友情は儚いもの？ セレブの世界でも、親友同士が何かのきっかけで疎遠になることは珍しくない。テイラー・スウィフトとブレイク・ライブリーをはじめ、かつて大の仲良しだったのに今は距離を置いている有名人たちの確執の詳細や複雑な人間関係に迫る。
テイラー・スウィフトとブレイク・ライブリー
セレブ界の最強BFF
2015年頃から親交を深めてきた俳優のブレイク・ライブリーと歌手のテイラー・スウィフト。一緒にディナーに出かけたり、テイラーの交際相手、トラヴィス・ケルシーのNFLの試合観戦をする様子がたびたびカメラにキャッチされていた。
テイラーがブレイクに「利用された」と憤慨
しかし、そんな2人の蜜月関係に今年に入って暗雲が。2024年12月から『ふたりで終わらせる／IT ENDS WITH US』の監督で共演者のジャスティン・バルドーニとセクハラ裁判で激しく争っているブレイクだが、その裁判の中でテイラーの名前が登場。ブレイクがテイラーを「自分を守ってくれるドラゴンの一人」だとして、自分の要求を通すときにテイラーの威を借りていた可能性が示唆された。テイラーは自分が駒のように使われたことに不快感を示しており、以来ブレイクとは距離を置いているという。
今年のスーパーボウルはツーショットなし
実際、2月9日に行われたNFLスーパーボウル2025では、VIP席のテイラーの隣にブレイクの姿はなし。代わりに2023年5月にスウィフトの曲「カルマ」のリミックスでコラボして以来仲良しのアイス・スパイスが同伴していた。ブレイクとテイラーの関係がこのまま冷めてしまうのか、あるいは和解はあるのか注目だ。
リアーナとケイティ・ペリー
「ヴァレンティノ」のバッグが繋いだ友情
2009年、リアーナが持っていた「ヴァレンティノ」のバッグをケイティ・ペリーが絶賛。その後、リアーナがケイティに同じバッグを贈ったことから始まった2人の歌姫の友情。メディアのインタビューでもお互いをほめたたえ、しばらくは離れられない関係だったが、2012年後半から一緒にいる姿を見かけなくなり、2013年には友人ではなくなったと言われている。
リアーナのDV元カレ、クリス・ブラウンが原因で疎遠に
仲たがいのきっかけとなったのは2012年のMTVビデオ・ミュージック・アワード。リアーナはこのステージで、クリス・ブラウンと公然とキス。ケイティはリアーナが2009年に暴力を受けた元恋人と親しくするのは「大きな間違いだ」と彼女を非難したそう。以来、2人の関係はぎくしゃくしたものに。
10年の時を経て遠い関係に
ケイティがラッセル・ブランドと結婚した際にはバチェロレッテ・パーティーを企画するほど親しかったリアーナだが、2019年にケイティがオーランド・ブルームと婚約を発表したときには、ブライダル計画にリアーナが関わらないことがニュースになった。
今では口をきいていないという2人だが、2022年にリアーナがエイサップ・ロッキーとの第1子を出産したときにはケイティは「彼女の幸せを心から嬉しく思います。おめでとう」とTVインタビュー越しにお祝いの言葉を贈っている。
写真／2018年のMETガラで久しぶりのツーショットを披露したリアーナとケイティ・ペリー。しかし、リアーナの顔が「全然楽しそうじゃない」と話題に。
サラ・ジェシカ・パーカーとキム・キャトラル
スクリーン上で見せたベストコンビ
ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ（SATC）」で女同士の友情をこれでもかと見せて、私たちに「男はいらない、こんな女友達が欲しい！」と思わせたサラ・ジェシカ・パーカーとキム・キャトラル。しかし、このヒットドラマのシーズンを重ねるごとに、最初は良好だった2人の関係は、メディアも巻き込んだドロドロな確執へと変わってしまった。
ギャランティで揉めた?
サラ・ジェシカとキムの間で実際どのようなやりとりがあったのか、これまで彼女たちや共演者インタビューで語ったことや、メディアで報じられたことは2004年以来あまりに多い。しかし、話を統合するとドラマシリーズのシーズン2開始時に、製作総指揮の役職に就いたサラ・ジェシカだけが他の3人と比べて報酬に明らかな差があったこと、それにキムが声を上げたこと、これがきっかけで現場の雰囲気がぎくしゃくし始めた、ということは確からしい。
もはや関係は修復不可能
キムとサラ・ジェシカの確執報道は年を重ねるほどに加熱していき、同時にキムはサラ・ジェシカを含む共演者たち、そして「SATC」作品から距離を置くように。映画版『セックス・アンド・ザ・シティ』には３が予定されていたが、キムの降板により実現が流れたと言われている。
2021年からスタートした続編シリーズ「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」でも、キム演じるサマンサの復活を多くの人が待ち望んでいたが、結局シーズン2最終話で一瞬登場だけとなった（写真）。
グウィネス・パルトロウとウィノナ・ライダー
’90年代を象徴する親友コンビ
’90年代、一緒のアパートに住んで、レッドカーペットでもいつも一緒だったグウィネス・パルトロウとウィノナ・ライダー。当時、ベン・アフレックと交際していたグウィネスは、ウィノナにベンの親友であるマット・デイモンを紹介し、4人でダブルデートを楽しんだりしていた。
『恋におちたシェイクスピア』がきっかけ？
しかし、1998年の映画『恋におちたシェイクスピア』の頃から2人の歯車は狂い始める。そもそも、同映画の脚本を最初に渡されたのはウィノナ・ライダーで、グウィネスはウィノナの家でその脚本を勝手に読んで翌日エージェントに電話したと言われている（グウィネス曰く“都市伝説”）。
結局、ヴァイオラ役をゲットしたグウィネスは同作品でアカデミー賞主演女優賞をわずか26歳で受賞。一方のウィノナは、製作総指揮までつとめた1999年の意欲作『17歳のカルテ』が大いに話題になったものの、アカデミー賞をはじめ賞を総なめしたのは助演のアンジェリーナ・ジョリーだった。そして、ウィノナは2001年に万引きで逮捕され、しばらく業界を干されることに。ウィノナとグウィネスのツーショットが見られることはなくなった。
友情にまつわるグウィネスの“ちょっと怖い話”
グウィネスは2009年のライフスタイルブランド「グープ」のニュースレターで、嫌いな人に悪いことが起こるとなぜ気分が良くなるか、について語っている。
曰く、自分には昔親友がいたが、実はその人間は自分を陥れようとしていた、しかし自分は反撃を我慢して高潔な道を進もうとしていたとか。「しかしある日、その人に不幸で屈辱的な出来事が起こったと聞きました。そして私は深い安堵と……幸福感を覚えました」
文章内で名指ししているわけではないが、このレターを読んだ多くの人が、ウィノナのことを言っている、と考えている。そして、グウィネスのあけすけな告白に、うっすら寒気を覚えるのは筆者だけではないだろう。
グウィネス・パルトロウとマドンナ
ニュースレターでエアリプがグウィネスの常套手段か
グウィネスと言えば、ポップアイコンのマドンナとも仲たがいしている。1999年から友人関係にあった2人は2010年6月に大喧嘩。その詳細は不明だが、関係者は『USウィークリー』誌に「グウィネスは嫉妬深くて競争心が強い」と証言している。
グウィネスは「グープ」の2010年のニュースレターで、もう冷めてしまった友人について次のように愚痴っている。「何年もの付き合いがあり、過去にはお互いに本当の価値を感じていたのに、もうその友達を好きになれないと気づいたらどうしますか？ その人と過ごした後、疲れ果て、空虚になり、軽蔑されたり、侮辱されたりした気分になるのです」
ウィノナのとき同様、この友人とは仲たがいしたばかりのマドンナのことを指していたと考えられている。
メーガン妃もご用心?!
2025年3月の『ヴァニティフェア』誌インタビューでご近所同士であるメーガン妃について尋ねられ、「私は他の女性を敵ではなく友人として見るように育てられました」と語り、ウェルカムな姿勢を見せたグウィネス。しかし、グウィネスのこれまでの話を考えると、彼女と友情を結ぶ際はメーガン妃も慎重になった方が良いかもしれない。
写真／ブランド展開が「グープ」の真似をしている、と指摘されているメーガン妃。ここでグウィネスにすり寄るのは悪手か。
