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女性蒸留長を起用、真のジェンダー平等を目指す高級テキーラ企業の挑戦【エディターズOKINI】

男性優位社会とされてきたテキーラ業界において、メキシコ発のプレミアムテキーラブランド「クラセアスール(Clase Azul)」は、ブランド初の女性蒸留長を起用するなど、女性の活躍推進をサポートする企業としても世界から注目されています。

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クラセアスール初の女性蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏
Clase Azul México

メキシコと聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。テキーラ、サボテン、スパイシーなタコス、映画『007 スペクター』の冒頭シーンにある「死者の日」のにぎやかなパレードや、ディズニー映画『リメンバーミー』を観てメキシコ人の死生観を学んだ人もいるかもしれません。社会的背景や政治の話になると…おそらく、男性優位社会のイメージや麻薬カルテル絡みの犯罪事件を思い浮かべる人も少なくないはず。

事実、メキシコには「マチスモ(machismo)」という男性優位主義が根強かった(根強い)国です。さらに国内では、女性に対しての暴力や殺害(フェミニサイド=Feminicidio)など男尊女卑・女性蔑視の社会的問題が内在している国でもあります。

愛されるプレミアムテキーラ
「クラセアスール」の魅力

そんなメキシコにおいて、昨今、注目を集めているのがプレミアムテキーラ「クラセアスール」。製法からボトル作りまで「100%メキシコ」にこだわったテキーラで、美しいデキャンタ(ボトル)のデザインは、まさに芸術品! デキャンタにアートが施される工場では、ローカルコミュニティの女性の採用を推進しており、彼女たちを含む職人の手作業によって1本1本丁寧に作られています。そのデザイン性だけでなく確固としたクオリティは素晴らしく、香り高く上質な味わいは、ハリウッド俳優や世界の富裕層から支持されているテキーラ。熟成の月日によって値段に幅があり、商品価格はなんと…約2万円~約30万円台!!

メキシコ文化保護のために非営利組織を持つ

メキシコ文化保護のために非営利組織を持つ
Clase Azul México

クラセアスールは、メキシコ文化の保護に取り組んでいます。非営利組織「カウサ・アスール財団(Fundación Causa Azul)」を企業内に持っており、この財団を通じてメキシコの職人たちと伝統技術を守りながら、彼女/彼らにとって尊厳のある生活をおくれるためにサポートをし続けているのです。まさに持続可能性を追求している企業というわけなのです。

女性のエンパワーメントに特に力を入れる

女性のエンパワーメントに特に力を入れる
Clase Azul México

そして、特に女性に対する機会均等に対して力を入れている企業として注目度が高いのです。

メキシコ国内における先住民女性が言語的、性別的、社会的地位、経済的地位から、高い脆弱性と差別がある事実に着目し、ローカルコミュニティの女性たちを積極的に採用しています。ただ、採用しているわけではなく、手先が器用な先住民女性の能力を評価しデキャンタのペイントを施す職人として採用しているのです。 工場で働く従業員の半数以上が女性で、その中の3割がメキシコの小規模コミュニティ(メキシコ先住民)出身の職人になっているようです。

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化学者でもある女性蒸留長

化学者でもある女性蒸留長
Clase Azul México

また女性のエンパワーメントに対する取り組みとしては、ブランド初の女性蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏を採用したのもそのひとつです。男性優位な考え方は根強い小さなコミュニティの村では、いまだ“蒸留所に女性が入ると悪いことが起こる”という考え方が残っているそうです…。そんな業界の背景もあるなか、女性蒸留長を起用することは革新的とも言えます。

ティノコ氏は食品生化学工学の学士号を取得後、クラセアスールに品質管理マネージャーとして入社

愛されるプレミアムテキーラ「クラセアスール」の魅力
Clase Azul México

企業側の採用プロセスで素晴らしい点は、外部から突如蒸留長を起用したわけではなく、社内のなかから、科学的な視点をもつ社員を蒸留長として採用している点です。性別に重点が置かれた起用ではなく、実際は彼女の能力とこれまでの経験が評価され、化学者としての彼女の新しい着眼点がユニークな商品開発につながっているのです。繊細なブレンドは彼女だからこそ生み出せるということ。

では、そんなプレミアムなテキーラを東京ではどこで体験、堪能できるのか、デートでも使えるおすすめのバーを紹介!

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「クラセアスール」どこで飲める? 東京・中目黒

クラセアスールどこで飲める? 東京・中目黒
Cano Rojas

70年代からの希少なヴィンテージテキーラを取りそろえ、中目黒の閑静な住宅街にひっそりと店を構えているバー「緑青 -Rokusho-」。テキーラ以外にも、クラシックカクテルやオリジナルカクテルも楽しむことができます。







ファラマーズラウンジ ギャラリー faramarz lounge gallery

デートにおすすめのバー

出入口は、 茶室のように扉の高さが低く造られており、必然的にお辞儀(礼)をしながら入る感じに。左に進むと隠れ家的なバーで、特別な空間に誘われるような不思議な感覚になるはず。デートでも活用できるバーですね。

ちなみにこちらの出入口、右に進むと…、寿司を愛するJO1の木全翔也による連載「本音で木全寿司」で紹介された寿司店になっているので、気になる人はチェック!!

「緑青 -Rokusho- 」
住所:東京都目黒区上目黒2丁目48-10
TEL 050-5304-2808
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新作「クラセアスール・テキーラ・死者の日 2023年エディション “アロマ ”」

クラセアスール・テキーラ・死者の日 2023年エディション
Clase Azul

最後に購入したい人へ向けて新作情報も! 2021年にデビューした死者の日限定シリーズ 「私たちの思い出(Nuestros Recuerdos)」の第3弾である「クラセアスール・テキーラ・死者の日 2023年エディション “アロマ (Aromas)”」が、日本では2024年2月以降に限定販売予定です。

クラセアスール・テキーラ・死者の日 2023年エディション
Clase Azul

ブレンド開発は、(上述の)蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏によって指揮され、アメリカン・ウイスキー樽での熟成の後、アルマニャック樽でフィニッシュした、なんと合計25カ月もの熟成を経ています。これだでもかなり稀有なテキーラとわかるでしょう。

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新作「クラセアスール・テキーラ・死者の日 2023年エディション “アロマ ”」
Clase Azul

味わいはピーチ、クルミ、クローブ、カカオのテイスティングノートと、カカオとシナモンの長いフィニッシュが特徴。マリーゴールドの花をイメージしたデザインのデキャンタも美しく、正面にはメキシコのミラグロス・デ・ラトン工房の職人が2週間かけて手作業で仕上げた24金のメダルが施されています。「処分するにはもったいない!!」ということで、飲み終えた後には、一輪挿しやインテリアとして使用する人も!

《クラセアスール・テキーラ・死者の日 2023年エディション アロマ》
内容量:1000 mL
アルコール度数:40度
販売価格:未定
日本発売日:2024年2月以降
公式サイト

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