グレース・ケリーの華麗なる系譜！ モナコ公室のメンバーたちをおさらい

1297年創立のグリマルディ家だが、同一族、ひいてはモナコが世界から注目を浴びるようになったのは、1956年の王子とハリウッドスターのおとぎ話のような結婚がきっかけだ。2人は、カロリーヌ公女、アルベール公世子、ステファニー公女の3人の子どもに恵まれた。

レーニエ公とグレース妃の第2子・長男であるアルベール公世子は2005年にレーニエ公死去をうけモナコ大公に即位。2011年、アルベール2世は南アフリカ共和国出身の元オリンピック水泳選手であるシャルレーヌ・ウィットストックと5,500万ドル（約66億円）をかけた、セレブを多数招いた盛大な結婚式を挙げた。3年後、シャルレーヌ妃は双子のジャック公世子とガブリエラ公女を出産している。

’90年代末、アルベール公はニースからパリへのフライト中に知り合ったトーゴ出身の客室乗務員であるニコル・コストと交際。2002年、彼女は2人の間の子どもであるアレクサンドル・グリマルディ＝コストを出産した。2005年、仏週刊誌『Paris Match』が彼らの隠し子についてのニュースをすっぱ抜き、アルベール公はアレクサンドルを一族の一員として正式に受け入れることになった。

レーニエ公とグレース妃の第1子・長女のカロリーヌ公女は、モナコ公室のアンバサダーであり、スタイルアイコンやフロントロウの常連としても知られる。彼女はグリマルディ家の事実上の女家長だ。フランス人銀行家のフィリップ・ジュノーとの2年間の短い結婚生活のあと、1983年にイタリア人の実業家でモーターボート選手のステファノ・カシラギと再婚。アンドレア、シャルロット、ピエールの3人の子どもに恵まれたが、1990年、ステファノはスピードボートの事故で悲劇的な死を遂げる。

9年後、カロリーヌ公女はドイツのハノーファー家のトップであるエルンスト・アウグスト・フォン・ハノーファー王子と再婚した。2人の間にはアレクサンドラ王女がいる。エルンスト・アウグスト王子はエリザベス女王の遠縁で、問題行動でたびたびメディアを騒がせている。カロリーヌ公女とエルンスト王子は2009年に破局しているが、未だ離婚はしていない。

カロリーヌ公女は再婚したドイツのエルンスト・アウグスト王子との間にもうけた娘が、1999年生まれのアレクサンドラ王女だ。両親が2009年に破局以来、プリンセスは母親と一緒にモナコで暮らしている。

エルンスト・アウグスト王子との再婚によって、カロリーヌ公女はエルンスト・アウグスト王子が前妻シャンタル・ホフリとの間にもうけた2人の息子の義理の母親になった。長男のエルンスト・アウグスト・ジュニアはロシア人のファッションデザイナーで、キャットスーツのデザインで有名な「EKAT」の創設者であるエカテリーナ・マリーシヴァと結婚。そのロイヤルウエディングの直前には父親のエルンスト・アウグスト王子は、家族の城の所有をめぐった争いのために、2人の結婚に反対。式は花婿の父抜きで行われた。2人は現在ハノーファーに住んでおり、3人の子どもがいる。

カロリーヌ公女の2番目の義理の息子であるクリスティアン王子は、2018年にリマで、ペルー人の弁護士アレクサンドラ・デ・オスマと結婚。2人は現在マドリードに拠点を置いており、2020年7月に男女の双子を授かっている。

レーニエ3世とグレース妃の末子ステファニー公女は彩り豊かでロマンティックな人生を歩んできたことで知られる。ロブ・ロウやポール・ベルモンドと浮名を流した後、彼女は護衛人のダニエル・デュクリエと一緒になった。2人は1995年に正式に結婚する前に2人の子どもをもうけている。しかし、結婚はわずか1年で破綻。ダニエルがストリッパーモデルと浮気しているところが捉えられたのだ。1998年、彼女は別の元護衛人ジャン・レイモンド・ゴットリーブとの間に自身にとって3人目となる子どもを出産。その数年後には象の調教師と付き合い始め、小さな子どもたちを連れてサーカス団に入ったこともある。2003年、彼女はポルトガル人の曲芸師と結婚したが、これも1年で別れている。

Translation & Text : Naoko Ogata

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