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【釜山国際映画祭 2024】坂口健太郎くんを追っかけ! 現地レポート

第29回釜山国際映画祭、坂口健太郎さんの軌跡を辿る。

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さて今回の釜山国際映画祭での私の任務のひとつは、いまや韓国の人気スターにもなりつつある坂口健太郎くんを追っかけること!主演ドラマNetflix『さよならのつづき』の出品で、開会式への参加、公式上映の舞台挨拶、オープントーク、媒体取材というスケジュールで釜山映画祭を沸かせたその(ほぼ)全貌をレポしたいと思います!

kentaro sakaguchi attended the red carpet event of the 29th busan international film festival biff held at the busan cinema center on september 2nd photoosen
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さて出品作『さよならのつづき』は、最愛の恋人を事故で失った有村架純さんと、その恋人の心臓を移植した坂口健太郎くんの運命的な出会いを描きます。舞台は北海道の片田舎、1時間に1本しか走ってないローカル線沿線で職住している二人の日常は、事故前からなんとなくすれ違っているわけですが、やがて自分たちが有村さんの死んだ恋人=生田斗真くんの心臓を介して繋がっていることに気づいていくわけです。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
『さよならのつづき』 予告編 - Netflix
『さよならのつづき』 予告編 - Netflix thumnail
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坂口くんは、心臓移植してから生田くんの意識とか記憶がふわっと蘇る瞬間があったりなんかするし、有村さんはそれによって「坂口くんの中の生田くん」から離れられず、やがて「生田成分入りの坂口くん」が気になり始め、さらには、愛しているのは生田くんなのか坂口くんなのかわかんなくなってくる。でも大問題があるんですね~。坂口くんすでに既婚者なんです!!! 映画祭では全8話のうちの冒頭2話(生田くんの心臓が移植された坂口くんが、ひょんなことから有村さんと出会うまで)が上映されました!






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大熱狂の開会式

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てことで、まずは開会式。会場に到着した坂口くんが車から降りると、一般客が見物できるエリアで「ぎゃー! ケンタロー!」と叫びが上がり、その勢いに有村さんおののきつつ失笑。現在韓国で放映中の『愛のあとに来るもの』で、イ・セヨンとのモーニングいちゃいちゃが話題になっているせいでしょうか、韓国でも人気が出ているようです~。会場内のフォトウォールからの入場では、場内の女子観客たちからの歓声も。大スター勢揃いですから、大健闘と言ってもいいと思います!

舞台挨拶

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翌日の3日は、映画の殿堂の大劇場での公式上映で、監督と有村さんとともに舞台挨拶。まず坂口くんが話したのは、自分が演じた「成瀬」役の難しさ。「成瀬」は心臓の持ち主である「雄介」の意識があると同時に、「雄介」が得意だったピアノまで突如弾けるようになっちゃうという、無茶ぶり設定なんですよ!

「撮影中は”今のこれってどのくらい雄介なんだろう”と思いながら演じていました。自分の体に『ふたりの人格』とは言わないまでも、別の人間の意識があるなんて誰も経験がないと思うし、なかなか説明しようがないんですが、お芝居として見せなきゃいけないところもあるし。でも正解はないことも思っていたので、監督やスタッフの方たちと話し紆余曲折しながら、探り探り、雄介が入った成瀬の人物像を作り上げていった感じでしたね。ピアノもすごく大変でした。でもカメラマンさんがちょっと手元を入れてワークアウトを取れたら、やっぱり画の質もやっぱりすごく変わると思うので、練習は本当に時間をかけてやらせていただきましたね」

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ピアノの話題はこの後のオープントークでも。「雄介の心臓をもらってから、それまで触れたこともないのに、ふたりを繋げていた曲をピアノで弾けるようになる。すごく練習の時間を持って臨ませてもらったし、弾きながらなんで弾けるのかわからないという感情は、自分でも理解するのが難しかったんです。途中で、自分の中の雄介がいなくなり、弾けなくなるという瞬間もあるし。ピアノのシーンはやっぱり印象的でした」

「愛」に関する質問も

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さて釜山映画祭の舞台挨拶って、観客に映画を学んでいる学生がめちゃめちゃ多いので、容赦なく本質的な質問が飛ぶんですけど、このときの難題は「あなたにとって愛とは」。監督は「恐れ」で、有村さんは「涙」と答えた後の、坂口くんの答えはこちら!

「『愛とは?』って聞かれると、僕はよく『自己犠牲』だと答えているんです。家族、恋人、友達のために、自分を犠牲にしてまで何かをしたくなるというふうになって初めて、それが愛と言えるのかなみたいなことをよく考えますね。愛情ってすごく普遍的で、国とか人種とかいろんなものを超越してそこに存在してるものだと思います。人間は必ずしも常に正しい選択ができるわけじゃないし、どうしても間違いを犯してしまう時もある。でも人間は、やっぱり生きていくんですよね。いろんな悲しいことを乗り越えて、1歩ずつ前に足を踏み出さないといけなくて。 もちろんドラマの中の登場人物たちのような存在が実在するかと言われると難しいのかもしれません。でも作品で存在し、呼吸する彼らのストーリーや生き様のようなものを、皆さんの心のどこかに残していただけたらなと思います」

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この『さよならのつづき』、韓国で放送中の『愛のあとに来るもの』とタイトル的になんかイメージ被ってる気がするんですけども、内容的には全然違います。私の独断でぶっちゃけ言わせてもらえると、ドラマとしてはこっちのほうが格段にいい! 『ちゅらさん』『ひよっこ』という朝ドラの名作を手掛けてきた、日本で屈指の名脚本家・岡田恵和の脚本がめちゃくちゃいい!この人の脚本には決して悪人はでてこないし、それでいながら人間を綺麗事で描いていないんですね。オープントークでの坂口くんは、その脚本作りにも触れています。




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「成瀬は一度自分の命を諦めかけた男の子で、新しい心臓をもらって覚醒した雄介の感覚は、想像を絶すること。脚本を作る段階でも監督とキャストがたくさんコミュニケーションを取りながら、ヒントのようなものを見つけてキャラクターを作っていた記憶があります。愛情っていうものは必ずしもすべてがしあわせなことでもない、辛い選択、間違ったこともしてしまうこともある。今回の作品は色んな種類の愛を本当に丁寧に描いた作品、だからこそ国を超えて届くだろうなと。ダイナミックなこと、大きなことが起きているかっていうとそうでない、ひとりの男性、ひとりの女性をとりまく近しい人たちの中で起きてることなんだけど、その中にいろんなやり取り、心のコミュニケーションがある。その瞬間を皆さんに感じていただいて心に残っていけばいいなと思っています」

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気になる内容は?

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いろんな人に怒られそうなのを承知でいいますけど、実は映画祭で上映された1話と2話に「それはちょっとないんでは」という演出とかエピソードがあり、この作品どうなんだろう……と思っちゃう、思っちゃうんだけども、これが後半になってもうグイグイ来るっつううか、6、7、8話とかすごいというか、イチャイチャだけ見せてるドラマじゃ全然ない見ごたえになってきます。

監督が「美しいラブストーリーだけど、残酷な物語でもある」と言ってましたが、ホントその通り。「オッサンに愛されるキャラ」を演じていない有村さんもいいし、坂口くんも『愛のあとに来るもの』よりもぜんぜんハマってる、そして中村ゆりさん演じる坂口くんの妻のキャラクターが身勝手さと誠実さの間で揺れる姿が本当に人間的で、素晴らしすぎ! つまり私が何がいいたいかっていうと、1、2話を見てそんなでもなくても、ぜひ最後まで見てほしい! ということで、坂口くんのお言葉を。

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「すごく個人的なんですけど、最初に見たときより、僕は2回目を見た時の方がなんかグッときちゃったんですよね。今見て、すごいいいドラマだなと思っちゃったというか。たぶん自分のその時に置かれた環境とか、周りにあるタイミングとかで、見え方が少しずつ変わっていく作品だと思うので、みなさんも一度と言わずに何度も見ていただいて、その瞬間、彼らの生きていた証を、ぜひ心に留めていただけると嬉しいなと思います」

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今後も目が離せない!

kentaro sakaguchi attended the red carpet event of the 29th busan international film festival biff held at the busan cinema center on september 2nd photoosen
JEE//Aflo

翌日は媒体の取材日で私は残念ながら取材してませんが、取材したライターさんからは、初参加の映画祭の坂口くんはめっちゃテンション高く、それを有村さんに突っ込まれながら、ご機嫌で取材受けてたとか! 映画祭のイベントでは、挨拶から簡単なやり取りまで韓国語でOKになっちゃっていた坂口くん。今後は日本と韓国の量の方エンタメ界での活躍を、ぜひ期待しとります!

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