2024年にオックスフォード大学を卒業、ハーバード大学の修士課程に進んでいたベルギーのエリザベート王女。ドナルド・トランプ大統領がハーバード大学に対して留学生を受け入れる認定を取り消すと発表したことから、王女が秋から大学に戻れるのかどうか注目を集めていた。大学は取り消し措置を差し止めるよう裁判所に申し立て、それが認められていたが、王女の今後については不透明な状態が続いていた。
しかし今週、ベルギーの王室ジャーナリストのヴィム・デハンシャッターが雑誌『ハロー!』に王室関係者から得た証言を明かした。デハンシャッター曰く「王室は『王女にとってはいい兆候ばかりだ。彼女が9月にハーバード大学に戻れない理由はまったくない』と言っている」。王室関係者の証言によると「王女の両親のフィリップ国王とマティルド王妃、王女本人もいい結果になることを常に信じていた」。最悪の場合でも「大学側がオンラインで授業を提供したり、別の国にキャンパスを移したりして対応するだろうと考えていた」と話している。
王室は王女が大学に戻ることについて正式な声明を出していない。デハンシャッターはそれにも理由があるとも。「王室が声明を出せば、外交上難しい状況に陥る」「騒ぎやスキャンダルを起こしたくないため、コミュニケーションを控えめにしているのだと思う」とコメントしている。「留学生に関する措置はフィリップ国王と同じ国家元首であるトランプ大統領の決定だった。王室はアメリカとの緊張関係を望んでいないのだろう」。大統領と国王は同等の立場。そのためフィリップ国王は表立った動きを避けていたと分析している。「トランプ大統領が、国王の娘で未来の元首であるエリザベート王女を例外として大学に戻れることにしても、特別扱いしているとして厳しい批判につながる可能性があった」。無事に一般の学生として研究を続けられることになり、国王夫妻や王女も安心しているはず。秋からのキャンパスライフに関する続報を楽しみにしたい。