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ヘンリー王子とメーガン妃、夫婦でこんなに違う!子育てのポリシー

プライバシー問題から、イギリスへの帰国、食生活まで様々な場面で距離感が生まれているもよう。

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windsor, england may 08: prince harry, duke of sussex and meghan, duchess of sussex, pose with their newborn son archie harrison mountbatten windsor during a photocall in st george's hall at windsor castle on may 8, 2019 in windsor, england. the duchess of sussex gave birth at 05:26 on monday 06 may, 2019. (photo by dominic lipinski wpa pool/getty images)
WPA Pool

王室離脱後、カリフォルニアで新生活をスタートさせたヘンリー王子とメーガン妃。アーチー王子とリリベット王女という2人の子どもたちと共に幸せな家庭を築いている。王室という共通の敵に立ち向かうべく団結している王子と妃だけに、育児に関する意見も完全一致していると見られていたけれど、どうやら2人の間に相違点が出てきているもよう。妃がインタビューで家族や子どもたちについて語るたびに、ヘンリー王子との違いが明らかになってきている。そこで今回は王子と妃の子育てポリシーの間に生まれつつある距離感を分析してみたい。

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ビジネス利用も辞さない妃VSプライバシーを死守したい王子

the duke and duchess of sussex visit south africa
Pool//Getty Images

メーガン妃と婚約して以来、徹底して家族のプライバシーを守ることを優先してきたヘンリー王子。王室離脱後もそれは変わらず。アーチー王子とリリベット王女の顔が写った写真はほとんどSNSで公開していない。また王室時代には南アフリカ訪問にアーチー王子を同行させ、記者の前で親子3ショットを撮ったこともあったけれど、それ以降は公の場所に出さない姿勢を貫いている。



a child seated on grass in a light blue dress
courtesy of Misan Harriman via Instagram

王室離脱後に誕生したリリベット王女も同様。Netflixで注目を集めたドキュメンタリー「ハリー&メーガン」には登場しているが公の場所やSNSへの登場はほぼ皆無。1歳の誕生日を迎えたときに公開された記念ポートレートは、珍しくはっきり顔を見せている貴重な写真である。

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メーガン妃もこれまでヘンリー王子と同意見と見られていたものの、自分のブランド「アズ・エヴァー」をローンチしてから異変が。世間やマスコミの注目を集めるためか、子どもたちの写真をインスタグラムに次々と投稿し始めている。さらに最初のうちは子どもの安全のために「顔は見せない」という配慮を感じさせるアングルのショットが多かったが、最近ではそのポリシーもゆるゆるに。

今年5月、結婚7周年を祝って投稿したコラージュの中には顔がしっかり写ったものも含まれていた。夫妻の関係者からは「この投稿をヘンリー王子は喜んでいないだろう」という声も上がっている。

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「全力で子育て」アピールの妃VS「無理は禁物」派の王子

the duke & duchess of sussex pose with their newborn son
WPA Pool//Getty Images

自分のポッドキャスト「Confessions of a Female Founder」で「母親」が「お気に入りの肩書き」だと語っていた妃。母親業と仕事の両立に「格闘している」けれど「母親であることが大好き」だとアピール。家で仕事をするときも子どもたちと過ごす時間を持つチャンスを逃したくないとコメント、24時間体制で母親業に打ち込んでいると話していた。子育てをすべて自分でやっている(ようにアピールしている)メーガン妃に比べ、ヘンリー王子はリラックス。妃によると「少しだけ休みを取らない? ワークアウトをしたら? ゆっくりお風呂に入れば?」とアドバイスしてくれるという。妃曰く「夫はそう言ってくれるけれど、私は『わかっているけれど、ただ子どもを抱きしめたいの』っていう感じ。これが子育てのパラダイム。本当に全力で取り組んでいて、何にも代えられないものなんだ」。こんなワンオペも辞さない全力投球派(に見える)妃に対して、王子はもう少し脱力派。無理せず、休みを取る大切さを承知しているもよう。

wokingham, england july 10: meghan, duchess of sussex and archie harrison mountbatten windsor, catherine, duchess of cambridge and prince louis attend the king power royal charity polo day at billingbear polo club on july 10, 2019 in wokingham, england. (photo by samir hussein/wireimage)
Samir Hussein

とはいえ、実態はメーガン妃も王子同様、無理しない主義である可能性が大。この発言の直後に出演したポッドキャストで、5年前からナニーを雇っていることを自ら暴露。番組のホストから朝のルーティーンを聞かれると、日によってはナニーが子どもたちを学校まで送り届けてくれると話していた。ちなみにこのポッドキャストで妃は日々の忙しさを改めて強調、母親業と仕事の両立に「圧倒されそう」だと語っていた。ナニーを雇わずに自力で乗り切っている一般の親たちから、反発の声が上がったのはいうまでもない。

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ユニークな思い出を作る妃VS不参加の王子

2025 time100 summit
Jemal Countess//Getty Images

同じポッドキャストでメーガン妃は子どもたちのメールアドレスを作り、毎晩そのアドレス宛にメッセージを送っていると語っている。妃によるとママ友から聞いたアイディアで、その日の子どもたちを写した写真やその日の様子、その日のおしゃべりなどを日記のように書き残し、将来子どもたちが読めるようにするのだという。「子どもたちがそれを見て、『ああ、母は私たちのことを本当に愛していたんだ!』と言えるように送っているの。これは母親として最も素晴らしいことの1つだと思う」と妃。ヘンリー王子も一緒にやっていると言わなかったことから、おそらく妃の単独プロジェクトだと見られている。ちなみにリスナーからは「5歳と3歳の子どもを育てていたら、毎晩メールを送る余裕なんてないはず」と妃の発言を疑う声や「だからナニーが必要になるのでは?」と反発するコメントが寄せられた。

2025 invictus games vancouver opening ceremony
Samir Hussein//Getty Images

妃の筆まめぶりは子どもたちのお弁当にも現れる。毎日アーチー王子とリリベット王女が幼稚園に持参するお弁当には手書きの手紙を添えているという。これにもヘンリー王子は参加していないと見られている。ちなみにこの手紙についてもリスナーからは「暇なの?」と妃をからかうコメントが寄せられていた。

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ヘルシーな食生活を推進する妃VS好物を楽しみたい王子

person harvesting fresh greens in a garden
courtesy of Meghan, Duchess of Sussex via Instagram

Netflixの番組「ウィズ・ラブ、メーガン」で料理好きなところを披露している妃。子どもたちの栄養管理にも熱心で、親友のメイクアップアーティスト、ダニエル・マーティンによると「どんなときでも可能な限りオーガニックな食事」を作り「子どもたちをクリーンで環境に優しい食生活で育てているのは間違いない」とか。妃自身も毎日色とりどりの野菜や果物をプレートに並べて食卓に出していると語り、目で楽しめる料理を作ったおかげで子どもたちが野菜好きに育ったと主張。子どもたちに体にいい食生活を教え込んでいることをアピールしている。

meghan, duchess of sussex
courtesy of Meghan, Duchess of Sussex via Instagram

食事に関して意識が高いメーガン妃に対して、ヘンリー王子はジャンクフードがお好み。交際中に妃が王子の食生活を改造しようとしていたことは有名な話である。妃は王子にハンバーガーやピザのようなジャンクフードを食べるのをやめさせ、新鮮な野菜を食べるように指導。アルコールやカフェインを含むドリンクもキッチンから一掃、グリーンスムージーに置き換えさせたと報じられている。そのおかげで王子はヘルシーな食事に目覚めたと話しているけれど、好物が脂っこいものなのは変わらない。ハンバーガーも大好きだし、妃によるとお気に入りの朝食メニューは「目玉焼きとベーコン」。アーチー王子も同じ朝食メニューが大好きだという。ヘンリー王子の方は、ヘルシーな食生活をレクチャーすることよりも、好物を楽しむライフスタイルを身をもって示すことに熱心である可能性が大。

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家業賛成派の妃VS「後継ぎ」制度に反発してきた王子

sussex royal
courtesy of Sussex Royal via Instagram

回顧録に『Spare(スペア)』にタイトルをつけ、子どもたちを後継ぎとそれ以外のスペア(予備)を差別する王室を徹底的に批判していた王子。当然、親から子にポジションや仕事を受け継いでいく世襲制度やファミリービジネスにも賛同していないと受け止められていた。子育てに関しても、自分自身が自由に将来を選べない子ども時代を強いられたのだから、子どもには同じ思いをさせたくないと考えているだろうというのがロイヤルファンや王室専門家の見方。

the hague, netherlands may 09: (embargoed for publication in uk newspapers until 24 hours after create date and time) prince harry, duke of sussex is presented with an invictus games baby grow for his newborn son archie as he visits sportcampus zuiderpark as part of a programme of events to mark the official launch of the invictus games the hague 2020 on may 9, 2019 in the hague, netherlands. (photo by max mumby/indigo/getty images)
Max Mumby/Indigo

ちなみに王子も2022年、オランダのハーグで開催されたチャリティスポーツイベント、インビクタスの開会式で「アーチーが大人になったら何になりたいかを話すとき、ある日は宇宙飛行士、ある日はパイロット、ある日はアニメ番組のキャラクターだったりする」「でも私が彼にいつも言っているのは、将来何になりたいかに関係なく、最も大切なのは性格だということ」とコメント、自由に職業を選ばせる姿勢を見せていた。

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これに対して妃はファミリービジネスに抵抗がないもよう。自分のポッドキャスト「Confessions of a Female Founder」で自分のビジネスポリシーについて語る中で「いつか娘と一緒に、何かを築いていく日が来るのだろうかと思っている」とコメント、娘のリリベット王女と共に事業を立ち上げたいという姿勢を表明した。ご存知のようにすでにライフスタイルブランド「アズ・エヴァー」をローンチしている妃。業界で確固たる地位を築いた暁には、それをリリベット王女に譲りたいと考え始める可能性もあり。

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英国文化に無頓着な妃VS母国のレガシーを伝えたい王子

london, england may 06: prince harry, duke of sussex attends the coronation of king charles iii and queen camilla at westminster abbey on may 6, 2023 in london, england. the coronation of charles iii and his wife, camilla, as king and queen of the united kingdom of great britain and northern ireland, and the other commonwealth realms takes place at westminster abbey today. charles acceded to the throne on 8 september 2022, upon the death of his mother, elizabeth ii. (photo by richard pohle wpa pool/getty images)
WPA Pool

王室離脱後、ヘンリー王子が子どもたちを連れてイギリスに帰ったのは2022年、エリザベス女王のプラチナジュビリーに出席したときだけ。エリザベス女王の葬儀やチャールズ国王の戴冠式のために帰国したときには、子どもたちを同伴しなかった。理由の1つは、王室を離脱したことで警察による警護を受けられなくなったから。王子はこれを不服とし、イギリスで訴訟を起こしていたが今年5月に控訴が棄却された。王子は法廷で自分の主張が認められなかったことに対して激怒、放送局「BBC」のインタビューに応じると「妻と子どもたちをイギリスに連れていくような世界は今のところ、私には考えられない。妻と子どもたちはすべてのものを体験し損ねることになるだろう」と感情的にぶちまけた。妃の故郷であるカリフォルニアだけでなく、自分の母国イギリスの文化やレガシーも子どもたちに経験してほしいという思いをのぞかせた。

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london, england june 03: prince harry and meghan markle, duke and duchess of sussex leave after a service of thanksgiving for the reign of queen elizabeth ii at st pauls cathedral in london, friday, june 3, 2022 on the second of four days of celebrations to mark the platinum jubilee. the events over a long holiday weekend in the u.k. are meant to celebrate the monarchs 70 years of service. (photo by matt dunham wpa pool/getty images)
WPA Pool

妃が子どもたちのイギリス帰国に対してどう思っているのかは、今のところ不明。何につけても自分の意見をしっかり主張する妃だけれど、子どもたちを夫の故郷に連れて帰りたいかどうかについては沈黙を貫いている。王室離脱時、英国王室に対して批判的なコメントをことあるごとに発してきた妃。子どもたちにイギリスの文化を経験させることに、そこまで乗り気ではない可能性が大。

価値観の相違はどこの夫婦にもあるもの。王子と妃がうまく折り合いをつけながら荒波を乗り越えていく姿を見守りたい。

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