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「宇宙からの警告の日」に知るべき衝撃の三大スクープ! 雑誌『ムー』敏腕エディターによる警鐘

“宇宙の声”に耳を傾けることで、新たな視点を得られるかもしれない。

By and Kyoko Takahashi

1月28日は「宇宙からの警告の日」。この特別な日にちなんで、宇宙にまつわる興味深いスクープや都市伝説(!?)をお届け! 教えてくれたのは、今年で創刊46年を迎える雑誌『ムー』の編集者で、数多くの謎や奇妙な現象を追い続けている望月哲史さん。


なぜ1月28日が「宇宙からの警告の日」なのか?

スクープをお届けする前に、そもそも「宇宙からの警告の日」とは何かをまずは解説したい。1986年のこの日、アメリカのスペースシャトル・チャレンジャーが打ち上げられ、発射74秒後に爆発し、乗組員7人全員が亡くなった。作家・大江健三郎はSF小説『治療塔』の中でこの事故を「宇宙意志からの警告」と表現したのだ。

ちなみに、物語の舞台は核戦争と原発事故によって荒廃した地球。そこから脱出した「選ばれた者たち(エリート層)」は、10年後に地球へ帰還。彼らは、資源が浪費され汚染された地球で生き延びた「残留者たち(落ちこぼれ)」と再会する。小説で描かれる二極化した世界は、2025年に生きる私たちに極めてリアルな警鐘を鳴らしているかのようだ。

それでは、今こそ知るべきスクープ3選を紹介していこう!

【衝撃スクープ1】小惑星激突は現実に起こり得る危機! 小惑星「ベンヌ」に警戒

asteroid approaching earth, illustration this asteroid is an example of a near earth object neo, an astronomical object whose orbit intersects with that of the earth asteroids are rocky bodies orbiting within the solar system they vary in size from tens of metres across to more than a hundred kilometres across large asteroids over a kilometre across impacting the earth can cause mass loss of life it is thought that this is what caused the extinction of the dinosaurs 65 million years ago
DETLEV VAN RAVENSWAAY/SCIENCE PHOTO LIBRARY

望月さんは次のように語る。

「小惑星が地球にぶつかるなんて、映画の中の話や遥か未来の出来事だから大丈夫。そう思う人が多いかもしれません。でも実は、専門機関は非常に真面目に隕石の危険性に備え、調査をすすめているんです。

たとえば、NASAには惑星防衛調整室(PDCO)という機関があり、太陽系内の潜在的に危険な小惑星の発見や追跡、リスク評価を行っています。PDCOが調査しているのは、幅140メートル以上の大きな小惑星。でも、それより小さいものでも、地球にぶつかると結構な被害があるので要注意です」

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Meteor Strikes Russia, Over 1,000 Believed Injured
Meteor Strikes Russia, Over 1,000 Believed Injured thumnail
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続けて、望月さんは計り知れない隕石による衝突の影響を解説してくれた。

「2013年に、ロシア南部チェリャビンスク州に隕石が落下したのを覚えていますか? その隕石の分解直前の直径は、数メートルから15メートル程度と見られています。それでも、隕石が空中で爆発した際には、多くの負傷者や建物の損壊が発生しました。もし同じ規模の隕石が原子力発電所の近くや都市部に落ちた場合、その影響は計り知れません」





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this undated image made available by nasa shows the asteroid bennu from the osiris rex spacecraft after almost two years circling the ancient asteroid, osiris rex will attempt to descend to the treacherous, boulder packed surface and snatch a handful of rubble on tuesday, oct 20, 2020 nasagoddarduniversity of arizonacsayorkmda via ap
Aflo

写真は実際の小惑星「ベンヌ(Bennu)」

そして、「将来、衝突の危険があるとみなされているのが、小惑星『ベンヌ』。なんと、直径約500メートルです。最近、『ベンヌ』の地球への衝突確率が改めて評価され、2300年までに地球に衝突する確率は、従来の推定よりもやや高く、1750分の1(0.057%)に。確率自体は決して高くはありませんが、今後はそのリスクが増加する可能性も否定できません。宇宙の広さを考えれば致し方ないことなのかもしれませんが、地球の小惑星への危機管理は万全とは言えないのです」



【衝撃スクープ2】アメリカは宇宙人と共に別の宇宙人と戦うのか!?

infrared footage showing an unidentified flying object ufo captured by military equipment
US Department of Defense

2025年1月20日(現地時間)、第47代アメリカ合衆国大統領に再就任したドナルド・トランプ。望月さんは新政権のさらなる情報開示に期待を寄せる。

「トランプ大統領の新政権下で、UFOに関するさまざまな極秘情報が開示されるのではないかと期待が高まっています。アメリカとUFOを考えるうえで、最近注目すべきポイントは大きく2つ。

ちなみに、細かいことですが、昨今の米国防総省は、UFOの代わりにUAPという言葉を使うようになっています。「UFO」=未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)という意味で、「UAP」=未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomena)です」

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「宇宙からの警告の日」に知るべき衝撃の三大スクープ
Aflo

写真は2023年5月「ピーターソン宇宙軍基地」を訪問した当時の大統領、バイデン氏

望月さんは次の2つのポイントを挙げてくれた。「1つ目は、かつてアメリカ政府はUFOの存在を否定していたのに対し、現在ではその存在を肯定しているという点。米国防総省の全領域異常対策室(AARO)のホームページには、UAPの目撃情報が掲載されています。つまり、情報をどこまでオープンにしているかはともかく、『よく分からないものが地球上を飛んでいる』ということは、いつの間にか広く受け入れられている事実となっているのです。これは大きな変化だと言えます」

ceremony involving the presentation of a flag by military personnel
Aflo

写真は2024年12月、横田基地で宇宙空間を担当する在日アメリカ宇宙軍が新設置されたときの様子

「2つ目は、2019年にアメリカの宇宙軍が発足したこと。翌年には日本でも航空自衛隊宇宙作戦隊ができ、2024年には、横田基地に在日アメリカ宇宙軍も設置されました。ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮などに対応するためとされていますが、SFファンの人は、宇宙戦争に備えているのではないかという妄想が広がってしまいますよね。

UFO好きの間で有名な事件のひとつに、ロズウェル事件があります。1947年、アメリカ陸軍はニューメキシコ州ロズウェル付近の牧場で『空飛ぶ円盤』を回収したと発表しました。この事件をきっかけに、アメリカ政府と宇宙人がコンタクトを取り続けているという都市伝説が広がったのです。アメリカは宇宙人からさまざまな技術を供与され、それによって発展しているのではないかという説もあります」

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「宇宙からの警告の日」に知るべき衝撃の三大スクープ
Aflo

写真は1947年7月9日発行された「ロズウェル・デイリー・レコード」紙

続けて、「この憶測にさらに加わった都市伝説として、アメリカの宇宙軍が設立された背景には、アメリカが宇宙人と協力して別の宇宙人の脅威に備えているのではないかという説が、最近注目を集めています。アメリカ宇宙軍が一体何と戦おうとしているのか、そして日本も巻き込まれて宇宙戦争に参加することになるのか……そんな考察が広がる中、果たしてその真相はどこにあるのでしょうか? まさに、SFの世界のような話ですね」

【衝撃スクープ3】「宇宙人の遺体」は金儲け? それとも宗教儀式?

「宇宙からの警告の日」に知るべき衝撃の三大スクープ
Aflo

写真は2023年9月、メキシコ議会にてUFOを巡る公聴会で披露された 「宇宙人の遺体」

最後に科学的な視点から宇宙人にまつわる最新研究を望月さんに聞いた。

「2023年に、メキシコ議会がUFOに関する公聴会を開催。ジャーナリストのハイメ・マウサン氏が、『宇宙人の遺体』とされるものを公開したことはご存じですか? これでついに宇宙人の存在が明らかになると期待した人もいたかもしれませんが、最終的に科学者たちによって、これは宇宙人ではなく、南米ペルーのナスカから持ち出されたミイラであることが判明しました。ある意味ガッカリなエピソードではありますが、以下の2点から見てみると、意外に面白い事件でもあります」

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Presentation with a digital display showing a historical mummy artifact
QUETZALLI NICTE-HA

写真は2023年11月、メキシコ議会でのUFOを巡る公聴会。会見をしているのはジャーナリストのハイメ・マウサン氏

「まず、実は一部の富裕層の間では、ミイラの収集が流行っていること。メキシコの公聴会で公開されたもの以外にも、ナスカには似たようなミイラが何十体も出土しており、どうやらそれらがメキシコや欧米に密輸され、富裕層が購入しているようです。ハイメ・マウサン氏が公開したミイラも、知名度を上げてその値段を引き上げるための戦略だったのではないかという憶測が飛び交っています」

「宇宙からの警告の日」に知るべき衝撃の三大スクープ
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写真は2023年9月、メキシコ議会で公開された「宇宙人の遺体」

そして、望月さんはこう続ける。「次に、ミイラが変な宗教的な意味を持つかもしれないという点です。ナスカの本物のミイラだけでなく、本物でないレプリカのミイラも出回っており、調査の結果、動物や人間の骨を現代の接着剤でつなぎ合わせた『キメラミイラ』であることが判明しました。女性とみられるミイラには、お腹のあたりに3個の卵のようなものも見つかりました。なぜわざわざこんな手の込んだことをするのでしょうか?  『宇宙人の遺体』を作り崇めるような、何らかの呪術的な組織が結成されているのではないか、なんて妄想してしまいます。まあ、結局のところ、誰かの商売道具にされているだけかもしれませんが……」

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雑誌『ムー』2025年2月号

雑誌『ムー』2025年2月号

《お話を伺ったのは……》

望月哲史(もちづきさとし)
…編集者。『ムー』本誌だけでなく、公式サイト「webムー」の編集長も務める。創刊45周年記念「不思議ムー園地 浅草花やしき」などイベントも担当。

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