the royal family watch military procession to mark the 80th anniversary of ve day
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ティモシー・ローレンス(Timothy Laurence)、アン王女(Princess Anne, Princess Royal)

8月15日(金)に75歳の誕生日を迎えるアン王女。これを祝って英国王室が「アン王女に関する75の事実」という特集記事をホームページに掲載した。その中に重大な誤りがあったことがわかった。

問題となっているのはアン王女の夫に関する記述。14番目の事実として「アン王女はサー・ティモシー・ローレンスと再婚し、2人の義理の子ども、トム・ローレンスとエイミー・ローレンスができた」と書かれている。しかしサー・ローレンスはアン王女との結婚が初婚で、子どもはいないはず。これまでトムとエイミーの存在が報じられたことはなく、アン王女の子どもは最初の夫マーク・フィリップスとの間にもうけた実の子ども、ピーター・フィリップスとザラ・ティンダルの2人だけとされている。

記事が現地時間8月13日(水)に公開されると、この項目にイギリスマスコミもロイヤルファンも大騒ぎ。もしトムとエイミーが本当に存在するならローレンスの隠し子ということになる。さらにその隠し子を英国王室が自ら、しかもアン王女の誕生日を祝う記事で暴露したということ。マスコミが騒ぐのも当然である。英国王室もこの事態に気がついたようで、記事は同日夜に取り下げられた。

the braemar gathering 2023
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ティモシー・ローレンス(Timothy Laurence)、アン王女(Princess Anne, Princess Royal)

新聞「デイリーメール」の調査によると、王室は雑誌『ウーマン&ホーム』のオンライン版の記事からこの情報を引用したもよう。またこの記事にはAIを使って書かれた疑いが持たれている。王室関係者は同紙に「事実確認は行われていた。情報の1つは信頼できるオンライン上の記事から追加されたものだったが、再確認のプロセスをとっていなかった」と説明、「王室はAIによる情報収集はしていない」と語っている。王室のスポークスパーソンはまだコメントしていない。それにしても王女の記念すべき75歳の誕生日でこれは痛恨のミス。誰かのクビが飛んでいないことを祈るばかりである。