今週初めに、ノルウェーのメッテ＝マリット王太子妃の連れ子であるマリウス・ボルグ・ホイビーが起訴されることが決定した。マリウスには4件の強姦を含め、32件の容疑がかけられている。義理の父のホーコン王太子が、起訴についてコメントした。
王太子はノルウェーの公共テレビ局「NPR」に対して「誰にとっても困難でつらい出来事である」とコメント。「今回訴因が明らかになった。あとは裁判所の判断に委ねられる。我々は引き続き自分たちの職務を続けていく。この事件に関わるすべての人が、このことをつらく難しいことだと感じている」と語った。公務中、マスコミから裁判について質問されることもあったが、それには答えなかった。雑誌『ハロー！』が報じている。
マリウスの弁護士も通信社「ロイター通信」にコメント、弁護方針について明かしている。マリウスは自分にかけられた容疑のうち重いものについては否定しているが、数件の軽い容疑については有罪を認める予定であるという。弁護士はどの容疑を認めるのかについては触れなかったが、交通違反や接近禁止命令違反などが含まれるのではないかと見られている。最も重い容疑で有罪になった場合、最長10年の懲役刑が課せられる可能性がある。
ちなみに母のメッテ＝マリット王太子妃はマリウスの起訴が決定した日の翌日、8月19日（火）に52歳の誕生日を迎えた。王太子妃は何も発表していないが、ヨーロッパのマスコミは王妃にとってつらい誕生日になっただろうと報じている。
マリウスが最初に逮捕されたのはちょうど1年前の2024年8月。女性に対して「精神的及び身体的な」暴行を加えたとして警察に拘束された。さらにその1か月後には、女性に対する接近禁止命令違反の容疑で再逮捕されている。マリウスは最初の逮捕のとき、「女性と口論の末、アルコールやコカインの影響で酩酊状態になって危害を加えた」とコメント。薬物の使用は自分の起こしたことへの言い訳にならないと認めた上で「自分の行為に責任を持つ。警察に正直に説明する」と話していた。裁判は来年1月から始まる予定。どのような事実が明らかになるのか、注目が集まっている。
