ワクチンをめぐる騒動【ピーチズのOM(F)G！】

アーロン・ロジャースの反ワクチンな姿勢が明らかになった際に「この人の影響？」と名前が上がったのが７月にコロナ感染し、『ゴッドファーザー』（’72）製作の裏側を描く実話ドラマ「The Offer」(‘22)撮影を１カ月近くストップさせ、映画会社に億単位の損失を与えたマイルズ・テラー。女優シェイリーン・ウッドリーを通じてロジャーと親しいマイルズは、化学薬品よりも代替え治療を信じるタイプ。そのためワクチンへの不信感を大っぴらに表明していて、撮影に必須とされるPCR検査もワクチン接種も無視していた。主演なので誰も文句を言えなかったようだが、感染が判明後は撮影スタッフや共演者がマイルズに激怒するという一幕も！　公開が延期されている『トップ・ガン：マーヴェリック』（’22）でトム・クルーズと共演したマイルズだけど、パンデミック前に撮影が終わっていてラッキー。そうでなければ、コロナ対策に厳しいトムにクビにされていたはず。

マイルズ・テラー（Miles Teller）

ディズニープラスで配信され、ヒットしたTVシリーズ「Mighty Ducks Game Changer」（’21）の第2シーズンをクビになったことで反ワクチン主義者疑惑が浮上したのが、アイスホッケーチームのコーチを演じるエミリオ・エステベス。当初、エミリオ自身が「創造性の違いのために降板した」と発表していたけれど、業界情報に詳しいサイトは、製作側の警告を何度も無視したために解雇されたと伝えている。ディズニー・テレビとABC放送は、番組撮影に関わるスタッフと出演者にワクチン接種を義務付けていて、契約前にワクチン接種証明書の提出が必要となる。何度催促されてもエミリオが証明書を提示しなかったため、製作側は第2シーズン出演の契約締結を断念したというもの。反ワクチン主義説に対してエミリオはCNNなどに出演し、疑惑を否定。実は彼はパンデミックが始まってすぐにコロナに感染し、現在も後遺症に苦しんでいるので、ワクチン接種に躊躇いがあるのだそう。

エミリオ・エステベス（Emilio Estevez）

接種が義務化されたMETガラに参加しないとファンに伝えるために、その理由をツイートした結果、アメリカで拡大しつつある陰謀論者集団Qアノンの民に支持されることになったのがニッキー。彼女の投稿によると「従兄弟の友人がワクチン接種したために睾丸が腫れ上がって、勃起不全になったと聞いた」とのことで、当然ながらこのツイートはトーク番組やニュース番組でジョークのネタに!?　ちなみにニッキーは反ワクチンではなく、接種前にワクチンの安全性と効能についてもっと知りたいというワクチン接種消極派。しかし、原理キリスト教的な思想が根本にある右派の陰謀論者は彼女が過去の悪魔的行為（豊満ボディをひけらかしたり、性的発言を繰り返したり）を反省し、仲間に加わると信じているもよう。

ニッキー・ミナージュ（Nicki Minaj）