ブラッド・ピット＆アンジェリーナ・ジョリーほか、離婚でキャリアの明暗が分かれたセレブカップル5組

離婚後のキャリア

ブラッド・ピット　UP↑

2人は昨年12月にようやく離婚が成立したわけだが、この期間にブラッドは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞助演男優賞を受賞。プロデューサーとしても活躍し、製作総指揮を務めた2016年の『ムーンライト』がアカデミー作品賞を受賞。最新の主演作『F1/エフワン』も大きな注目を浴びている。

6人の子どもたちの親権を含む彼らの離婚裁判は衆目を集めたが、PRの専門家たちはブラッドが一貫して沈黙を守ることで状況をコントロールして自身のキャリアを救ったと分析している。

写真／スイス人ジュエリーデザイナー、イネス・デ・ラモンとの順調交際が伝えられるブラッド・ピット。

アンジェリーナ・ジョリー　DOWN↓

一方、アンジェリーナは『マレフィセント2』以降、監督業や人道活動に軸足を移し、女優としての出演は限定的。近年の出演作で主なものは2021年の『エターナルズ』や2024年の『Maria（原題）』（日本未公開）など。2023年にはWSJマガジンのインタビューで離婚が成立したらハリウッドから離れたいと発言して話題となった。

写真／ アンジェリーナ・ジョリーと息子のノックス。レッドカーペットには6人の子どもたちの全員、あるいはいずれかを同伴させることが多い。子どもと会えていないというブラピは辛い思いをしているかも。

2012年に交際をスタートし、2014年に結婚したリアリティスターと天才ラッパーのカップル。4人の子どもにも恵まれたが、カニエの精神不安や突飛な言動、政治的発言がたびたび波風を立て、2021年にはキム側から離婚を申請。子どもをめぐる育児観の違いも破局の一因とされた。

キム・カーダシアン　UP↑

離婚後、キムは4人の子どもの子育てを主に一手で引き受けつつ、矯正下着・アパレルブランド「スキムズ（SKIMS）」をはじめとするブランドビジネスが大成功。自身のリアリティ番組も継続して、フォーブズ誌は2021年にビリオネアとして初認定。さらに法学の勉強も進め、社会派としての顔も知られるようになっている。

写真／最近は母クリス・ジェンナーと顔が似てきてるキム・カーダシアン。 ビジネスの嗅覚の良さも母譲り。

カニエ・ウェスト　DOWN↓

一方のカニエは音楽では一定の人気を保ちつつも、SNSでの暴走やBLM批判、反ユダヤ的発言で複数のブランドとの契約が打ち切りになり、ファッション界・ビジネス界での信用は大きく損なわれ、経済的にも厳しい状況に。キムと破局した翌年にスピード婚したビアンカ・センソリとの関係も危ぶまれている。

写真／ カニエ・ウェストとその妻ビアンカ・センソリ。ビアンカの高露出ファッションもたびたび話題に。

2016年にゴールデン・グローブ賞のアフターパーティで知り合ったミュージシャンと俳優のカップル。一時破局も乗り越えて、2019年のバレンタインデーにオーランドからケイティにプロポーズし婚約。翌年の8月に娘デイジーが誕生した。オーランドの前の結婚相手ミランダ・カーや、その間に出来た息子フリンも含めて、ブレンデッドファミリーで仲睦まじいと考えられていたが、2025年6月に破局が報じられたばかりだ。

ケイティ・ペリー 　?

2人の場合、むしろキャリア低迷が理由で破局したと伝えられている。ケイティはオーランドと出会った2016年以降にヒットを飛ばせておらず、特に昨年発表したアルバム『143』は酷評。この頃から2人の間には緊張が走るようになり、結局修復不可能な状況にまで進んでしまったようだ。ケイティは今年4月に女性クルーのみを乗せたブルーオリジンの宇宙旅行に参加したことでも批判を浴びている。

写真／2025年4月23日、ワールドツアー「Katy Perry | The Lifetimes Tour」 のメキシコシティ公演のケイティ・ペリー。 この公演内容も“史上最悪のパフォーマンス”と厳しい声が。

オーランド・ブルーム 　?

一方、『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ロード・オブ・ザ・リング』でハリウッドの頂点にいたオーランドの方もここ10年近く大ヒット作の主演を務めていない。本人曰く、「スクリーンで自分自身を見ることに飽きてしまった」のだとか。近年のオーランドの姿は2023年の映画『グランツーリスモ』やAmazon Prime独占配信中のアクションコメディ映画　『ディープ・カバー　即興潜入捜査』で確認できる。

写真／今年6月、カップルで仲良くしていたジェフ・ベゾス＆ローレン・サンチェスの結婚式に単身出席するためにベネチアに飛んだオーランド。リラックスした雰囲気で、同じ結婚式に出席していたキム・カーダシアンとのイチャイチャが目撃され、「早速、独身を満喫か」と報じられた。

2011年の映画『ラム・ダイアリー』 での共演をきっかけに出会い、2年半の交際を経て2015年に結婚したジョニー・デップ & アンバー・ハード。しかし、ゴールインした翌年にはアンバーがDVを理由に離婚を申請。和解金700万ドルをジョニーがアンバーに支払うことで離婚は成立したが、その後、互いに名誉毀損で訴訟を起こし合う泥沼の法廷バトルに発展した。大きく報道された2人の法廷闘争は2022年6月に決着。 両者に名誉毀損で賠償金が負わされたが、賠償額からジョニー側が実質的に勝利。アンバーが控訴するも、同年12月に示談が成立した。

ジョニー・デップ　どん底からUP↑の兆し

泥沼離婚で2人が失ったものは大きい。DV疑惑をかけられたデップは映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの続編の話が立ち消えになったり、映画『ファンタスティック・ビースト』 のゲラート役からも降板を余儀なくされるなど、一時ハリウッドから干されていた。しかし2022年の裁判勝訴を機に復活の兆しが見えるように。第76回カンヌ国際映画祭のオープニング作品に選ばれた『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』や2020年の『MINAMATA―ミナマタ―』 が話題を呼んだほか、2026年にはペネロペ・クルスと共演のハリウッド復帰作『Day Drinker』の公開が控えている。

写真／2025年7月8日、28年ぶりの長編監督作『Modi: Three Days on the Wing of Madness（原題）』 のUKプレミアに出席したジョニー・デップ。何となくホッとしたような、晴れやかな表情。

リース・ウィザースプーン　UP↑

ライアンと結婚していた2001年に主演した『キューティ・ブロンド』と翌年の『メラニーは行く』が大当たりし、2005年の『ウォーク・ザ・ライン　君につづく道』ではアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を獲得したリースは、離婚後は一時キャリアで悩んでいたというが、女優業に加えてプロデュース業にも進出し成功。「ビッグ・リトル・ライズ」や「ザ・モーニングショー」など業界からの評価も高い、ヒット作品を生み出した。

写真／成人した2人の子どもたちと。ディーコンはリースそっくりに、エイヴァはこうやって見るとライアンにも似てきてる？　リースにはこのほかに、ジム・トスとの結婚で2012年に授かった次男テネシーがいる。リースとジムは2023年に離婚している。

ライアン・フィリップ　DOWN↓

一方、青春映画のスターとしてもてはやされ『ラストサマー』（1997年） や『クルーエル・インテンションズ』（1999年） 、『ゴスフォード・パーク』（2001年） 、 『父親たちの星条旗』 （2006年）などで知られたライアンは、2000年代以降、10代のアイドルから本格的な大人の俳優へと転換を図るべく大物俳優の映画で端役として数多くの作品に出演したがヒット作には恵まれなかった。

それでも、ライアンは「今の自分の価値なんて気にしない」と、今もTVドラマを始め沢山の作品で積極的に演技を続けている。最新の彼の姿を見たい人はAmazon Prime Videoで配信のドラマ「モーターヘッズ」をチェックして。

写真／ライアン・フィリップ。今年50歳という年齢にも関わらず、フレッシュな容姿を保っている。