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生理周期に合わせたスキンケアを専門家が解説! 肌と体の声を聞こう

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生理周期 スキンケア
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生理の周期によって変化する体のリズム。それによって肌が求めるケアも実は変化しているということを意外と見逃しがち。そこで仏版「エル」が肌の専門家に、ホルモンバランスを意識したスキンケアルーティンをインタビュー。

肌の状態に合わせてケアをカスタマイズ

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常に細かく意識しているわけではないけど、生理による体の周期は少なからず、私たちの肌に影響をもたらす。乾燥しやすい時期もあれば、皮脂が多くなったり敏感になったりすることもある。これはホルモンであるエストロゲン、そしてプロゲステロンの分泌量がヨーヨーのように行ったり来たりするから。

「エストロゲンはコラーゲンⅠ〜Ⅲ型をつくる上で、ブースターのような役割を果たします。また、ヒアルロン酸の生成も促すので肌の水分量を増やします」

「その一方で、シミができやすくなったり肌が黒ずむことも。妊娠中にこれらの現象がより出やすくなるのはこのためです」と、話すのは「ノヴェクスペール」のブランド創業者で皮膚生物学を専門とするシリル・トゥランジュ。

生理、つまりホルモン周期に合わせたスキンケアを行う必要があるという。

【月経期】過度なクレンジングに注意

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生理1日目から6日目まではエストロゲンとプロゲステロンの分泌は少なめ。よって肌はいつも以上に乾燥し、水分量が減るのだとか。鼻まわりやほうれい線など、パーツごとの乾燥にも気をつけたいところ。

「生理周期のはじまりは、ニキビができやすい時期ですし乾燥もするので難しい時期です。なかでも、クレンジングは注意が必要です。オイルや成分がリッチなミルククレンジングが最適です」

「乾燥肌であればこの時期、泡立つタイプの洗顔石けんは使用しないでください」と、シリル。肌を保護し、その上で栄養を与えることが大切といえそう。

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【月経期】栄養補給重視のスキンケア

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夜、きれいに整えた肌に、ヒアルロン酸などの保湿成分を含んだ化粧水やローションスプレーなどを塗布。クリームを塗る前にオイルで栄養をより強化してみよう。

「もし栄養をたっぷり含んだ保湿マスクが好きなのであれば、ぜひ取り入れてください。そして乾燥に悩む人は寝室に加湿器を置いてください」

このほかにシリルが推奨する成分は、セラミドⅠ型Ⅲ型、プロバイオティクス、スクワランなど。グリーンビューティが好きな場合はシア、コクムなどの植物由来のバター。あるいはホホバ、ヘンプ、マルーラなどのオメガ6および9が豊富なオイルに注目してみよう。

【卵胞期〜排卵期】シミ&色素沈着対策を

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この時期は女性ホルモンのエストロゲンがピークを迎えるので、肌の水分量の密度もあり、ハリが出てくる。さらに顔がキュッと引き締まったようにも見えるのでまさに最高のコンディションと感じる人も多いそう。

ただし、トップフォームな時期でも注意することはある。それは色素沈着。前述した通り、シミなどができやすくなるので紫外線対策は必須といえるだろう。

太陽の光を積極的に浴びない、あるいは日焼け止めを塗って肌を守る方法が挙げられるが、シリルいわく、日焼け止めを塗りすぎないことも、肌の健康を考えるうえでは大切だという。

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【卵胞期〜排卵期】安心して使用できる日焼け止めを

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「チューリッヒ大学の研究によると、日焼け止めに含まれる化学物質が血液に入り込んでしまうので、毎日塗るべきではないと明言されています。皮膚科医も推奨するように、365日、必要以上に塗るのはよくありません。体に良くありませんから」

もし紫外線が極端に強い国でなければ、紫外線量をチェックした上で適宜判断を行うようにと、シリルは言う。あるいは、ミネラル由来やノンケミカルな日焼け止めを取り入れるのも良さそうだ。

また、スキンケアルーティンはシンプルなものに留め、焼けやすい人であればブライトニングやシミ対策用のセラムを投入してみよう。

【黄体期】皮脂バランスに注目

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生理が近くなるとプロゲステロンが増加。これは脂性肌にとっては少々厄介な時期だと、シリル。

「皮脂をつくると同時に、肌が敏感になっているのです。特に脂性肌の場合はニキビを避けるためにもスキンケアの極度な重ねづけを控えてください。とはいえ、過剰なクレンジングも敏感な状態を加速させてしまうので気をつけてください」

プロのアドバイスは、朝はミセラーウォーターで顔を軽く拭き取ること。そして夕方は洗顔ジェルなどを用いて肌をクリーンにしてから、亜鉛を含んだトナーをON。最後にクリームを塗ったらナイトルーティンは完璧だという。

毛穴の詰まりが気になる場合は、週に1回スクラブかクレイマスクを投入してなめらかな肌をキープしよう。

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【黄体期】クリーンな肌をキープ

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シリルがこの時期に推奨するスキンケア成分は、サリチル酸や乳酸、グリコール酸などのニキビには頼もしい味方となってくれるもの。老廃物を取り除き肌の代謝を促してくれるという。フルーツ由来の酵素もまた、同じ理由で最適だという。

また、レチノールもエイジングやニキビケアにおいて注目の成分だという。もし、妊娠の可能性がある場合は、安心して使用できる植物由来のバクチオールがその代わりとなりうる。

【黄体期】食べ物にも少しだけ気をつけて

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この時期はまた、肌のツヤがパッとしないと感じる人もきっと多いはず。ビタミンCを含んだクリームや美容液は、肌の透明感を高める効果が期待できる。

最後に、シリルからインナーケアについてもアドバイスが。

「たばこは体への悪影響はもちろん、肌にも酸化ストレスを与えるので控えてください。また、乳製品や血糖値を急激に上げる食材も避けると良いでしょう。もし新しく使用する有効成分に不安がある場合は、ためらわずに皮膚科医へ相談するようにしてください」

Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。

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