12星座別×夏のリップ診断！ ポジティブな気持ちへと導く最強リップカラーは？

リップカラー選びにはトレンドカラーやセレブのメイクアップなど、さまざまな要素が影響している。ところが時に、直感的で言葉では説明しにくい“別の力”が私たちの選択を導いているように感じることはないだろうか。

「星座は性格を形づくるだけでなく、私たちが自然と手に取る色や質感にも影響します」とメイクアップアーティストのヘイリー・クラークは説明する。つまり、思いがけず新しい色に惹かれたり、長年愛してやまない定番色から離れられなかったりなど、説明のつかないことの背景にあるのが、自身の星座が持つエネルギーだと考えられている。

さらに、五代続くサイキックでスキンケアブランド「マイ スキン フィールズ」の創設者でもあるダニエル・クローズはこう補足する。「星座はあなたの本質や心がときめくポイントを映し出す鏡です。メイクアップやセルフケアは、その個性を外側に表現する行為そのものです」

つまり、自分らしいリップを探すうえでホロスコープはいいヒントになる。「ヘアカラーほど長期的なコミットを必要とせず、リキッドやティントをさっとひと塗りするだけでその日の気分を簡単に映し出せるのも、リップメイクの醍醐味です」

ビューティルーティンを刷新したい人も愛用リップをホロスコープのお墨付き付きで再確認したい人も、星座ごとにベストマッチなリップシェードをチェックしてみて！

「牡羊座はしばしば男性的エネルギーと結びつけられます。しかし彼女たちを見ていると、内なる戦士と女性らしさのバランスを取る旅の途中にいるだけだとわかります」とクローズ。

だからこそ必要なのはフェミニンさを象徴しつつも堂々とした女神感を放つ、花びらのようなペタルカラー。おすすめは「ローラ メルシエ」“ペタル ソフト リップスティック クレヨン”や「フェンティ ビューティ」“ポウトサイクル リップステイン Mai type”。手がかからないのにインパクトは十分で、まさに行動力あふれる牡羊座にぴったり！

「金星に支配される牡牛座は、ローズ系やダスティモーヴなど、クリーミーなテクスチャーによってつくられるソフトグラマーなリップがぴったり」とクラーク。

ラグジュアリーを愛しながらも地に足がついたその気質ゆえ、リップは「これ！」と決めた１〜２色を長く愛用する傾向に。「パルファン・クリスチャン・ディオール」“ディオール アディクト リップスティック 566（日本販売終了）”や「エルメス」“ルージュアレーヴル マット48 ローズ ボワゼ”のような、上質なムードが滲むピンクが理想的。

好奇心旺盛でトレンドに目がない双子座は、新しいスタイルを真っ先に試すタイプ。例えば、2025年秋冬のランウェイで注目を集めたのが、プラム色のグラデーションリップ。

「セイ コスメティクス」“リップ ブラー ポップ”と「モニカ ブランダー」“クレヨン コンスタンス”で深みのあるベースを唇に仕込んだら、中央に「アルマーニ ビューティ」“プリズマ グラス アイシー プランパー”をポンと重ねれば完成。ミステリアスな光沢が生まれるので、注目の的になること間違いなし。

「蟹座は愛情深く思いやりにあふれる星座。その柔らかさはメイクアップにも表れます」とクラーク。セルフケアより周囲を気遣いがちな蟹座でも扱いやすいのが、手間いらずで輝きに満ちたリップグロス。パールを含んだベビーピンクやミルキーヌードなど、ロマンティックで唇をふっくらと包み込むような色味がベスト。

例を挙げるなら、「シャネル」“ルージュ ココ ボーム 928 ピンク ディライト”や「サマーフライデーズ」“バニラ バター バーム”。こまめに塗り直す必要がなく、ひと塗りでぷるんとした潤いと優しい雰囲気をまとえる。

「獅子座は存在そのものがステートメント。だから選ぶべきは視線を奪う、炎のようなレッドです」とクローズは断言。「目指すべきは堂々としているのに傲慢ではない、力強いけれど頑固には映らないような絶妙バランスです」

「イリア ビューティ」“カラーブロック タンゴ”や「シャネル」“ルージュ アリュール ヴェルヴェット 56 ルージュ シャルネル ”のような深みと輝きを併せ持つ赤で、火のエレメントらしい自信をまとってみて。

完璧主義でありながら実用性も重んじる乙女座が選ぶのは、手間なく上質感を保てるシックなニュアンスカラー。色落ちやにじみは大敵。だからこそ、ソフトマットなベージュピンクやローズトープといった、控えめなのに計算されたトーンがベストだとクラークはすすめている。

たとえば、「VIEVE」“モダン マット”や「Violette_Fr」“ビズー バーム カリソン”なら、唇に溶け込むようなベルベットな質感でエフォートレスさをキープできる。

ビューティトレンドに敏感で、色合わせやコーディネートのバランスを取るのが上手な天秤座。自身のスキントーンを引き立てる絶妙なカラーを熟知している彼女たちにふさわしいのが、ファッション性の高いイチジク色のシェードだ。

なかでも「ウェストマン アトリエ」“リップスウェード マット フィグ”や「レア ビューティー」“ヒロイック リップクリーム”のような、まろやかで深みを帯びた色がおすすめ。抜け感のあるツヤ肌や柔らかなウェーブヘア、控えめなスモーキーアイと合わせれば、天秤座らしいモードな印象が叶うはず。

「蠍座はその神秘的でパワフルなオーラゆえ、ほかの星座には真似できない、深みのあるムーディーなリップを難なく着こなします」とクラーク。誘惑的な雰囲気を効かせるなら、ヴァンパイアレッドやワインのようなブラックチェリーが最適。

「イサマヤ」“リップバーム レトログレード”や「ヴィクトリア ベッカム ビューティ」“リップスティック プレイ”のような濃い色のリップを選べば、蠍座特有の強烈でミステリアスな魅力がいっそう際立つ。

「射手座は刺激的な誘いを決して逃さないフットワークの軽さが魅力。だからこそ高いインパクトをもたらしながらも、ローエフォートなビューティがフィットします」とクローズ。

ひと塗りで顔色をパッと明るくするなら、遊び心あふれるコーラルがベスト。「パット マクグラス」“ドラマティック メガリップ ペンシル オブセスド”や「シャーロット ティルブリー」“ホットリップス テル ローラ”なら、バッグに忍ばせておくだけで即座に表情が華やぐ。思い立ったらすぐ出かける射手座のスタイルを後押ししてくれるはず。

「山羊座は常に目立とうとするわけではありませんが、難題に挑む意志は誰より強い星座。だからこそ完璧なヌードカラーのリップが必要です」とクローズ。

「ただし、洗練さと綿密なプロセスを愛する彼女たちにとって、リップをただひと塗りするだけでは満足できません。リップライナーで輪郭を整え、何層にもリップカラーを重ね、撮影にも耐えられるような立体的な仕上がりこそ山羊座の理想です」

「プラダ ビューティ」“モノクローム ソフトマット”のヌードカラーや「アワーグラス」の“アンロックド ソフトマット リップスティック”は、彼女たちの高い要求を余裕でクリアしてくれるだろう。

冒険好きでアーティスティックな感性を持つ水瓶座は、流行が追いつく前にあえて王道を外すのが流儀。そんな彼女たちには、「M・A・C」“マット リップスティック スモークド パープル”や「パルファン・クリスチャン・ディオール」“ルージュ ディオール ヌード ガウン”（日本未発売）のような、くすみのあるパワーパープルがぴったり。

仕上げに「アルマーニ ビューティ」“プリズマ グラス アイシー プランパー”を唇の中央にタップすれば近未来的な輝きが加わる。カンバセーションピースになること間違いなし！

夢見がちで感受性豊かな魚座に似合うのは、艶やかで淡いラベンダーピンク。

「NARS」“アフターグロー リップスティック 208 デヴォーション”や「イヴ・サンローラン・ボーテ」“ラブシャイン キャンディ グロウ バーム ラベンダー ブレイズ 10B”のように、光をとらえて揺らめくシェードを選んでみて。ロマンティックなやわらかさと、水の星座らしい内に秘めた強さを同時に演出できる。

Realization : Lauren Cunningham、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI

出典：US ELLE