローなドラマの場合、そういうのも、いうたらファイヤーするための序曲みたいなもんで、それがあるとその後がよりロマンチックになるわけです!(最終回は2月14日なんで、全然無責任に書いてますけど)ぜひ、今年最初の「うっとり」を存分にお楽しみください!
※Leminoにて配信中
組み立て式家族~僕らの恋の在処~

最近見た家族モノで一番泣けた『組み立て式家族』は、主人公を演じたファン・イニョプ(『女神降臨』)の代表作といっていいでしょう!幼い頃に妹を事故で失ったイニョプは、それをきっかけに情緒不安定になった母親が家を出てしまい、父チェ・ムソン(『緑豆の花』)といっしょに暮らしています。そんな中で仲良くなったのが、同じマンションの階下に住むチョン・チェヨン(『ゴールデンスプーン』)の父子家庭。その父親でククス店を営むお人好しのチェ・ウォニョン(『サンガプ屋台』)は、姿を消した見合い相手の息子ペ・ヒョンソン(『私たちのブルース』)を引き取ることに。5人は寝食をともにするうちに、父親二人と兄二人と妹という家族同然の絆で結ばれてゆきます!でもイニョプは幼い頃に出会ったときから、チェヨンのことが好きなんですね~。

古くから「可哀想萌え」を信奉している私にとって、このドラマのものすごくよかった点は、とにかくイニョプが可哀想すぎることです!幼い頃に妹を亡くしているイニョプは、妹が死んだその場に唯一居合わせていたために、そのことで精神のバランスを崩した母親に「妹はお前のせいで死んだ」と罵られ捨てられたわけです。そういうド暗い孤独の中にいた少年イニョプに、「お兄ちゃんがほしい!」と近づいてきたのが、底抜けの無邪気さと無敵の自由さで我が道を行く少女チェヨンだったんですね。

なんだけども、そこで終わらないわけですよ!再婚した母親は、高校生になったイニョプに「新しくできた妹」と「ソウルの大学への進学」をダシにつきまとい、イニョプが自分の人生を歩もうとするたびに発狂して、「お前だけ幸せになんてさせない」的に邪魔するわけです!マジでここまでのクレイジーオンマは久々で、逃げて!逃げてイニョプ!と何度も画面に叫びました!

さてそんなオンマがいたがゆえに、イニョプは精神的には常に凪のような、めちゃめちゃ優しく冷静な人になっているんですね。どんな恋愛ドラマでは11話をピークに作られてるもんなんですけど、このドラマでもイニョプがチェヨンに思いを伝えるのが11話で、この回のイニョプの色っぽさっていうのはなんつうか半端ないんですね。兄妹同然で育ったふたりにとって一山超えるのが超難関なんですけど、イニョプが好きなのに「オットケオットケ回路」に入っちゃったチェヨンを着地させるために、絶大な効果を発揮するのがイニョプの無敵に素敵な声です!(※個人の感想です)そもそもめちゃめちゃいい声のイニョプですが、この段の囁きボイスつううんでしょうか、優しく柔らかく、これがこれまためちゃ色っぽい微笑みとともに波状攻撃かけてきます!

13話で母親を捨てられずに葛藤する局面で、チェヨンが「私のことは考えなくてもいい」と言った時に、「”あなたがいなかったら絶対にダメ”と言ってくれよ」とちょっと寂しげに笑う場面とか、木漏れ日バックになんだか首かしげちゃって、でもってあの声で、こんなに可哀想なセクシー系あるか!と驚愕しました!医者のくせしてやたら風邪引く虚弱ぶりもいい!
しっとり系のイニョプもいいんですけど、太陽みたいな明るさのヒョンソンもめちゃ可愛いので、新たな推しをお探しの方はぜひぜひこの作品で一挙両得してください!
※U-NEXTにて配信中
酔いしれるロマンス

大手酒造会社で働くキム・セジョン(『悪霊狩猟団カウンターズ』)は、元特殊部隊出身という異色の経歴の持ち主。その経験を活かした無敵の体力と不屈の精神、そして何よりも底抜けの明るさと真っ直ぐな人柄で、上司にも部下にも、卸売りや居酒屋のおじさんおばさんたちにも愛される、何よりビールが大好きな根っからの営業マンです。そんな彼女が引っ張る釜山営業所が統廃合&従業員解雇の大ピンチに。これを撤回させるべく引き受けたのが、小さな田舎町の個人醸造所で極上のクラフトビール「私の名前は」を作るビール職人イ・ジョンウォン(『ゴールデンスプーン』)を口説き落とし、新製品の共同開発に引っ張り込むこと。ところがこの人、なかなか他人を寄せ付けない人なんですね。とはいえセジョンはそもそも「策を弄する」なんてできないタイプで、とにかく誠意を見せるという直球勝負で、頼まれもしないのに醸造所に通い仕事を手伝い始めます。